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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・水石趣味入門-その2:不和の対面石;楽譜の紋様石

石じじいの話です。


じじいが趣味人に教えてもらった水石趣味についての話がつづきます。


水石趣味人は教えてくれました。

対面石というのがある。

これは、「人の頭(顔)」のような部分が対になっている石である。

なかには、それらの部分の形がまったく同じで、まるで双子のような石もあった。

-- 対面石について、以下のような怪異があったそうです。

ある水石趣味の人が対面石を持っていました。

それは、両方の顔に見える部分が人の顔の形をしていて、それらが向かい合っていたのです。

それなら、まあ、普通の対面石です。

ある日、両方の顔が、反対側を向いていました。

石が変形することはないので、別の対面石とすりかえられたのではないかと持ち主は疑ったのですが、もちろんそんなことはありませんでした。

あらかじめ撮影していた写真と比べると、もともとの顔の形に変化はないのです。*1

つまり、オリジナルとまったく同じ顔ふたつが反対を向くように位置を変えていたのです。

その現象が起きてから、その水石趣味の人の家庭には不和が発生して、一家は離散したそうです。

これは、よくある、ある意味、常識的な話でしょう。


紋様石もんようせきというものがある。

その名のとおり表面に自然の紋様のある石だ。

菊の花紋様の「菊花石」

梅の花紋様の「梅花石」

他にも、文字や幾何学図形、人がた、動物、植物の姿などにも見える紋様がある。

-- この紋様は、岩石中のマンガンや鉄の「シミ」や、石英の脈、高温・高圧でできた新しい鉱物でてきているのだとか。

-- じじいの不思議な話には、岩石の表面や割った断面に文字が浮き出ていることがあり、それが、その持ち主についての秘密であったり、持ち主への指示(命令)だったりするというのがあります。

以下は、じじいの経験談です。

あるとき、「楽譜」が表面に浮き出ている石があったそうです。

それは黒い泥岩だったのですが、白い色の、かなり長い楽譜が表面に見られました。

それを、ピアノや笛で演奏すると、きちんとメロディーになっていたそうです。

演奏すると、災が起きるということはありませんでした。

とても美しいメロディーだったので、それをモチーフにして歌謡曲が作曲されたとか、ある学校の校歌の曲とされたとかという話でした。

*1 水石趣味の人には、自分のコレクションの写真を撮影する人が多かったそうです。

盆栽も同じで、自分の「努力」を記録したいのでしょう。

これは、他の趣味の人にもよくある話です。

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