第27話 今夜も最高級ホテル☆ただし部屋は最安値!
「まさか、またここの宿に泊まれるとは」
「とはいえ~、いっちばん安い~、4人部屋です~」
「それでも1人、金貨1枚だから!」「快適なのですぅ」
そう、冒険者ギルドで手続きを終え、
いや説明はミリーナさんに投げたが分配はほぼ終了、
大魔石だけは朝まで預からせてくれと言われ渡したが、計算だけして貰い分配は完了。
(つまり大魔石がいくらになって、それが魔石いくつ分か出して貰い、それをドーナツで払いました)
あと根本的な依頼として、
スタンピードを解決した分を、
町長と辺境伯領主から貰いました、いや父上から直接じゃないよ。
「ジャック様、我々の分配、宿代を引いて金貨19枚と銀貨56枚と銅貨……」
「4人でだよね」「これを4分割致しましょうか」「パーティーのお金ってことでいいかな」
「賛成ですわ~」「それで構いませぇん」「皆さんの異議が無いのであれば」「うん、まとめて持ってて」
にしても早くお金になって良かった、
これも魔石を換金しなかったおかげだな、
正確にはドーナツに交換だけれども、ホーリィさんもホクホク笑顔だった。
「それで明日朝、大魔石を返して貰って引き換えでキッチンカーが」
「はい、店長のジョージさんの所にお伺いしたら、朝には間違いなく直っていると」
「ええっと、その人はこっちに居るの?」「どう申せば良いのでしょうか、異世界との狭間、でしょうか」
ナオミさんが言いよどむくらい複雑な場所なんだ。
「思ったんだけど、今後もしパーティーが増えたら、
大型バイクだっけ、あれかキッチンカーのどっちかを操縦できる人を増やした方が」
「そうですね、教える事は可能です」「まあ僕だよね」「では時間が取れれば」「その前にメンバーが増えるかどうか」
今日のクエストで仲間の必要性は実感した、
でもなあ、80歳のお婆さんはさすがに、もう隠居してるし……
ブラザさんは燃費が悪そう、ミリーナさんはお見合い次第だが、さてはて。
(案外、兄上と普通に結婚したりして)
それはそれで祝福したいけど、
家に入れて貰えるかなあ……うーん。
「それで~、ジャック様~」「はいアンさん」
「次は~、どの街に行かれるのでしょうか~」
「順番だとルイスト伯爵の、ってアンさん王都から逆に来たんじゃ」「そうでした~」
ゆるふわ過ぎだよ、
この公爵令嬢は、もう。
「いえ、キッチンカーで飛ばしてきたので、
ほぼスルー状態の街もいくつかありまして」
「あっそうなんだ、ナオミさんがそう言うなら仕方ないか」
この38歳眼鏡熟女メイドの信頼感よ。
「それでぇ、私は聖女としてぇ、どのような行動をとればぁ~」
「ベティちゃんは重要な時の光魔法要員だから、必要な時に備えて」
「何をすればぁ、よろしぃのでしょ~かぁ~」「まあ、とりあえずはお茶会で」
魔法を憶えてって言っても無理だよね、
出来るなたとっくに……魔力はとんでもないのに。
(まさかベティちゃんが、こんな使い方が出来るとは)
まさにウチのパーティーだからこそ、
いや完全にナオミさんのこの召喚スキルのおかげだ。
「それでジャック様、この後ですが」
「あっ、食事が先かお風呂が先か、ですか」
「酒場から食事を運んで貰う事も」「チップがなあ」「節約ですか」
もう最上階でこりごりだ。
「では~、いただきに参りましょ~」
「お酒もぉ、嗜まれますかぁ~?」「いや、まだ早いかな、年齢的に……ナオミさんは」
「私だけという訳にも、それに明日は朝から運転があるので二日酔いという訳には」「真面目だなあ」
ということで下の食堂へ、
あっここ2階ね、ちなみにお風呂は1階、
男女別で共同、遅ければ遅い程、人は少ないらしいが寝る時間が減る。
(変なのに絡まれたく無いけど、睡眠時間はしっかり取りたい)
ほんと、お風呂付の部屋ってありがたいね!
などと思っているうちに酒場へ到着っと、さあ食事だ、
入ると奥で騒がしく呑んでいるデブと巨女、っておいー!!
「おうジャック! ジャックじゃないか!!」
「なんだジャックも来たか、私の膝の上に座るか?」
「ブラザさんもミリーナさんも、すっかり気分良さそうですね」
ていうか、仲良さそう。
(まさか……ね)
ちなみにまあまあ良い夕食にしました、
さあ、明日朝には、ついに我が辺境伯領から、さよならだ!!
「ジャック様~、あ~~ん」
「ジャックさまぁ、はい、あぁ~~ん」
「いやそんな新婚ごっこしなくても」「では私は何役をしましょうか」「ナオミさん無理しないでー!!」




