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第1話 りんご嫌いな白雪姫



猟師の助けで王妃から逃れ、7人の小人と暮らしはじめた白雪姫のもとに魔女に化けた王妃がやってきました。

そしてその魔女は白雪姫に毒入りのりんごを差し出しました。



「美しいお嬢さん、この美味しいりんごはいかがかね」


「ごめんなさい、いらないです」



白雪姫はきっぱりと断りました。

なにせ白雪姫の回答は最初からきまっていたのですから。



「そんなこと言わずに。ほら、赤くて美味しそうだろう?」


「いや、本当にいらな……」


「一口、一口でいいから食べてみないかい?」


「いや、あの……」



魔女の強引さに押され、白雪姫はりんごを受け取ってしまいました。

しかし、白雪姫は受け取ったりんごを渋い顔で見つめるだけで、いっこうに口にしようとはしません。

疑問に思った魔女は白雪姫に聞いてみました。



「お嬢さん、りんごを食べないのかい?」


「……よろしければお婆さんも一緒に食べませんか?」



少しの沈黙のあと白雪姫は口を開き、優しい笑顔で魔女に話を持ち掛けました。



「い、いや……っ!私はいらないよ。お嬢さん一人で食べな」



魔女は少し慌てたような様子でその場から去って行きました。

その慌てように白雪姫は少し疑問を抱きましたが、白雪姫の頭の中はりんごのことでいっぱいでした。



「はぁ……、私りんごがこの世で一番嫌いなのになぁ……。」



そう、白雪姫はりんごが世界中の何よりも一等嫌いなのです。

そんなりんごを受け取ってしまって、これをこれからどうしようかと思い悩んでいました。



「白雪姫、なら自分でりんごを使ったお菓子を作ってみればいいんじゃないか?」


「そうだよ!自分で作ったらもしかしたら愛着が湧くかもしれないよ!」



小人たちが提案してきました。



「いや、それはないわね。りんごを食べるくらいならいっそ死んでしまったほうがいいわ」



白雪姫は小人たちの提案をバッサリと切り裂きました。

白雪姫の中ではあくまでもりんごを食べるという選択肢はないようです。



「うーん、じゃあ僕達のために作ってよ!前に取って来たりんごも白雪姫全然手を出そうとしなくて、もうそろそろ食べないとと思ってたし!」


「じゃあ僕アップルパイが食べたい!」


「僕はりんごのタルトが食べたいな!」


「作ってよ白雪姫!」



小人たちのコールが家中に鳴り響き、白雪姫は仕方なく作ることにしました。

白雪姫は魔女にもらったりんごではなく、まずは小人たちが取って来た、もうそろそろ食べなければいけないりんごから使うことにしました。

魔女にもらったりんごは赤くて美味しそうなので、きっと小人たちがいつか食べてくれるだろうと白雪姫は思いました。


白雪姫がアップルパイとりんごのタルトを作っていると家中に美味しそうな匂いが充満して小人たちは楽しそうに話し始めました。



「わぁー、美味しそうな匂いだ」


「早くできないかな」


「早く食べたいな」



小人たちは自分たちの指定の席にそれぞれ座って、足をぶらぶらさせながら楽しそうに、白雪姫が作っているお菓子が早くできないか待っていました。




クリスマスですね(´▽`)

そんな中クリスマスとは全く関係のない白雪姫の話です。……あ、赤色は被ってるかな(´°▽°`)

タイトルにもあるように王子が出てくるのですが、1話にはまだ出て来ないです。

次辺りに出てきます。

「りんごと白雪姫と王子と」を最後まで読んで頂けたら嬉しいです(´﹀`)

よろしくお願いします(*´˘`)

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