第22話 ついに到着☆ダンジョン前!
「うっわ、魔物がそこそこ出てきている」
「あそこだジャック、あのダンジョンだが、我々はどうすれば良い」
「そうですね、まずはあの入口を塞ぎたいので、すぐ前にテーブルを置けるエリアを作って下さい」
幸い地理的には大丈夫そうだ、
足場というか地面は見た感じ普通だし、
スペースも十分、問題があるとすれば魔物の食い止めくらい。
「わかった、我々に任せろ、おい作戦会議だ!」
手前で隠れつつ話を詰める、
ホーリィお婆さんはこれ寝ているのかな、
生きているよな? ……うん大丈夫だ、生きてはいる。
(ミリーナさんが手短に話をまとめてくれている)
そして輪が解けたのち……!!
「ではナオミ、設置をできるだけ早く」「承知致しました」
「ブラザはすでに出ている魔物の処理を」「任せてくれい!」
「それでは行くぞ、皆も続いてくれ……でやあああああ!!!」
突入だあ!!
みんなに守られながら、
ミリーナさんになんとかついて行く!
(さすがにここまで来ると、背中のお婆さんは軽くても、結構しんどい)
やがて、いやすぐに目的の場所へ!
ナオミさんが白テーブルを出して金色の椅子も、
そこへ慌てて座るアンさん、これでもう大丈夫なはずだ!
「な、なな、なんだなんだなんだ?!」
にょきにょき生えてきた黒い影に驚く、
A級冒険者シルバーイーグルの皆さん……
そして大きな椅子をドカッと置いて、座ってテーブルにつくブラザさん!
「ふう」
いや何を落ち着いているの!!
「よし、休憩終わり!」
はっや!!
そして斧で魔物を倒し始めた、
ダンジョンの方は……うん、こっちの影兵が塞いでくれている、おかげでもう出てこられないみたいだ。
(作戦成功、だねっ!)
白い椅子にホーリィお婆さんを座らせてっと。
「すまないねえ」
「お待たせしました、やっとですよ」
「帰りはあるのかしら」「もちろんですとも」
やっぱり捨てられる心配はあったのね。
「では~、お茶会を~、開始したいと~、思います~」
「よし、シルバーイーグルの皆よ、危なくなったらテーブルの下へ潜れ、安全地帯だ」
「で、でも姐さん、黒い不気味な人影が」「これは我々の味方、我々はスルーできる、通り抜けられるはずだ」
試しに入ってきた、
うん、フルパーティーはさすがにぎゅうぎゅうかな、
でも入れ替わりで使って貰えれば、問題は無いだろう。
「ミリーナ様のお茶とドーナツは」
「ナオミ、とりあえず用意だけしておいてくれ」
「俺の分も! 俺は三倍で頼む」「はいミリーナ様ブラザ様、あと魔物の屍骸、魔石も私の方へ集めて下さい」
そのナオミさんの言葉に頷くシルバーイーグルの皆さん、
さすがにもう出てくるダンジョンは塞いでいるからねっ、
周辺掃除が終わったら、みんなにもドーナツを振る舞ってあげないと。
「ではまず最初は期間限定、コンソメスープです」
「あっ、良い匂い」「これ~、美味しいですわ~」
「そそる匂いですっ!」「あらあら、早速いただくわ」
起きたホーリィさんが満足そうに飲んでいる、
僕も……カレー程じゃないけど刺激があって良い味、
ミリーナさんもブラザさんも一瞬戻って飲み干して魔物退治へ。
(あっ、影兵が戦いはじめた!)
これが我がパーティーの真骨頂なんですよ、
ほぼナオミさんが一人でやっているようなものだけど!!
シルバーイーグルの皆さんも、思わぬ加勢にびっくりしている。
「こ、これは」「すげえ、すげえよ」
「影魔法、いや闇魔法か、これは確かに人には言えないな」
「俺は腹がいっぱいになれば、黙っていてやるぜ」「いやブラザさん……」
続いてマフィン登場、2種類だ、
普通のと、これは例のチョコ味かな、
ミリーナさんは2個ずつ、ブラザさんの皿には3個ずつ。
「オレンジジュースも御用意致しました」
さあ、食べれば食べるほど魔物が倒されて行く時間、
いよいよスタートだ、もうこれは今夜の夕食のつもりで食べようっと。
(そして、やらなきゃいけない大きい実験もあるからねっ!!)
果たして、いったいどんな影が登場するのであろうか……???




