常々思う事
忘れたころに
子供は常識をどこで学ぶのだろう?
中高年以上の「大人」は子供のころそれなりに充実したテレビ番組を見てた。
勧善懲悪な時代劇、おとぎ話や昔話、刑事ドラマ、平和を守るために悪を倒し、悪いことをすれば罰が当たるし、親に叱られ、先生に叱られ、警察に捕まる。
今、こういうお話をどこで見聞き出来るだろう? 朝のアニメ番組にかろうじて残っている程度ではないだろうか?
非常識や非日常がおもしろいのは、常識を身に着けた人間だからである。
普段世の中では出来ないこと、――人を叩く、蹴る。 面と向かって悪口を言う。 隠したい秘密を暴く。 いたずらという名目で、罠に嵌めてみんなで笑いものにする……
普通有ってはならないこと、――警官がいい人を捕まえ、悪い人を捕まえられない。 政治家はいつも私利私欲に走る。 医者は人命よりも金儲けに走る……
これら非常識なやり取りが面白おかしいのは、常識を培ってきた世代だからこそである。
その「大人」たちが、テレビで「自分達が面白いと思うモノ」しか流さなくなった。 テレビは非常識と非日常で溢れ返っている。 懐メロは昭和ばかりだ(コレは別にいいのだがw)。
常識を持たない子供たちが、今のテレビを見て育つ。 「大人」たちの非常識が常識となっている。 その先を想像すら出来ない「大人」が多すぎる。
もう手遅れかも知れないが……
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