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進化先の選択肢がおかしい件  作者: 紫扇
2章 その目にうつる月の杯
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閑話 ペンギンになった者

 スパーンと音を立ておれっちは水から飛び出し三回転半を決め氷の上へ着地する。


 ズルッ……ゴーン


「ハッハッハおめぇ今日もおもしれぇべ」


 どうも皆さんおれっちジョーって言うっす。

 死んだと思ったら白い部屋にいたっす。そこで変なおっさんに転生先を聞かれたんで女の子と関われるような転生先をお願いしたっす。

 次に目が覚めるとおれっちペンギンになってたっす。


「うっさいす。完璧に決まってたはずっす」

「いや滑ったべ?みてたべ?」

「デカいタンコブ出来てるダス」

「気のせいっす」


 こいつらは友達のギーとジーっす。

 方言が強い方がギーっす。


「まぁええべ。とりあえず飯も食ったし少し散歩すんべ」

「あんまり遅いとカアちゃんに怒られるダス」

「じゃあ岬のほうへいくっす」


 俺たち三羽は生まれた時期が近くて友達になったっす。


「それにしても最近なんかすごい気を感じるっす」

「おまえもだべか」

「ダス」


 そんな時、空へ向かって凄い光が吹き上がったっす。


「!!!」

「!!!」

「!!!」


 おいら達は飛ばされないように足を踏ん張り気に耐えたっす。


「恐ろしい力っす」


 おいらは戦慄を露にしながらクチバシの汗を拭ったっす。


「そろそろおら達が動く時かもしれんべ」

「!!……それは……ついにダスな」


 ジーはギーのセリフに驚き不敵な笑みを浮かべたっす。


「ふふふおいらのペンギン夢想剣が火を吹くっす」

「ふっおらのペンギン無天魔法があればそんな機会すらないべ」

「おらのペンギン波動拳ならば敵は居ないダス」


 おら達はそれぞれポーズを決め大陸の方を見つめたっす。

 そうそれは来るべき日を……「あんたたちー速く帰ってきなさーい」


「「「はーい」」」


 おら達は踵を返し氷の岬からカアちゃんのいる集落へと帰ったっす。

 今日も平和ないい一日っす。





 そうそうペンギンは体を暖める時に集まっておしくらまんじゅうをするっす。

 家や集落があっても本能みたいなもんだから止められないっす。

 女の子とも好きなだけ触れあえるっす。

 みんなも転生先はペンギンとかおすすめっすよ?


ちなみに彼のスキルは『ギャグ時空』です。

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