2、三者面談
「俺、大学目指します」
その言葉を理解するのに数分かかる教師と母親・・・。
「・・・・・・・・・・はぁーーーー???」
「・・・・・・・・・・・・・何!ぶっこいちゃってんの!アンタは!?」
教師は言葉を選びつつ、そっと諭して聞かす。
「いいかい?修人君、ウオッホン!ゴホン!ゴクリ・・・。えーっと、修人君、君の、偏差値は、つまり、よく聞きなさい。38しか、ないんだよ。意味、分かるかなぁ?」
「気合いっすよ!」
「うん!分かって・・・ないね。大学受験よりさ、赤点の数減らそうね。二年生への進級ギリギリだった・・・からさ・・・」
「ういッス!」
「・・・えーっと、それは、分かったって、事で、いいのかな???」
「何がすか?」
「・・・あ、え?お母さんは、分かりますよね?」
「何がですか?」
「えーっと・・・・・・・・、はぁ、はぁ、失礼」
薬を取り出しペットボトルの水でそれを飲む、教師・・・。少し落ち着いたのかこちらを見て一言。
「偏差値38で、行ける大学なんてねーんだよ!!!ふざけんな!!!バカヤロウ!!!」
「バカヤロウだと⁉︎この野郎!!!テメー!!!」
「ふざけんな!!!このクソ教師!!!ウチの息子をバカだとコラ!!!修人!帰るわよ!」
頭を掻きむしる教師。半狂乱だ・・・。
帰り道。お母が言う。
「アンタ気は確かかい?」
「何が?」
「大学って?」
「たりめーよ!」
「お金・・・無いよ・・・」
「なんとかすらー!」
「・・・」
「500円くれ・・・」
溜まり場に着いた修人はタバコをくわえ、美香やアキラ、他のメンバー達に混ざる。
「どうだった?三者面談?」
「ん?うん、よく分からんかった。けどバカって言われた」
「ふーん。実に見事な表現だね、バカって。ピッタシじゃん。修人に」
「あぁ、逆にそれ以外の言葉が見つからねー」
「で、大学目指す事になってさ」
「へぇー、実に論理的ね。逆説的とでも言うのかしら?」
「つまり・・・ギャグ?」
「まぁ、見てなって」
「あの事故で、脳がバラバラにひっついたの?」
「フン、かもな」
「頑張れ!リハビリ!」
少女は頭を抱える。
…もう少し、マシな人に、チェンジしてーーーーー!…




