追放!からの王の帰還!
新作投稿始めます。
読んでくださればうれしいです。
今回は最初から誰にも負けない最強状態で始まります。
そう、全ての始まりは俺の些細な願いだった。
人々が死ぬ姿を間近で見てきた自分はいつしか不滅の人間になりたいと、決して死ぬことの無い最強の人間になりたいとそう思った。
そしてその願いを聞き届けた神は俺から死を取りあげ、代わりに与えたのは永遠の命。
死ぬことも老いることも無い天下無双、最強の肉体。
しかしそのせいで人間にいいように扱われた俺は奴らに復讐するために、世界初の魔王となった。
赤く染まる空の下、目の前の勇者が血を吐きながら口を開いた。
「クシナ…」
「あぁ。俺こそが絶望、クシナ・アインドール。お前達人間や魔族全ての頂点に立つ者。頂にこそ在るべきもの。頂は俺以外を迎えない、俺も頂以外を許容しない。お前達が崇め奉る存在こそがこの俺だ」
周りは俺を崇める奴らだらけ。あぁ、快感だ。心地よいものだ。俺を貶し乏してきたヤツらを足で踏むのは実に気持ちがいいものだ。
「ふははは!!!!」
「笑っていられるのも今のうちだ…」
俺は倒せない。何があっても倒れない。だからこそ出任せだと思ったその言葉。
しかしそれを一瞬で否定する。すぐ横で今までに感じたことのない魔法の兆候を感じたからだ。
「何だと?」
「やれ、皆!」
勇者の声が聞こえた時には遅かった。
俺は…世界の狭間と呼ばれる場所に飲み込まれた。
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「やーっと出てこられた。油断が過ぎたな」
あれからどれだけ時間が経過したか…そんなことは分からないが世界の狭間から帰ってこられた。
あそこは訳の分からない生物だらけで、俺の言うことは聞かないし不敬なものだ。
「許さねぇ…あの勇者共。だが、時間はまだまだある。俺の力を存分に教えてやるよ」
空気を吸い込む。あぁ、心地いいな。
帰ってきた感じがする。
「さて」
ここから俺の世界の支配をまた再開しようか。
とりあえず近場にあった村へと向かう。
「何者だ」
ダークエルフの男にそう尋ねられた。
「クシナだ。道を開けろ不敬者が。誰を相手に道を塞いでいるか分かっているのか?」
もう1人の見張りと顔を見合わす男。
「俺はお前達の王だ、神だ。道を開けろと言っている。聞こえぬか」
「クシナ…クシナって…」
1人が笑い始めた。
「何がおかしい」
「あんた…クシナって嘘つくにももっとマトモなものがあるだろ」
ゲラゲラ笑い始めた男。
「こいつ頭おかしいぜ。さぁ、帰んな兄ちゃん笑えない冗談だ。もっと面白い話考えてきな」
マトモに取り合う気がないのかそう口にするこいつら。
「はぁ?俺はクシナ様だと言っている。いい加減にしてくれ」
そう脅しても笑うのを辞めない不敬な奴ら
「あんた、クシナってずっと昔に行方不明になってから見つかってない人だろ。もっとマシな嘘をついてくれ、笑いのセンスがないぞ」
「あぁ、だから今その世界の狭間から帰ってきたところだ。俺は最強だからどんな目にあっても何度でも魔王になるぞ」
「いやいやあんたほんとに頭おかしいのか?さっきも説明したけどクシナは行方不明なんだって」
「だからそのクシナが俺だ、つってんだろ?」
「はいはい。クシナ様ちゅごいでちゅねー」
赤子に話すような口調で言われた。
やはり信じられないらしい。
「はぁ」
頭をガリガリ掻きむしる。
どうしたもんか…。
暴力的な行為はあまりしたくないが。何より俺がせっかく増やした魔族をここから虐殺するのは胸が痛むところだ。
「溜め息吐かれても困るんだわ兄ちゃん。ほら村に帰った帰った」
「喉乾いてんだよ、入れてくれねぇか」
この際俺の事を何と思われてもいい。
「許可は得ているのか?」
「許可だぁ?」
「村に入るなら村長に予め許可を取ってもらわないと困る」
「そいつを連れてこい。今ここで許可取らせてやるよ」
「勘弁してくれ無理だって。あんたみたいなどこの誰か分からない奴のために時間は使わせられない。それに許可がないと入れないのをお分かり頂けたか?」
帰った帰ったと生意気なことに背中を押して俺を遠ざける2人の兵士。
ムカついたが魔王たる者常にドッシリと構えていなくてはならない。
「はぁ…仕方ないなぁ」
別の村にでも行くか…。
そう思っていたら後ろからまた俺を馬鹿にする笑い声が聞こえる。何とでも言っておけ。直ぐにお前らに土下座させてやる。
その前にとりあえず水が欲しい。
連載中の前作と同じ世界観の物語ですが全くの別作品です。
単品で楽しめるようにしているつもりですが、分かりにくいところなどありましたらお気軽に質問ください。
今回はシリアスなしの予定です。気軽に楽しんでください。




