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07.「よ」「わ」「ね」を外して、戻しました、ほか(7~9話)

【第7話「質問」、第8話「特注装備」、第9話「覚悟」を書いてみました】

【順調に書けましたが、修正が頻発しました】

 ようやく第6話で、ショウと宇宙人プレイヤー姉弟を引き合わせることができました。次の山場は第11話での海の大怪獣との遭遇になるのですが、この第7話~第9話は以下の内容を並行して進めています。

 ・ショウと姉弟が一緒に旅をすることになる経緯

 ・姉弟の正体、宇宙人がロボットを操作していることの間接的な描写

 ・ショウのパワーアップアイテム第1弾の登場

 ・大海に出るまでの旅の様子の描写

 細かいプロットはありませんでしたが、書く材料は上記のようにいくつもあったので、ハイペースで書き進めることができました。

 一方で「FWO」の土台になる設定の説明も多いため、後の話を書くに従って加筆修正する必要が出てくるなど、一通り書き上げた後からの試行錯誤が大量に発生した話にもなりました。



【商人の護衛の1人をピックアップしてみましたが……】

 商人には男女の護衛がついています。この2人には最後のエピソードで活躍してもらおうと思っていて、描写を掘り下げようとしました。ただ第8話でショウ一行と一旦別れることになるので、2人とも話に取り上げるのは厳しい。そこで女護衛だけ、ショウとモールに絡む場面を第7話に加えてみました。

 しかし最後のエピソードでこの護衛2人を活躍させることはできず、この第7話の場面は物語全体からするとあまり意味のないものになってしまうことになります。かといって約1000文字書いたこともあって、削ることはできませんでした。

 一方でこの女護衛は第26話「在りし日々」でも約1000文字ほど登場して、こちらの方は最終エピソードの伏線になっているので、必要な場面となります。第7話で取り上げていなかったら、この第26話は唐突なものになるでしょう。

 こういう人物をどこまで作品に取り上げて描写するのが適切なのか、作品の全体の長さにもよるのでしょうが、今回の小説執筆を通しては掴むことができませんでした。



【女性のセリフから「よ」「わ」「ね」を外して、戻しました】

 時期は2018年7月中旬、第16話「襲撃」を書いていた頃なのですが、ある短歌がプチ話題になりました。それは実際に語尾に「よ」「わ」「ね」を付けて話す女性なんていない、といった内容のものです。

 うーんと唸らさせられましたが、こういうことに挑戦しないといつまでも書けるようにならないかなと思い、女性のセリフを見直しました。「FWO」では第7話から多く現れ始めます。

 そして、実際書き直してみると。技量不足のためなのでしょうか、乱暴な性格の女性のようになってしまいます。苦労して一通り書き直したのですが、自分には無理だとあっさり諦め、「よ」「わ」「ね」言葉に戻しました。

 やってみた感想としては、女性の声質、映像、イントネーション、……こうしたものが無いと、「よ」「わ」「ね」無しでは、女性のセリフと読みとれない気がします。キャラの特徴づけに、語尾に「~アル」とか「~ござる」など付ける手法がありますが、これらの効果と同類なのでは。調べると「役割語」というそうで、件の短歌はそれを問題視しているのでしょうが、私の技量ではどうにもなりませんでした。



【ダッシュと三点リーダーの使用を試行錯誤しました】

 前段と同じような話ですが。

 これもまた2018年7月中旬なのですが、ある作家のインタビュー記事で、ダッシュ(――)や三点リーダー(……)を使うのは未熟者のすることだ、みたいなことが語られていました。例によって、やってみるかと試してみました。といっても、基本的には削除しただけでしたが。

 削除しても文法的には問題は生じないのですが、セリフのニュアンスが大きく失われてしまいます。その失われたものを、別の語句で補って書き足さなければならないのでしょうが、私にはできそうもありません。元に戻すことにしました。

 で、元に戻すといっても、バックアップは取っていなかったので、冒頭から読み直して付けていくことになります。こうして改めてダッシュと三点リーダーを付ける作業をしていると、以前のように無意識に付けていたときとは異なり、どちらを付けるか迷う場面が出てきます。そうしてこの2つの使い分けを、考えるようになりました。

 まずネットで調べてみると、この2つの使い方についてはそれほど明確な基準はないようです。どちらも1文字ではなく、2文字続けて使うことだけは決まりのようです。自分なりの結論としては、表したい時間の長短、間が短めのときはダッシュを、長めのときは三点リーダーを使うのが落ち着く感じがしています。当てはまらないときもあるので、自分の感覚に従って使い分けるようにしました。



【場面転換の区切り記号について】

 前段から大きく時間や空間が切り替わる場合や、視点が切り替わる場合、「FWO」ではその区切りとして、段落と段落の間に「……」のみの行を挟みました。これはとりあえず挟んでおいて、後から別の記号に置換すればいいやと思って付けたものです。

 はい、「……」はセリフの余韻などにも使用しているので、エディタの機能で一括置換することはできず、この点では大失敗です。ですが結局「FWO」では、この「……」で区切るのがしっくりきて、手間の問題ではなくこのままとしました。

 他の方法で区切るとしたら、空行を増やすか、いっそ話を分けてしまうか、でしょうか。前者は、更に空行数を増減させることで間の長さをいろいろ表現できるのが魅力的です。後者は「なろう」での作品の露出を増やすのに有効なのでしょう。少なくとも「◇」といった記号を用いるのは、この作品には合わないように感じました。

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