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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第3章 王国の戦友
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#1 護衛依頼はじめました

3章始めます

「おいおいおい…マジかよ!

どうするよ、クリフ」


「どうするも何も戦うしかねーだろうが!!

行くぞ、トール!!」


「だよね~…しょうがない、行くか!!」


「応!!全隊突撃ー!!」


オォーー!!


縁とは奇妙なものだ…

この世界に来て「戦友」と言える唯一無二の友が出来たのだから・・・



3章プロローグ~fin~





4の月16日

俺たち「日月」は護衛依頼を受けてガクノ市を発ち、経由地のイルテミナ市を目指している。


いや~出発までにつまらない一悶着あって、シモンさん達に迷惑をかけてしまった…謝ったら許してもらえたけどね・・・


他の人達の紹介がてら、その騒動を説明しよう。



・・・



「では、集まって頂いたところで、自己紹介と護衛の隊列を決めましょう」

集合をかけたキャメロン商会のシモンさんが、護衛依頼に関する話を始めた。


「まずは我々、キャメロン商会のメンバーから紹介致します。

では、私から…この商隊の責任者を勤めさせて頂きますシモンと申します。護衛依頼に関するご相談は絶対に私を通して下さるようお願い致します。

そして、私の左側からコーディ、ヨアヒム、グレン、エリオットとなっております」

シモンさんから名前を呼ばれた4人が順に礼を行った。


シモンさんが赤黒い肌に青みがかった黒の短髪の魔人、コーディさんが天パの入った茶髪でそばかすが顔にあるヒューマン、ヨアヒムさんが少し猫背の兎の獣人、グレンさんが眼鏡を掛けて背が180cm位あるヒューマン、エリオットさんがサラサラ金髪で目が細く常に笑っている様に見えるハーフエルフ(配偶者:ヒューマン)…と、ざっと見て特徴と名前を頭に入れた。

残念ながら全員男だった…


「この順番で先頭の馬車から乗り込み各自が御者をします。護衛の皆様には前2台、後2台に各パーティーを配置し、状況に応じて護衛を行って頂きたいと思っております」

隊列は決まってるみたいだな…あとは配置だが…


「それでは護衛の皆様の紹介をお願いします。まずは「男祭」さんから…」

お、ここから各自の紹介か…折角だし、ステータスでも覗いてみるか。




「応!俺たちはランクCの「男祭」だ。俺はリーダーのグスタフ。前衛で槍を使う」

グスタフさんは25歳、190cm位の獅子の獣人。筋肉隆々ですね…「男祭」全員に当てはまるがな!

なんか戦士と言えばこの人って感じの髭の生えた強面さんだ。

ステータスはレアスキルに『一撃必殺Lv.6』と『心眼Lv.6』があるから、個人の強さはランクC上位に入るんじゃないかと思う。しかも、『指揮Lv.4』があることから武術のみでなく、リーダーとしても活躍してるのが分かるな。


「次は俺だな。俺はハンスという。基本的に後衛だが、遊撃も務めている」

ハンスさんも25歳、猫の獣人で片方の耳が無い…修羅場潜ってるんだろうな・・・

ステータスはレアスキルに『心眼Lv.6』、『人物鑑定Lv.6』、『魔物鑑定Lv.6』とあるが、注目すべきはノーマルの『気配消失』のLv.7という高さと、『罠術Lv.4』と『測量Lv.4』があることだろう。これを見るに、この人は斥候タイプだと思われる。斥候か…俺のパーティーにも欲しいな。


「俺の名はネイサン。このパーティーの盾を担っている」

ネイサンさん…言いにくいな!!まあいい…この人は、あれだ…ライフセーバーにしか見えない。24歳のヒューマンで色素が抜けたような金髪に、小麦色の肌のせいか歯が白く見える。

ステータスはレアスキル『心眼Lv.6』があり、『盾術Lv.7』や『威嚇Lv.6』が高レベルなことから、盾役としてかなり優秀だと思うね。盾役も欲しいよなー。


「最後に私だな。私はマーカス。魔法使いで『火魔法』を得意としている」

もうこの人の存在自体ボケだよね…肉付きのいい魔法使いって…皆が目を見開いて驚いてら~

ええと、23歳のヒューマンで髪が肩まであって、ムキムキ…上半身裸ならプロレスラーに見えるよ。

ステータスはレアスキルが『心眼Lv.6』、『人物鑑定Lv.6』、『物品鑑定Lv.6』を所持か…「男祭」全員『心眼』持ちかよ!!スゲーな!!あと何気に『料理Lv.5』持ってるし…女子力高いな!!

魔法は『火魔法』が得意って言ってたが、『水魔法』も同レベルのLv.5になってるから切り札が有るのかな?あと、『光魔法Lv.4』、『闇魔法Lv.2』、『無魔法Lv.6』と計5属性持ってて、奥の手を隠してそうだから優秀な人であることは間違いないな。




「次は「鎌鼬」さん、お願いします」




「紹介に(あずか)りました「鎌鼬」です。自分はリーダーのサイラス。バスタードソードを持って前衛を務めています」

この人…っていうか「鎌鼬」の皆さんは、何て言うか…特徴という特徴がほとんど無い。

サイラスさんに関しては、28歳、男性、ヒューマン、茶髪で優しいお兄さんの雰囲気がある人としか言えない。

ステータスはレアスキルに『威圧Lv.6』と『心眼Lv.6』があって、『剣術Lv.6』を持ってるから有能な戦う指揮官ってとこかな。所持スキルに『裁縫Lv.4』があると、なんか可愛らしくみえるな。


「俺はヴィンス。盾と鎚を持って前衛をしている」

前言撤回~!!この人、ヒューマンだがヒューマンとハーフ獣人(配偶者:エルフ)のクォーターだったわ。68歳なのに25歳位に見えるし…見た目じゃなく、中身に特徴がありましたね。但し、見た目は何処にでもいるような金髪の好青年ですよ。

ステータスはレアスキルが『魔物鑑定Lv.6』と…戦い方は自己紹介通り…特筆するなら、俺の持ってない『水泳Lv.4』と『石工Lv.3』を持っていることかな。海やプール無しでよくLv.4まで上げたな~。因みに私、トールはカナヅチですので悪しからず…スキル手に入れたら泳げるのかな?


「・・・ヒューゴー…槍で遊撃…よろしく」

この人も見た目じゃない!!口下手か!!しかもハーフのヒューマン(配偶者:エルフ)!!スゲー、ヒューマンの遺伝子って美形遺伝子を上回るんだ…眠そうな顔したにーちゃん…140歳!!ムダにスゲー・・・

ステータスは戦闘系だけ見るとグスタフさんのランクダウンバージョンって感じかな。『一撃必殺Lv.6』はあるのに『心眼』がない。けど、『投擲Lv.5』や『異常状態付与Lv.4』、『調合Lv.3』、『風魔法Lv.5』があるから、毒とか使ってきそうで油断できない相手だな。見た目に騙されそう…


「次はあたしだね~!!あたしはカミラ!!短剣使って遊撃してま~す!!ヨロシク~!!」

うるさ!!…えーと、茶髪ショートの運動部にいる女子っていう感じかな?見た目15歳位だけど21歳…童顔なのか?

ステータスはレアスキルに『心眼Lv.6』、『魔物鑑定Lv.6』があるが、怖いのはそこじゃない!!『罠術Lv.5』に加えて『詐術Lv.3』、『異常状態付与Lv.5』、『調合Lv.5』、『闇魔法Lv.3』持ってるし!!あの陽気さはフェイクで裏は腹黒そー・・・気を付けよう。


「最後は(わたくし)ですね。名はシンシアと申します。魔法使いで『風魔法』を得意としています。よろしくお願いします」

なんか…話し方が令嬢風でも、一般ピーポーにしか見えないと残念なのは俺だけ?せめて髪ドリルがあれば!!シンシアさんは茶髪ロングです…残念!!但し、この人もクォーター…ヒューマンとハーフ魔人(配偶者:ヒューマン)…で、32歳だった。見た目20歳なんだけどね。

ステータスは『心眼Lv.6』持ちで、魔法スキルが軒並み高い。『水魔法』、『風魔法』、『無魔法』がLv.6で『地魔法』と『闇魔法』がLv.5と高レベルだった。こりゃ奥の手が色々有りそうだ…




「次に「ホープレイ」さん」




「私たちが「ホープレイ」だ。ランクはDだが、すぐにCへと上がる。そして迷宮を攻略し、ランクSSとなる!!そのリーダー、アーサーだ。覚えておくといい」

なに?此処、目標発表する場なの?こいつバカで傲慢で…って、待て待てーい!!テンプレだと急に力を付けたやつに絡むタイプじゃね?…それだと俺に絡んでくるじゃん!!…色んな理由付けて逃げてやる!!

で、えーと、こいつはエルフだから美形男子で、なんかナルシストっぽい髪型…片目を隠すような前髪にしてる。(特定の誰かをディスってはないですよ…)

ステータスはレアスキルに『一撃必殺Lv.6』があって、『剣術Lv.5』と『盾術Lv.6』だからもうすぐランクCっていうのは嘘じゃないみたいだな。だが、『性技Lv.6』って…前2パーティー見ても最高5だぞ!!夜の闘いはランクC以上みたいデスネ・・・


「アーサー!自分の役割も説明しなさい!皆さん、すみません。私はクラリスです。魔法使いで『光魔法』が得意です。因みにアーサーは剣と盾を使う前衛です」

苦労してんだな~…バカの世話は大変だろう。17歳のヒューマンで、ポニーテールにまとめた髪に、たれ目で表情が柔らかい。しかも巨乳です…母性が溢れ出てますね。

ステータスは確かに『光魔法』がLv.5であり、魔法で一番レベルが高い。しかし、『火魔法』も同レベルでその他に『地魔法Lv.3』と『無魔法Lv.4』を持っている。後衛としては有能だろう。


「まーまー、クラリス。今は怒るな。後でたっぷりと…っと、失礼。私はグロリアだ。遊撃を務めている」

このパーティーの力関係はこの人が一番上かな?この人も17歳のヒューマンで、黒に金のメッシュが入った髪に、鋭い目でシュッとした輪郭をしている。

ステータスはカミラとハンスをレベルダウンしたようなものだが、武器が特殊で鎌を使うみたいだ。ノーマルに『鎌術Lv.4』があった。魔法にも『光魔法Lv.4』と『闇魔法Lv.3』があるから、遊撃として混乱を誘うような攻撃が出来るな。


「ミリヤムです。槍で遊撃します。よろしく」

緊張してるな…人見知りか?この子は15歳で虎の獣人、青い髪のショートボブで背は150cmくらいと低い。幼さが抜けきれて無い感じだな。

ステータスは『槍術Lv.5』以外は戦闘面で特筆すべきことは無い。ただ、パーティー全員が『光魔法』を持っていた…「ホープレイ」の由来か?アンデットとか居たら有能そうだな…いるかどうか分からんが。それと女性陣全員『性技Lv.5』持ちとは…アーサーめ!全員相手にしてんのか!?エルフって繁殖力少ないって資料にあったような…




「最後に「日月」さん、お願いします」

お、俺たちか…




「「日月」です。最近ランクDになりました。リーダーをしているトールです。体術と魔法を使い前衛を務めています」


「我はセレスティアじゃ。弓と魔法で後衛を務めておる」


「おっ!!トールと言えば、1人で盗賊の「バルトイェーガー」を壊滅させた奴か?」

グスタフさんに…いやランクCには知られてたみたいだな。コソコソと話している。


「えー、そう…ですね」


「そうか!!頼りにさせてもらうぜ!!」

や、止めてくれ…必要なこと以外はしたくないんだ!!




「それでは、まず報酬ですが…それは依頼書通りで、道中に魔物を倒した時の話ですが、素材は倒したパーティーのもの、協力したら山分けでいいですね?パーティー間の素材の取引は要相談ということにしましょう」

全員頷いている…ここは問題無かったな。


「では護衛の隊列ですが…」

自己紹介で何も言われなかったからすんなり行くと思ったんだが、シモンさんが説明してる途中で…


「ちょっと待ってもらおうか!!」

あのバカが声を上げた。


こっち見てるな…もしテンプレならフラグは叩き折る!!


・・・多分

次回、フラグは叩き折れるのか!!


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