20 戦場の恋 後日談1
後日兄様の説得の元戦争は終結。
マルフィール王国との同盟も決定し、兄様とフィーネ将軍の仲も順調のようだ。
「もう何度も言ってるじゃないですか、大丈夫だって。」
「そうは行きません。今回の戦争はリズ様のお陰で収まったようですが、僕はあなたに危険なことをして欲しくないんです。」
「ルイわかりましたから。できるだけ危険なことはしませんよ。できるだけ。」
(そう、できるだけ…)
「それで今回は何故来たのですか?」
「ライオス殿の婚約祝いで城に来ました。」
「確か、ルイと兄様は仲が良かったですね。」
「えぇ、戦争で何度かご一緒してから仲良くさせてもらってます。」
「兄様の様子はどうでしたか。」
「かなり、フィーネ将軍にメロメロですね。僕のリズ様愛と張り合うほど惚気けてました。」
「そ…それは何よりです。」
(どんな話をしていたのやら…)
そんな話をしていると兄様とフィーネ将軍が部屋にやってきた。
「兄様にフィーネ将軍…どうかなさいましたか?」
「リズ…どうしてもフィーネがお前と戦ってみたいらしい。」
予想外の言葉に私は少し驚いていたが考えてみればあのフィーネ将軍だ。
婚約したところでバトルジャンキーなのは変わらないのだろう。
「リズちゃん、安心してくれ、もちろん怪我はさせないつもりだ。」
「それならわかりました。私の本気を見せてあげます。」