36 偉大なるレトロゲーマー
2話更新したので最新話に来た方は一話お戻りください。
ネタバラシ的なの終わって無かったのでちょっと修正しました。
ここは?
「やーはじめましてかな?かな?」
目の前にはだらしなく着こなしたゲーマーと書かれたTシャツにハーフパンツだけを身に付けた女が立っていた。
髪と目は山吹色?の長い髪をしたお姉さん系の女だった。
顔の造形が驚くほど良いのでだらしなさMAXの格好にもかかわらず不快感を覚える感じはしなかった。
俺は死んだのか?
周囲は転生する時に居た白い部屋そっくりの場所だった。
ただ少し違うのは転生課のカウンターの代わりにテレビとゲーム機が置かれていた。
しかも初期の奴だった。デカくて邪魔なのとお母さん襲来で飛ぶ奴である。
「いやー君いいよー面白いねー」
女は気軽な調子でバシバシ叩き肩を組んできた。
こいつ目細いな見えてんのか?
「目玉しかないくせに何も見えてない君よりは見えてるよー」
俺が悪かったのは分かった。
脇腹にジャブを放つのはやめてくれ地味に痛い。
「まぁいいよー許したげるー(^ω^)」
それで?俺は死んだのか?
それだとキュクはどうなるんだ?
「まぁ待て小僧(`・ω・´)」
言葉遣いの安定しない奴だなー。
「よいではないかよいではないか」
女はフラフラと頭を揺らしている。
それで何だよ?
「死ぬのは嫌かな?」
そりゃ死にたくは無いよ。誰だってそうだろ?
「うんうん、まぁそう言うだろうね。そこで君にチャンスを上げようかと思ってね」
チャンス?
「ソウダヨーチャンスダヨーネクストヒントダヨー」
それは違うだろ。
「ちょーっと最近うちを荒らす奴らがいてねー困ってるの」
あー大体読めたわーあれだろー捕まえてこいとかってアレだろ?
「いやー抹殺してきて欲しいんだよー邪魔だし」
こいつも過激だよ。
俺の回りには過激なのしかいないのかよ。
「しっつれいな奴だなーこんなん普通だよ?普通。そもそも他人に合ったことない目玉が何言ってんの?」
女は口をωにしながらハッと俺を見下してきた。
事実だけに言い返せない。
「それでーやるのー?やらないのー?」
やるよ、大体の奴ならワンパンだからな。
「やー頼もしいねーじゃあよろしくー」
そういえばお前名前は?
「ネリスだよーじゃーねーロプスくん」
そこで俺の意識は光に包まれた。
【異色進化が解放されました。
これより正規進化の道程を外れます。
超進化が解放されました。
全ての傷を修復し最上位種へと進化します。エラー……最上位種が存在しません。
現在所有している能力を最上位まで上昇させます。
『触手(胴体)』『触手(頭)』を得ました。『触手』を全て統合され『触手セット』となります。
称号『完全に触手』を得ました。
『触手セット』が『這いよる混沌』へと進化しました。
称号『無貌の神』を得ました。
『虫』に関係のある進化を全て統合し『甲虫セット』を得ました。
『甲虫セット』が進化し『むしセット』を得ました。
『魚』に関係のある進化を全て統合し『魚セット』を得ました。
『魚セット』が進化し『さかなセット』を得ました。
『幽鬼』に関係のある進化を全て統合し『幽鬼セット』を得ました。
『幽鬼セット』が進化し『おばけセット』を得ました。
『悪魔』に関係のある進化を全て統合し『悪魔セット』を得ました。
『悪魔セット』が進化し『あくまセット』を得ました。
『亡者』に関係のある進化を全て統合し『亡者セット』を得ました。
『亡者セット』が進化し『ごりょうセット』を得ました。
『人』に関係のある進化を全て統合し『人セット』を得ました。
『人セット』が進化し『ひとセット』を得ました。
『両生類』に関係のある進化を全て統合し『両生類セット』を得ました。
『両生類セット』が進化し『かえるセット』を得ました。
『スライム』に関係のある進化を全て統合し『スライムセット』を得ました。
『スライムセット』が進化し『すらいむセット』を得ました。
『獣セット』が進化し『けものセット』を得ました。
『屍鬼セット』が進化し『おにセット』を得ました。
『野菜セット』が進化し『やさいセット』を得ました。
『狂魔の目』が進化し『狂神の眼』を得ました。
『異常の魔眼』が進化し『混沌の魔眼』を得ました。
『魔王の眼』が進化し『ノイント』を得ました。
『呪眼』が進化し『祟り眼』を得ました。
『時計仕掛けの眼』が進化し時を刻み始めました。
『超直感』が進化し『神直感』を得ました。
『魔力関知』が進化し『魔素把握』を得ました。
『聴覚』が進化し『地獄耳』を得ました。
能力の進化を完了しました。
続いて傷の修復を行います。エラー能力が足りません。
生存への意思確認。
自己進化能力が爆発を起こします。
『ふぇにっくすセット』を得ました。
肉体を最生成します。
肉体の生成完了しました。
自己進化能力が爆発をおこしています注意してください。
『メニュー』が進化しました。
以降メニューでミニゲームが出来るようになりました】
ー◇ー
キュクは光の奔流が自分に迫って来たのを感じた。
同時にロプスがその射線に入るのを見て叫んだ。
それは言葉にならない叫びだったのだろう声の上げ泣き叫びながら手を伸ばした。
だがキュクの目の前でロプスは光へ飲まれ全身を焼かれた。
「ロプス様!!ロプス様!!!!」
キュクは目に涙を溜め駆けつけようとする。
悪魔やアンデッドが周囲を取り囲む。
「邪魔だああああぁぁぁああぁぁぁああ!!!!!」
キュクはアンデッドの間へと【屍鬼の腕】を強引に入れ無理矢理に道を作り出す。
悪魔の爪が横から振られキュクの脇腹を抉り周囲の剣や斧によって幾つもの傷を作りながら抜ける。
転がるようにしてロプスを回収したキュクは愕然とした。
あまりのショックに全身から力が抜けそうだった。
ロプスの体は殆ど吹き飛び本来抱き締められる大きさだった体が肩幅程度広げた手に収まるサイズとなっていた。
「うあああああぁぁぁ!!!やだああああ!!!!ろぷすさまあああぁぁぁぁぁ!!」
キュクは泣きながら走る。
逃げる?どこへ逃げるのだろうか?
ただロプスを抱き締め攻撃を避け続けた。
やがて疲れとダメージでキュクの動きが鈍くなった頃それは起こった。
ロプスから確かな魔力の鼓動を感じた。
そしてキュクの目に進化時のメッセージが激しく流れていく。
「……ロプス様!!ロプス様!!!」
ロプスの体から魔力が溢れたかと思うとその身を一瞬で再生した。
周囲の魂すらないアンデッド達はその魔力を恐れ動きを止めた。
俺は目を開け思わず叫んでいた。
最後のはいらねーよ!
「うあああああぁぁぁロプスさまーーー!!!」
俺はキュクに抱き締められて目を覚ました。
周囲を見るとこちらを警戒している。
それにしてもキュクがここまで泣くとは相当心配させてしまったらしい。
とりあえずこいつらを倒してから考えよう。
しかし力が進化しすぎてワケがわからないな……。
とりあえず【這いよる混沌】ってのになったらしい触手を使ってみよう。
いけー触手!
触手を意識して出すと今までと変わらない触手が出てきた。
大丈夫かな?俺は周囲のアンデッドを殴りつけた。
触手は今までの数倍の速度で動き周囲のスケルトンだろうとリビングアーマーだろうとゾンビも含め破壊した。
触手から辛うじて逃れた者や周囲に居なかったリッチなどはグルグルとその場を回ったり急に自傷し始めた。
お、おう予定どうりだな。
一瞬で地獄絵図の完成である。
「ぐすん……ぐすん……えぐえぐ……」
……………。
とりあえず先にあの悪魔倒すか。問題を先送りにしたのでは無い単純に危険度の問題である。
悪魔と骸骨は急に変わった俺に警戒を露にしている。
だがそれで引くような奴等ではない。
「ウオオオオオオ」
「【ダークネスミスト】【ダークソード・アーツ】」
「【我に苦難を苦痛を】」
骸骨は周囲を闇の霧で覆いつくし視界を奪ってきた。さらに霧の中に闇に紛れるようにして悪魔が爪を震い剣が飛び交い俺たちを切り裂こうとしてくる。
俺は何を使っていいかよく分からなかったが暗い所でも好きに動く虫の『むしセット』を使うことにした。
『むしセット』の中の翅を出し目を複眼にする。
複眼にするとサーモグラフィーや光以外の波長が見え視界良好だった。
悪魔の方へ向け七色に光る翅を振る。
ブーンと音がして霧が裂けていく。
「メイフのオウヨヤミノシハイシャヨワレニシシャノヤリヲカシアタエタマエ」
じゃまな霧だな……。
俺は魔力を込め翅を激しく動かした。
ワーンと音が上がった瞬間翅の音が消え霧が激しく断ち切られ翅で風を飛ばしていた方向の石柱を全て寸断し壁を激しく崩壊させた。
……お、おう問題ない。問題ない。
範囲内にいた悪魔も寸断されていた。
骸骨も呆然として固まっていた。
骸骨はすぐに意識を 取り戻した。
「 【バイデント】」
「【試練あらんや】」
骸骨の影から巨大な穂先が二つの槍が現れた。骸骨はそれを持つと構え俺へと投げた。
俺は【おにセット】から【おにのうで】を使った。
今まで一番世話になった【屍鬼の腕】の進化体なので期待大だ。
今までは紫色の死者の腕だったが出てきたのは赤黒く爪のとても鋭い腕だった。
飛んで来た二股の槍の穂先を【おにのうで】で掴んだ。
あれ?勢い凄かったけど簡単に止めれた。
「!!!???!???!?!?」
骸骨は混乱中のようだ。
投げ返すとボンッと音がして骸骨のいた場所が弾け背後の扉に穴が空いていた。
…………。
おう……後ろの扉も後で壊すつもりだったから……大丈夫だから。
「【祝福あらんや】」
そう男が言うと周囲の魔力が男へと収束していった。
俺は触手を伸ばし男を貫いた。
男は震える声で最後の句を歌った。
「【神よ感謝します】」
魔力は男を中心に周囲へと白い波動を放ちながら散っていった。
当たっても何のダメージも無い。
失敗か?
「すまない……すまないみんな……」
男は首だけを俺の方へ向けた。
「ありがとう……」
男は最後に静かに言った。
「【神よ感謝します】」
…………?周囲の霊力が綺麗になっていく。
これは浄化しているのか?
【狂信者のダンジョンを踏破しました。
ボーナスが付与されます。【経験値10万】となります。
一定の魂魄を解放したことにより称号『送り人』を得ました
ショートカットでダンジョンをクリアしたため称号『近道を知る人』を得ました】
何か称号増えたな……。
まぁいいやキュク大丈夫か?
「はい……」
ほらもう大丈夫だから……。
俺はキュクに自分の頭(?)を擦りつけた。
するとキュクに捕まり抱き締められた。
「もうちょっと……」
俺はしばらくキュクの抱き枕になっていた。
一気に書いたら筆が乗って2話にどうしてこうなった。




