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完成された七体

六つ目を下ろす。

最後の遺体を下ろした。

これで終われると嬉しかった。

子供はまだ高校生だ。

受験勉強を頑張っている。

と思っていたが……相変わらず動物の解剖に勤しんでいたようだ。

先日、部屋にそっと入ると、小さな犬が解剖されて綺麗に物体になっていた。

whereで拾ってきたのかを聞きたかったが、時期を逃してしまった。

ある日会社から帰ってくると、息子が立ち尽くしていた。

「何をしているんだ?」と尋ねると

「やっちゃったよ」と言いながら手から絡んと音を立ててメスが転がり落ちた。

乾いた声で「何が?」と聞き返すと顎をしゃくるように台所の内側を指した。

慌てて震える足でそこに行ってみると、裸の四から六歳ぐらいに見える男の子が腹部を切り裂かれて内蔵を外側に並べられて横たわっていた。

慌てて脈をはかるが当然ない。

110番と、119番に通報した。

子供に「なんでこんなことをしたんだ」と聞いても要領を得ない

そうしているうちに救急車とパトカーが到着した。

買い物から帰ってきた妻は、それはもう酷い取り乱しようで、それも当然だろうと思った。

あの兔の時に気付けていたら、その前の虫の時に気づいていたら。

色んなことを考えたが、今更どうにもならない。

5体の遺体は完成してしまったのだ。

父親はその夜首を吊って自殺した。

母親は逃げるようにどこかに隠れた。

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