二話 【出会い】(前編)
コンパスアプリを見ながらしばらく北へ森を進むと、舗装されていない道があった。
道を発見して少しホッとする。
道があるってことは人が通るってことだ。
コンパスアプリで確認すると、どうやら道は東西に伸びているらしい。
どっちへ行こうか迷ったが、適当に東へ向かう事にした。
コンパスアプリで確認しながら行ったおかげで、道はまっすぐでは無く、緩やかに南の方へ曲がっていることがわかった。
時刻を確認すると午後1時30分だった。
ずっと歩いてきた事もあり、流石に腹が減ってきた。散歩へ出かける時は、昼食となりそうな物は特に何も持って来ていない為、現時点で腹を満たせるのはペットボトルのお茶しかない。
まあそのお茶も残り僅かなのだが・・・
これではマズイ。
急ぐ事にする。
ーーーーーー
どれぐらい歩いたのだろうか。
現在時刻は16時00分。
お茶を飲み干し、食べ物も無い状況である。
ずっと歩いていたせいか、足は棒の様になってしまった。ネジの緩んだロボットの歩き方みたいな感覚がする。実際どうなのかは知らんが・・・
一先ずそこらへんにしゃがみ込んで休む事にする。
休んでいる間に、ひょっとしてここは日本じゃ無いのか?と考える。が、やはり分からない。
GPS衛星の電波が届かないエリアはGPSマップは使えない。そこから考えると今いる場所は電波妨害を受けているか、それとも本当に日本では無いのか。
そう考えていると、緊張と疲れがどっと来たのか、目を瞑って眠ってしまった。
ーーーーーー
誰かに呼び掛けられる。
反応しようとして、身体中が痛く、力が入らない事に気づく。
何も食べていない上、ずっと歩いていたのだから仕方ない。
目だけ開ける。
目を開けると、日が傾いて空が綺麗なオレンジ色に染まっている。そして、コスプレかな?鎧を着た男がいた。
「おい!大丈夫か!?」
日本語を聞いて、一安心。
「そいつ生きてるの?」
生きとるわ!勝手に殺すな!
ちょっとイラっとした。
死んでたとしても救急車ぐらい呼べよ・・・
鎧の男が邪魔で見えないが、女の声がする。
身体中が痛くてまともに返事ができずに口をパクパクさせる。
「何かを言おうとしてるぞ!」
「そう!生きてたのね!」
取り敢えず鎧を着た男に助けを求めて見る。
力が入らず、掠れる声で言ってみる。
「たす・・けて・・くだ・・さい・・」
「ヘレン!水を持ってきてくれ!」
「え!?は、はい!?」
こうして、やっと人に会えたのだった。
主人公の名前出ませんでしたね(笑)
本当はこの話も一話にまとめた方が良かったのでは無いかと思ったのですが、まあ色々ねぇ?
次回をお楽しみに!




