29、夏物語
初夏。
望月教授が大学を去る事になった。事の発端は望月教授が発表した論文の内容の過激さだった。国内の学会では受け入れられない程の異端な考えだった。
「教授。なんで、自分の首を締める論文なんか、」
「ウフフ。たどり着いちゃったのよ。究極に、」
「でも、」
「私は夏に遠くへ飛ぶわ。追いかけて・・・・・・・・・・・来ないでね!」
「・・・・・」
それが、教授を見た、最後で、あった。
スナック。
「暑ーいなー、しかし。夏だぜ!夏!なんで仕事ばっかなんだ?海!行きてー!」
「私、暑いの嫌い。お日様なんか、大ー嫌い!」
アキラの給料は全ー部、スナックに消える。
ゼミ。
「しゅしゅしゅ修人さん!」
「何だよ、清美。暑ーいんだよ。お前、」
「ビビビビビビーチキャキャキャキャンプ・BBQ大会、さささ参加、ししししませんか?」
「考えとく」
「おおおお友達も、さささ誘ってくく下さい。ににに人数多い方が、いいいいいんで!」
「了ー解!」
「アキラー、海行くか?」
「なーに〜?海だとコラ!行くに・・・決まってんだろーーー!コラーーー!」
「美香も行くだろ?」
「えー!暑いの嫌いだもーん。でも、水着は買いたいわね!」
「じゃあ、決定な!」
アクアマリン・サークル。
「海生さーん。今度のビーチキャンプ・BBQ大会、規模デカくなりそうなんで、要請来ました。ライフセーバーの、」
「ん、了解!」
ビーチキャンプ・BBQ大会当日。
「肉じゃコラーーー!海老じゃコラーーー!野菜じゃコラーーー!」
「キャーーー!アキラさーん!すてきーーー!」
「ああああああああああアキラさん、すすすすてきーーー!(ハート)」
「君が・・・噂の・・・、加賀清美・・・、うーん・・・」
「あああああアキラさんーーー!(ハート)」
「うーん、ちと、うぜぇ・・・」
その時、海難事故発生。ライフセーバー出動。加賀清美は猛ダッシュで、一早く、桟橋に、到着。ジェットスキーに跨り、叫ぶ!
「ドケドケ!オラオラ!どかんかい!オラーーー!」
轟音響かせ白波が蛇行する。無事、救助活動を終え戻ってくる加賀清美。
「おおおおお、お肉、ややや焼けましたか?」
アキラはポカンと口を開け、惚けている。ドキがムネムネ、いや、胸がドキドキしているようだ!大きく息を吐いたアキラが一言。
「お前に、惚れたぜ、ベイベー!」




