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階段の日々
3階建てエレベーターなしマンションの日常
境界の扉を押し開けて階段の一段目に足をかけた
触れた春の日の階段は
通常の5倍の重力がかかっていた
境界の扉を押し開けて階段の一段目に足をかけた
触れた夏の日の階段は
熱気と共にセミの抜け殻が転がっていた
境界の扉を押し開けて階段の一段目に足をかけた
触れた秋の日の階段は
ただただ忙しない足音が響いていた
境界の扉を押し開けて階段の一段目に足をかけた
触れた冬の日の階段は
木枯らしが吹き、枯葉の踊り場と化していた
そして私は
最後の段を飛び越えて 外の世界へ歩き出す
まだ見ぬ何かを知るために
まだ見ぬ誰かに出会うために
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