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すきと~る -えっ!視えるの?-  作者: 守りの神殿
第2章 覚悟の在処
81/329

#66 やり過ぎると周りが振り回されるのね…

これを入れたかった。

翌日--15日--

今日は朝からキャメロン商会に行き、日用品や旅の必需品、盗賊から奪っておいたティア用の武器と俺の武器の整備を行った。

その後、予備の食料や調味料を買って、昼になったので食事処で昼食をとった。


腹を休めたあと、ギルドの訓練場に行き、ティアと訓練した。

『剣術』と『体術』を重点的に模擬戦で使っていったが、1度目で慣れて、2度目以降は負けることなく余裕を持って訓練することが出来た。ティアは凄く疲れていたが…やり過ぎたので『リカバー』を掛けてなんとか落ち着けることができた。


約束していた4つの鐘がなったので、受付に取り次いでもらって、すぐギルドマスター室に通された。


「こんにちは、トール君、セレスティアさん」

おぅ…アイリーンさんがちとコワイ………


「こんにちは、アイリーンさん…」

「こんにちはなのじゃ」


「昨日はやってくれたわね…魔法の気配が無いのがあんなに怖いとは思わなかったわ」


「すみませんでした。ちょっとした出来心だったんです…」


「ハァ…まあ、いいわ。それだけ親密度が上がったということにしておくわよ。

それでは、先に装備品を渡すわね。良いものが見つかったわよ」

そうして、アイリーンさんが机の上にガントレットと苦無、ブーツ、コート、弓、ハーフプレート、フード付きのローブ、靴が出てきた。多くね?


「『物品鑑定』持ってたわよね。視てみて」


「はい、わかりました」

まずはガントレットだな。

『物品鑑定』発動!!


---------------------------------------------------

頑強ガントレット

品質:最高

状態:魔鋼とミスリルで縫った革の魔力伝導率、耐久度共に最高。地属性が付与されている為、魔力を伝えると硬度が上がる。

価値:1000000モル程度

---------------------------------------------------


いやいや、このレベルは高過ぎじゃね?

それに気になる文言があるな?付与されている?もしかしたら『天恵眼』で見えるか?


『天恵眼』発動!!


---------------------------------------------------

頑強ガントレット

付与スキル

・『地魔法Lv.4』

---------------------------------------------------


出ちゃったよ…このレベルやっぱ高過ぎじゃね?


「とてつもなく、良いものじゃないですか!!全部このレベルですか!?」


「そうよ…一応、ランクBやAくらいが使う装備品ね。自分の情報を低く見積り過ぎよ。下手をすると国も動くような情報なのよ、貴方の情報は。だから、これに加えて私から2000000モル出すわ。他に良い装備品が無かったのよ」


「は!?」


「とりあえず、他のも視てみて」


---------------------------------------------------

増殖クナイ

品質:最高

状態:魔鋼の魔力伝導率、耐久度共に最高。『複製』スキルが付与されている為、魔力を伝えると1~12個まで任意で増殖可能。

価値:700000モル程度

付与スキル

・『複製Lv.6』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

烈蹴

品質:最高

状態:地竜の革と魔鋼の魔力伝導率、耐久度共に最高。地属性と時空間属性が付与されている為、魔力を伝えると硬度と足を動かす速さが上がる。

価値:1000000モル程度

付与スキル

・『地魔法Lv.5』・『時空間魔法Lv.3』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

コンフォートコート

品質:最高

状態:黒狼革の魔力伝導率、耐久度共に最高。火属性と水属性が付与されている為、魔力を伝えると防熱、防寒の効果が出て、コート内を快適な温度にする。また若干、闇属性が付与されているが特に影響は無い。

価値:500000モル程度

付与スキル

・『火魔法Lv.4』・『水魔法Lv.4』

・『闇魔法Lv.1』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

暴風雷弓

品質:最高

状態:魔樹(トレント)とミスリルの魔力伝導率、耐久度共に最高。風属性が付与されている為、魔力を伝えると風属性を付与した矢を放つことが出来る。また、魔力を伝えるだけで、アロー系の魔法を放つことも出来る。

価値:750000モル程度

付与スキル

・『風魔法Lv.6』

---------------------------------------------------


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疾風(はやて)プレート

品質:最高

状態:ミスリル合金の魔力伝導率、耐久度共に最高。風属性と時空間属性が付与されている為、魔力を伝えると身を守り、補助を受けて身体を加速させることが出来る。

価値:800000モル程度

付与スキル

・『風魔法Lv.5』・『時空間魔法Lv.3』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

コンフォートローブ

品質:最高

状態:赤狐革の魔力伝導率、耐久度共に最高。火属性と水属性が付与されている為、魔力を伝えると防熱、防寒の効果が出て、コート内を快適な温度にする。

価値:550000モル程度

・『火魔法Lv.5』・『水魔法Lv.4』

---------------------------------------------------


---------------------------------------------------

フライシューズ

品質:最高

状態:竜の革とミスリルの魔力伝導率、耐久度共に最高。風属性が付与されている為、魔力を伝えると空中に足場を作り、空を跳んだり、水の上を走ることが出来る。

価値:650000モル程度

---------------------------------------------------


え、待って全部で5950000モル!?

さらに、2000000モル加えるとほぼ8000000モルじゃん!?


「待て待て待て…情報の報酬8000000モルですか!?

本当にこれ妥当なんですか!?」


「いえ、これでも少ないくらいよ。貴方の情報を公表すると、兵が強くなり、結果的に国が安全になるのよ。最低でも1千万モルは上げたかったわ」


「主殿、我も今回の取引内容はギルドマスターが正しいと思うぞ」


「金銭感覚がおかしくなりそう…でも、納得はしました。有りがたく頂戴します」

2人が言うなら間違いないんだろうな…


「まあ、貴方が生き残るのならこのくらい安いもの、と思っておきなさい」


「はい」


「じゃあ、次に盗品のお金ね。全部で、3725000モルになったわ」


「本当に金銭感覚が狂いますよ…」

「これは我も驚きなのじゃ」


「慣れなさい。ランクB以上になると500000モル以上の依頼は結構あるわよ。今回は貴金属類が多かったから値段が高かったのね」


「はー・・・こういうのも探索者ならではってことですね。もう、受け入れますよ。有りがたく頂戴します」


「そう、じゃあ堅苦しい話はこれでお仕舞いね。

5つの鐘がなるまで武器を慣らしておきなさい。明日から護衛依頼でしょ?」


「そうですね~…あ、さっき思い付いたんですけど…」


「ん?何かしら?」


「武器にもスキルがあるみたいなんですよね~…だから取れないかな~と」


「・・・それが本当なら凄い情報だけど…貴方、自重って言葉しってる?」

「主よ、我もギルドマスターに同意じゃ」


「いや、この2人の前ならいいかな~って思って…」

信・頼・感!!信・頼・感!!


「はー、そう言われると…」

「きつくは言いにくいのじゃ」


「じゃあ、『秘密の部屋』っと…では、このコートから、『闇魔法』を取ってみますね。『すきと~る』」

早速ステータスを確認すると、『闇魔法』がLv.10になっていて、コートから『闇魔法』が消えていた。


「あー、出来ちゃいました…」


「・・・ホントに?」

「呆れてものも言えんのじゃ」


「もう、装備して訓練場に行きなさい…なんか疲れたわ………」

アイリーンさんがこめかみを押さえながら、こんなことを言い出した。


「はぁ…なんか…すみません」

俺が悪いの?


「主よ、人は劇的な変化には弱いものじゃぞ」

ティアもなんか疲れてる…というか心を読むな!

遠巻きに非難してるし…


しばらくして、俺たちは新しい装備を付け終えた。

俺は、手に頑強ガントレットを付け、コンフォートコートを羽織って増殖クナイを収納し、烈蹴を足に装備した。コートを十全に使えれば、胸当て以上の防御力があるらしいので外している。

なんか、ホントに格好が○乃森○紫に近付いてきたな…コートは黒いし、ガントレットだけど…


ティアには、暴風雷弓と疾風プレート、コンフォートローブ、フライシューズを装備させた。うん、ローブが無ければエルフの戦乙女みたいだ…緑色と銀色のグラデーションで輝いてますね。


「綺麗だな」

俺は何気なく呟いた。


「ありがとう…なのじゃ」

照れながらティアが返事をした。聞こえたみたいだ。

2人共恥ずかしくなってうつむいた。


「コホン…んん…装備し終わったわね。早速、訓練場に行きなさい…」

アイリーンさん助かりました!!でも、そのイラついた顔は止めてください…俺が悪かったから!!


「そ、そうですね」

「は、早く行くのじゃ」


「そ、そうだ。どうせなら、ここでブーツからも『時空間魔法』も奪って全魔法Lv.10にしちゃおう!!」

自重…その言葉をこの時は忘れていた…


「「えっ!?」」


『すきと~る』


---------------------------------------------------

全魔法、『融合』、『魔力操作』、『並列思考』、『合成』、『異常状態付与』が全てLv.10となったことを確認。必要条件を満たしました。

保持者(ホルダー)

『魔人』

が発現します。

発現条件となったスキルは統合されて表示されませんが、消える訳ではありません。

また、更なる発展の為、レアスキル『魔力吸収Lv.1』と『魔法破壊Lv.1』が与えられます。

発展までの条件は各自でお探し下さい。

---------------------------------------------------




「はーーーーー!?」

預金:3090000モル

※所持金:5750000モル、計8840000モル


スキルは次回の本編で!!

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