表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜王と黄金のハート  作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/143

      28 邂逅

28 邂逅



 セネカが焼き印を構えた瞬間、ルオーの手から飛んだナイフがその右手を貫いた。


 唯一の武器を手放してしまったルオーが、素手のままセネカにとびかかる。


 火鉢を蹴り倒したセネカが散らばった炭にランタンを投げつけ、戸口へ走る。

「やめろ!」

 叫んだルオーは、逃げるセネカを無視して、燃え上がった火を消そうと奥に走り込んだ。


 庭への出口を二人の竜に塞がれたセネカは、にやりと笑って懐に手を突っ込んだ。

洞鼠(ルーグ)を喰らいたいか!」


 二人はぎょっとして立ち止まる。

 硬直した二人の間をすり抜けたセネカは、取り出した何かを投げつける・・・

 ふりをして、高笑いしながら身を翻した。


「ちくしょうッ!はったりかっ!」


 頭にきて追いかけるレイヴン。


 だが、セネカは人間とも思われぬ尋常でない速さで窪地を横切り、シドを殴り倒し、ローブを翻して走っていく。


「え?」

 人間に、あんな動き、出来るのか?




「ルオー、ルオー、火傷しちゃってる!」

 脱いだ上着で必死で火を叩き消したルオーを、ライラが抱き起こした。


 煤と涙で顔を汚したルオーが、奥の壁へ顔を向ける。


「すまん、奴を逃がした!」

 戸口から入って来たレイヴンも、奥を見て声を失くした。

 




 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ