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配属先は犠牲聖女の護衛騎士  作者:
1 護衛騎士誕生

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プロローグ

 俺の生まれた王国ヴァルデロスは平和な国だ。歴史をみれば恐らく小さな戦争はあったのかも知れないが俺は知らない。

 この国の平和が保たれている理由…それはひとえに国王ヴァルデロス家の魔力によって守られてきたことに他ならない。代々ヴァルデロス家には魔力の強い子供しか生まれず、特に直系は規格外の強さだ。

 そして王族のみならずこの国唯一の騎士団である近衛騎士団には他国が戦う前から白旗を上げるほどの魔法使いと騎士が所属している。

 近衛騎士団のほとんどは国立の魔法アカデミーや騎士学校の卒業生だが、それも王ヴァルデロスによって創設されたものだ。つまり創設・経営者が超一流なのだからそこで育つ者は超一流の学びを受けることができる。しかもその学校は貴族や階級で入学が決まるのではなく実力重視で決められるのだ。つまり俺のような平民でも最高の学びを受けることができる。

 

 ヴァルデロスは島国だ。海の幸・豊かな大地に恵まれ、貿易も盛んだ。島国ではあるが国土は大きく他の国とは比べ物にならないほどの豊かな生活をおくれている。

 だから平民と言っても他の国で言えば男爵の家庭レベルの生活ができている。俺も上等な生地の服を着ているし食べることに困った記憶もない。平民の子どもは農作業に忙しく学びの機会さえない他の国とは違う。

 だからといってこの国は平和ボケするようなことはしていない。気を抜けば豊かな土地を狙って侵略してこようとする大国はごまんとあるのだ。平民の子どもの俺でさえその危機感は持っていた。そして国民はいつの時代も国王だけでなくヴァルデロス一族を尊敬し敬愛した。だからこそ国民は愛国精神が強く、魔力の強い者や剣のたつものは近衛騎士団をめざした。


 生まれながらにして魔法の素質があった俺も七歳で魔法アカデミーの入学試験を受けた。そしてそこで俺は運命的な出会いを果たす…。俺の命を捧げると誓った相手…デューイ·ヴァルデロスと出会ったのだ。

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