表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜王と黄金のハート  作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/143

      20 竜王を求めて その1

20 竜王を求めて その1



 インリアの長老、シラネと老婆は名乗った。


「初めの船に乗っておった、異なる血をひく民。

 それが我等陰離(インリ)の民の先祖。

 陰陽や卜占に優れ、他の人々とは付かず離れず、独自の文化を守って来た」


 アルに淹れさせた香草茶をすすりながら、シラネは続ける。


「モールの火の神信仰に異端扱いされるまでは、各国の王族ともつながりを持ち、皆わしらの占いに頼って来たものじゃ。

 グウェンダリナ姫に相談を受け、最初のお子が男子なら、ルオーと名付けるが良いと助言したのは私だよ。

 ラウンドウェルが滅びた時、幼いアルバート王子をかくまって逃がしたのもな。

 とんでもない悪たれに育ってしまったが」


 じろり、とアルをにらむ。

 だからばあちゃんで、頭が上がらないわけか。


「今でも各国につては残り、動かせる人材は多い。

 今はモールを倒そうというアルバートの反乱に手を貸し、王宮や神殿から情報を集めておる。

 聖骸の話を聞いたのも、モールの支配階級からじゃ」


 シラネは声をひそめる。


「竜王の加護を失ったロードリアスは、この活動期を乗り切れない。

 だが、モールの軍が加勢し、火の神の威光で魔獣たちを退ける。

 竜王信仰の代わりに、火の神の信仰を拡げ、竜王神殿を火の神を祀る神殿に変え、祭壇に火の神の神像が安置されるが」

 

 シラネはルオーを見つめる。


「祭壇の内部に、異教の神の骸を組み込んで置く計画だと」




 怒りに頭が沸騰しそうになりながら、ルオーはつぶやく。


「・・・シルヴァーンの竜気があれば、魔獣たちは近づかない。

 ギリアス大神官も、そういう計画を立てていたはずだ。

 セネカがシルヴァーンの体を持ち去らなければ」


「あいつ、モールにも同じことを持ちかけたな。

 魔獣を近寄せないのは、火の神の威光なんぞじゃなく、祭壇の中に置かれる仮死状態のシルヴァーンの竜気だ」

 



 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ