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最後の歌詞  作者: 創成
4/10

4. 「笑うために」

家族構成を紹介しようか。

気が向いたから。

俺と母さんはいいだろう。

今、俺と瞳は同棲している。

同棲と言っても、俺と瞳と母さんの3人暮らしだ。

父さんは、病で死んだ。

急性の病気だったらしい。病名は長くて忘れた。

瞳は捨て子だ。

なんでも、孤児院から父さんが引き取ってきたらしい。

しかし、その父さんも死に、3人となった。

・・・・そんなもんかな。



「まったく、毎回待っててあげてんのに〜!!なんで毎回来ないの〜!!」

瞳の怒りはまだ続いている。

「わかったわかった。今度は行くから」

「ホント?絶対?」

「絶対行く。行かなかったらお前の言うこと聞いてやるよ」

「ホント?約束だよ!」

そう言って小指を出す瞳。

「・・・何だよ。これ」

「指きりに決まってんでしょ!早く!」

「・・・・・ほら」

「ゆ〜びきりげ〜んま〜ん」

大声で歌いだす。

精神年齢幼すぎだろ。コイツ。

「約束したからね!守ってよ!」

「はいはい」


にしても・・・行かなかったらコイツ何言う気だ?

なんか・・・・やな予感するな・・・・

コイツに本気で付き合うと体力がもたない。

こりゃあ・・・サボんない方がいいな。うん。


「ただいま〜」

そんな事をしてると母さんが帰ってきた。

「おかえりなさ〜い!」

瞳が走っていく。

まるで主人を待っていた飼い犬のように。

それもそのはず。母さんに買い物を頼んでいたようだ。

「はい。これ」

「おばさん、ありがとうございます!」

なんかキャラ変わってね?

なんだあの天然清楚キャラは。

走って俺の部屋に戻ってくる。

「水希!おばさんがメロンパン買ってきてくれたよ!」

・・・・そこまで喜ぶことなのか?それ。

「食べる?」

「いらねぇ」

「じゃあ絶っっっっ対あげないからね〜!」

「いいよ。別に」

「・・・ホントに?いらないの?」

「いらねぇよ」

しつこく聞かれ溜息気味に言う。

「・・・・・・・水希のバカ!」

いきなり怒って部屋を出ていく。

俺、何かしたか?

「水希〜。ちょっと〜」

母さんが呼んでいる。

「何?」

「これ、瞳ちゃんのところに持ってって」

「何で俺が・・・」

「水希。女の子をいじめちゃダメよ」

「は?何それ?」

「それは自分で考えなさい」


よくわかんねぇ。

わかんねぇんだけど・・・・・

なんか頭の中にモヤモヤがあって・・・・・

わかんねぇ。

もう考えんのはヤメだ。

アイツ相手に考えたってムダだ。

簡単に動こう。

アイツを笑わせる。

それだけで俺も笑えるんだから。

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