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幕間3『散華』

この話は幕間2『華音』の別パターンになります。

試験的に新しい表現方法を導入してみました。よろしければ感想とかご意見いただけると嬉しいです。


のこった! のこった!


それでは皆様。ハッピーハロウィン♪




 2勝2敗で迎えた大将戦。私の前に現れたのは人の上位種族といわれるエルフの少女だった。


 可憐な容姿に誰もが心を奪われる。私も例外ではない。目が合った瞬間胸が高鳴り魂が縫い止められたかのように目が離せなくなる。


 「ふたり共、準備はいいか?」


 行司を務める教官の声に我に返る。


 ……私をみてくれているの?


 相手の姿に見惚れていたのは私だけではなかった。


 愁いを帯びた翡翠の瞳からはうちに秘めた切なさが感じ取れる。


 その表情は私のせい……? だったら嬉しいな。


 手を突き、仕切りの姿勢で相手を顔を合わせ気を高ぶらせる一連の仕草。その時にはもう彼女は戦士の顔になっていた。


 どうして? どうして私達は……土俵の上で出会ってしまったのだろう…



✤✤✤



 はっけよい!!


 のこったーー!!


 立ち合い。乙女の肌が張りのある音を奏でてぶつかり合う。


 のこったーーっ! のこった! のこった! のこった!


 エルフの少女は可憐な見た目に似合わず動きは鋭い。当たり負けた私は苦しい体勢を強いられる。


 のこーーった!! のこった! のこった!


 たわみ、弾ける女の象徴。お互いの鼓動を感じるほどに押し付け合い、全身で相手を受け止め押し返す。


 のーーった! の――った! のこったーー!


 やっぱり強い……


 体格と力にものを言わせて攻めるが、技量では相手が一枚上手だ。中々まわし(正確にはちょっとちがうが、ここではそう表記する)をとらせてもらえない。


 のこった! のこった! のーーこった! のこった! のこった! のーーこった!


 二の腕から脇、背中から尻。まさぐるように手を伸ばし、ようやくまわしに手を掛ける。


 とった!


 上手を取り、力任せに引き寄せ身体を合わせ、お互いにまわしを引き合い力比べ。


 のこった! のこった! のこった! のこった!


 細い身体のどこにそんな力があるのか? まわしを引きあいながら互角の勝負を繰り広げる。


 のこった! のこった! のこった! のこった! はっけよーーい! のーこった! のーこった! のーこった! のーこーった!! のーこーったー!!


 次第に私が優勢になる。エルフの少女はスタミナが尽きてきたのか、最初に比べると大分動きが悪い。


 このまま寄り切る!


 のこった! のこった! のーこーったーーーーー!!


 ついに土俵際へと追い詰め相手の足が俵にかかる。勝利は目前。だが次の瞬間、それは腕の中から逃れていく。


 のこった! のこった! のこっ……!!!!!!


 強くまわしを引かれて、身体が浮く……下手投げ!?


 の……こ……!?!?!?


「くっ……」


 まわしを強く引きつけ、片足で土を踏みしめ必死で耐える。


 のこったーーーーーっ!!!!! のこった! のこった!


 耐えきった! 私は今度こそ逃すまいと、しっかり身体を密着させる。だが、再び土俵中央まで戻されてしまった。


 のーこった! のーこった! のーこった! のーこった! のーこった!


 エルフの少女は可憐な見た目に反して中々強かなようだ。さっきは危なかった。私はどうやら完全に誘いに乗せられてしまったらしい。私の体力と集中力もそろそろ限界だ。相手も疲弊しているだろうが、長引くと不利になるのは私の方。力で圧倒できなければ技量差で負けるのは私だ。


 私は今持てる力を出し切って相手を仕留める事を決める。


 のこった! のこった! のこった! のこった! のこった! のこった! のこった!


 がぶり寄り。四つの体勢から、ぐいぐいと胸で押し上げるように相手の上体を起こす。エルフの少女の足が下がり始め、土俵際へ。最後まで諦めずにもがき、足掻く。私は勝負に終止符を打つべく、哀れな少女に死神の大鎌を振り上げる。


 ……のこった!!!!!!


 相手の股を太ももで跳ね上げるように抱えあげる。


 のこっ……のこっ……


 運命を支配された相手の絶望が伝わってくる。櫓投げ……ベルフィーナの得意技だ。


 の……こっ…………


 大鎌を振り下ろすかのように、私は抱えあげた少女の身体を投げ捨てる。


 たーーーーーっ!!!!! どすこーーーーーい!!!!!


 投げられたエルフの少女が土俵下まで落ちていく。


「勝負あったぁぁぁぁぁ!!!!!」


 軍配が上がる。


 ああ……終わってしまった。


 歓声が聞こえる。自分に向けてのものであると理解はしている。だけどどうにも実感が湧かず、遠くの誰かに向けられたものに聞こえていた。


 勝ち名乗りを受けて、敗者を見送る。


 何故だろう。勝利の喜びを感じない。


 私は土俵を下りる彼女の背中にまるで恋人と別れたかのような名残惜しさと寂しさを感じていた……

のこったうるせぇぇぇぇぇ!!!!!


ごめんなさい! 出来心だったんです!


やめてものを投げないで! 投げるなら座布団か感想にしてください!


こんな作者ですが今後とも宜しくお願い致します。<(_ _)>

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