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memory

 「ん…んん」

 眩しいな。今は何時何だろう?

 私は時間を確認しようと体を起こした。

 「皐月さん!?目が覚めたのね!皆来て!」

 とても驚いた様子で驚いていたのは鳳翔さんだ。

 何をそんなに驚いているのだろう?

 私には分からない。

 「目が覚めたなの!良かったなのぉ!!」

 涙を流しながら私に抱きついてるのは小雪ちゃん。

 相変わらず可愛らしいな。でも、どうして泣いてるのかな?

 「どうしたの?小雪ちゃ__」

 「うぉぉぉぉぉぉおお!七瀬さんが起きてるっす!喋ってるっす!!」

 相変わらず雨宮君は賑やかだな

 でも、私が起きて喋ってるのはそんなに驚く事じゃないと思うんだけどな?

 「皆、おはよう。今日は何かいい事があった日なの?」

 私は何気無く聞いてみた。

 「皐月さん…覚えて無いの…?」

 酷く驚いた顔をした鳳翔さん何て珍しいなと思いながらも何の事だろうと考えてみるが、ダメだ。

 何の事言ってるのか分からないや。

 「鳳翔さん、何の事を?」

 「あのハロウィンの日の事よ、まぁしばらく眠ってたから無理も無いのだけど…」

 ハロウィン…のこと?

 えーと確かその日は皆でパーティをしてて…あっ思い出した!

 「変なカボチャさんが来た時の話だね?」

 「そう、あの日からずっと皐月さん眠ってたのよ」

 「今は何月かな?」

 「もう11月よ。11月27日」

 ハロウィンは10月31日だから殆ど1ヶ月眠ってたのか。

 ん…そう考えるとお腹空いてきたな。

 「鳳翔さん、食べ物ある?お腹空いちゃった!」

 「少しだけ待ってて下さる?パスタで良ければ作ってきますわ」

 「うん、お願い!」

 不意に玄関の扉が空いて誰かが入ってきた。

 「さ、皐月…?起きたのか!?」

 入ってきた男はそんな事を言いながら私に迫ってきた

 私は怖くて反射的に

 「だ、誰!?来ないで!誰か!」

 と言った。

 そーすると、目の前の男の人は半歩下がって絶句していた。

 私にはその理由が全く分からなかったが危害を加えようとしてくる訳では無かったので少し悪気を感じて声をかけた。

 「ご、ごめんなさい。怖かったの…。ところで、貴方は誰?」

 そーすると目の前の男の人はさらに落胆していた。

 「皐月さん覚えてないんすか!?」

 「覚えて無いって事は私の知ってる人なの?この人は」

 「そうっすそうっす」

 意味が分からなかった。

 知ってる人なのに私には誰だか全く分からない。

 忘れた?いや、でもこんなにカッコイイ人ならそうそう忘れなさそうだし…

 「やっぱり、覚えて無いのね」

 手に持ったミートスパゲティを私の前に置きながらそう言ったのは鳳翔さんだ。

 「鳳翔さんは何か知っているの?」

 私は目の前に置かれたミートスパゲティを早く食べたくて仕方無かったが話ながら食べるのはあまり行儀が良いとは言えないから我慢しながら聞いた。

 「知ってるわ、でもその話は食べ終わったらにしましょう」

 鳳翔さんはどうぞといった感じに手を私に向けてきた。

 私は「いただきます」と言って目の前のとっても美味しそうなミートスパゲティに手を伸ばした。

 「美味しい!!」

 私は無我夢中で食べた。

 「そう?良かった…ってはやいわね!?お、おかわりいる?」

 「大丈夫だよ!それよりさっきのお話聞かせて!」

 本当はもう少し食べたかったりしたけど、お話が気になって仕方が無いから我慢しよ。

 「良いわ。あのハロウィンの日。私達はあのカボチャと戦ったの…でも、私達は貴女以外負けてしまったの…ごめんなさい。それで、交渉を持ち出された。皐月さんの大切な記憶2つと交換って。それで貴女は了承したの。それで、多分神崎君は貴女にとって大切な人だから。記憶がなくなっちゃったんだと思うわ」

 「そっかぁ。分かった、でもその話だともう一つ無くなってるはずだよね?」

 「そーね。でも、今の所は分からないわね」

 うーん弱ったな。

 これだと、神崎君…だっけ?思い出せないかもしれないな。

 「それは、俺が分かるかも知れないんだ。少しこっち来てくれるか?皐月」

 「か、神崎君…。え、えっとね。。少し男の人に名前で呼び捨てされるのは何だか恥ずかしいんだ…だから」

 「分かった。七瀬、少し来てくれ」

 「う、うん」

 何処に行くんだろう?

 「ここら辺か」

 ここ?ここは私の部屋。何を言い出すんだろう?

 「あのな、七瀬。自分が男だった時の事は覚えてるか?」

 「へ…?」

 余りにも突拍子も無い事に口から変な声が出ていた。

 「やっぱり覚えて無いか。悪い忘れてくれ」

 「どうゆうこと!?ねぇ、神崎君!」

 「いや、何でも無い、少し冗談で言っただけだ」

 冗談にしては顔つきが真剣過ぎるよ…

 私が前は男の子だった…?

 理解出来ない。

 記憶が無くなる前の私は一体この人の何処を大切に思えたんだろう。

 私に理解出来る日が来るのかな?

 「どーでした?皐月さん」

 「へ?あ、うん。分からなかった?よ」

 「そーですか。まぁこれは後々見つけていきましょう。」

 「そーだね!少し考え事したいから今日は解散でも良い?」

 「分かりましたわ。それじゃまたですわ」

 「うん、ごめんね皆。バイバイ」

 ふぅ…落ち着いて考えてみよu...

 「あ、あの神崎君?帰らないの?」

 「ここは俺の家で同居してんだ」

 …?

 同居してるのかーそっかー

 ??

 男の子と女の子が??

 「こればかりはどーしようも無いんだ悪いが慣れてくれとしか言えない」

 「う、うん?」

 と、とりあえず。私の部屋にこもろう。

 うん、まず状況整理ね。

 私は記憶を2つ無くした。

 一つは神崎君の事

 もう一つは神崎君が言うには私が男の子?だった事

 うーん。

 困ったな。記憶を無くされたから当たり前と言えばそうなんだけど全く思い出せないな。

 何とかして神崎君の事は思い出してあげたいな。

 記憶を無くす前の私の為と、神崎君の為にも。

 っ…痛い。頭が


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 んっ…こ…こは?

 辺り真っ白だ。何処なんだろう?

 とりあえず神崎君を呼んでみるかな。

 「神崎君!」

 …うーん。反応無しか。

 「じゃじゃじゃーん神様登場だぞ!」

 「変態…さん?」

 あれ?何で今変態さん何て言ったんだろう?

 見た目普通…?なのに?

 「おやおや、まさか僕の事まで消すとは。2つじゃなくて3つ消してるじゃないあのカボやんは」

 「貴方は誰?」

 「神様だよ?」

 私どっかに頭でもぶつけたんだろうか?

 「失礼だなぁ。今回は助けにきてあげたのに。記憶取り戻したいでしょ?」

 「戻してくれるの?」

 「戻してはあげられないかな。ただ、ヒントはあげられるよ。」

 「教えて下さい!」

 「君は神崎君と成るべく一緒にいて、思い出を作っていけばいい。まぁ君と神崎君次第さ」

 それは、ヒントなのかな?

 微妙だな。

 「それじゃ、頑張ってね」

 「あっ待って_」


 っ…私の部屋だ…。

 今のは?

 ダメだ…意味が分からない!

 でも、とりあえずあの神様?が言うには神崎君といたら良いって言ってたから。

 少し怖いけどいてみよう。

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