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暗闇の中の魔獣襲撃編

ンフィニティア冒険物語 暗闇の中の魔獣襲撃編


  

 


 秋月勇矢達が旅立って三日、特に何事も無く順調に歩みを進めていた。 

 「たぁぁぁあああああああああっ!!!!」

 「甘いっ!!」

 勇矢が掛け声と共に勢いよく踏み込み上段に構えていた両手持ちの長剣である《永遠なる刻のエターナル・ソード》を勢いよく振り下ろすがユリィ・ゼフィランサスは《ハルバート》で簡単に受け止めてみせた、すぐに剣を引き更に二度、三度と打ち込んでいくがすべてを防御された。

 「太刀筋は悪くないし勢いもあるな、だがいかんせん経験不足というところか」

 「みたいだなぁ……じいちゃんが死んでから基礎練とかやってなかったからなぁ……」

 勇矢は別に剣道の大会に出場しようとか考えてなかったので数年前に祖父が死んでからは竹刀を握ることもほとんどなくなった、それに対しユリィはハンターとして何十匹という魔獣と戦闘を繰り返してきたのだから、どうしたって勇矢が経験不足になるのは仕方ないのだが、それを言い訳にしても仕方ない。

 「……動きが単調、それに打ち込みに迷いもある……」

 ルミーアと共に二人の訓練を遠巻きに見学していたサイサリスが淡々とした口調で指摘するがそれも仕方ないことだった、ごく普通の高校生に真剣を人に向ける事などあるはずもなく、相手に怪我を負わせる事を心配し迷いが生じるのはやむを得ない。

 「まあ、先は長い。 じっくりと鍛えてやるさ」

 「あははははは……お手柔らかに頼むよ」と

 二十二歳とこの中では最年長であるユリィ・ゼフィランサスはハンターとしての経験もあり一行のリーダー役となっていたな、そのゼフィが街道の途中のこの場所で勇矢と剣を交えていたのは彼の腕前を見るためだ、言動からすると結果は鍛え概はあるだろうというところだろう。

 「……がんばってよ、別に私達を守るとかしなくてもいいから、自分の身くらいは自分で守れるようにね」

 「ああ、努力するよサイサリスさん」

 勇矢と同じ十七歳だというサイサリス・リーチェは旅を開始してから終始こんな調子だ、勇矢は最初は自分が嫌われていると思ったが、他の三人に対しても感情の乏しい淡々とした口調で話しているので、好かれてはいないが嫌われてるわけでもないようだと思うようになった。

 「大丈夫です、勇矢さんは私の魔法で助けてあげますから!」

 最年少のルーミア・トリーティアは十四歳、幼少時にみなしごだった彼女はカーマイン・グローランスに拾われ弟子として育てられたという過去を持つが、それを感じさせない明るさと、一人前になったら魔法でみんなの役に立ちたいという前向きな目標を持っている。

 そんな個性的な三人は、異世界から来た勇矢を特別扱いすることなく普通に接してくれていたので彼も学校の友人に接するような気軽さで接することが出来ていた。

 「魔法かぁ……俺には使えないのかなルミーア?」

 最初は「ルミーアさん」と呼んでいたが勇矢の方が年上だからと呼び捨てでいいというので、変に気を使うのも悪いかとそれに従っている。

 勇矢の聞いた話だと、この世界では魔法は割りと一般的で日常生活に役立つものや護身用程度なら使う人間は多いらしい、もちろんその分法律などはしっかり整備されていて、一般人が使うと危険というレベルの魔法を使うには資格がいるらしい。

 「……どうでしょうねぇ?」

 ルミーアは首を捻って考えてから、「今度練習してみます?」と言ったので勇矢は「頼むよ」と答えた。




 勇矢とユリィの訓練の後しばらく休憩してから一行は再び街道を歩き出す、時折行商人らしき一行とすれ違うが必ず複数人にで、しかも武器を持っているか護衛らしき人物を連れている。 この辺りは盗賊や凶暴な魔獣などはいないが、それでもどこからか迷い込む魔獣の類が現れないわけでもないので用心のためらしい。

 「……そうは言っても草食獣か、肉食でもせいぜい小型で戦闘能力の低い奴らだからな、心配はするな」

 旅には命の危険があると改めて思い不安な顔をした勇矢にユリィは安心させるようにそう言った。

 ゲームであればまずはそういった敵を倒し経験値とお金をためレベル・アップしてから先に進むのだろうが、そんな数値で形づくられた都合の良い世界ではなく、地道に鍛錬を重ねて身体と技、そして精神を強くしていくしかない。

 「……って、そういや路銀はどうするんだ?  俺エターナルさんから貰った当座のお金しか持ってないんだけど?」

 「どれどれ見せて……」

 勇矢が腰にぶら下げていた袋を渡すとユリィは中身を確認した。

 「まあ、数週間なら困らないって金額だね。 まあ、大丈夫だよ、前にも言ったがあんたにもあたしの仕事を手伝って貰うからその分の分け前は渡すよ」

 「成程、それは助かるよ」

 勇矢には三人にたかろうという発想は無い、だから仕事を手伝い正当な報酬を得るのはありがたい話だった、上手くすればエターナルにこのお金を返せるかも知れない。 おそらくカーマインはそれも見越してユリィを同行させたのだろと思えた。

 『……しかし、何で今頃お金の事を思い出すんですかねぇ……』

 《永遠の腕輪エターナル・ブレスレット》形態で勇矢の左腕に嵌っているアインが呆れた口調で言うと、勇矢は苦笑した。

 「そう言わないでくれよ、こっちもいろいろ頭の中がゴタゴタしてたんだよ」 

 『まあ……そうかも知れませんが……』

 そうして歩いているといつの間にか大きな川沿いを歩いていた、空を見れば赤くなり始めているし、何より勇矢はもう足が棒になりかけていた。 だからここで野宿をしようと提案した。

 「……そうね、この川辺なら野宿にはいいかもね」

 「そうですねぇ、私も疲れちゃいましたし……」

 サイサリスとルミーアも勇矢に賛成すればユリィにも反対する理由も無いようだった、「そうだねと」頷く。

 ユリィからすると実は今のペースはかなり遅いほうだった、しかし旅慣れしていないルミーアと勇矢に無茶をさせるという事はしない、だから勇矢がここで野宿をしようと言い出したのは自分のペースや状態を分かってきているなと感心したくらいだ。 異世界から来た男の面倒を見てくれと言われた時はどうなるかと思ったものだが、秋月勇矢という青年は予想以上にしっかりしている、もちろんユリィからすれば幼子みたいなレベルだが精神的にタフで前向きなのは素晴らしいと思う。

 そんな事を考えながら、カーマインから借り受けている《物入れの宝玉》から荷物を出して野宿の準備を始めるのだった。



 二つの《魔法のランタン》を囲みながら寝袋に包まれて眠る三人の少女達と一人あぐらをかきながら起きている勇矢は見張りだった、この辺りは物騒ではないとはいえ、そういう習慣は身に付けておくべきというユリィの提案で交代で見張りをするのである。

 女の子の寝顔を眺めて楽しむという趣味はない勇矢は日本では見られない満天の星空を見上げてみて、つい見知っている星座がないか探してみてそれがないと分かると少しさびしい気分になる。

 『……早く元の世界に帰りたいですか?』

 腕輪状態のアインは今は通常に声を出している。 こうして自分の腕から声がするのも、頭に直接響く方のアインの声にもだいぶ慣れてきたものだった。  

 「それはそうだよ、でも焦りはしないよ? こうして誰かに助けて貰っているだけでもありがたいんだしね、ただ……」

 『ん?』

 「もうすぐ友達の命日だったんだ、今年はこれじゃあ墓参りにいけないのが悪いかなって……」

 『……友達ですか?』

 家が隣で気がつけばいつも一緒にいた女の子、しかし小学校に上がって少しした頃に両親と旅行に出かけた際に飛行機事故で亡くなったと勇矢は説明した。

 初恋の相手だとかそういう色気のある話でもないし、生きていたとしてもそういう間柄にはなっていないだろうと思う。 ただ、笑い合い時に喧嘩もして、互いに恋人を作って結婚してもずっと付き合っていられる、そんな一生の親友にはなっていたかも知れない。

 『……そうですか』

 アインがそれだけ言った時バシャンという水音が川のほうから聞こえ反射的そちらを凝視する勇矢、しかし三日月の今夜は月明かりにも乏しく見えるものは暗闇だけだった。

 「……魚が跳ねたのか?」

 『分かりません……』

 勇矢は《魔法のランタン》のひとつを持つと立ち上がった、ユリィを起こすべきかとも思ったが自分で言った通り魚が跳ねただけかも知れないしまずは様子を見る事にした。 《魔法のランタン》で前方を照らしつつ慎重に進む自分をホラー映画か何かで最初に死ぬ人物だなと思い、すぐにそんな考えを頭から振り払う。

 魔力を込めると一定時間光を放つという特殊な石を使っっているという《魔法のランタン》の視界は数メートル、その先は地面の石ころすらほとんど見えないという状況に勇矢は暗闇の不安と怖さというものを知る。

 「……ん?」

 感覚的にそろそろ河の水の流れが見えるだろうかという所で勇矢の耳にゲコッという声が聞こえた、それは勇矢もよく知る生き物の鳴き声と同じものであり「……何だ、カエルか」と安堵した直後にランタンの明かりに映し出された姿にぎょっとなる。

 それは確かにヌメヌメとした緑色の皮膚を持つカエルの姿だが、その身体は人間と同じくらいだった。 そのカエルがゲコゲコと喉を鳴らしながら勇矢を見る目が、獲物を見据えるそれに思え反射的に身を翻し駆け出していた。

 「大変だ! 化け物がいるぞっ!!!!……っ!?」

 仲間に危険を知らせようと叫んだ直後に躓いて転倒してしまい、手放してしまった《魔法のランタン》は落下地点の石ころか何かのせいだろう、後方へと転がっていく。 その光の中に追いかけてきたのだろう大ガエルの姿が照らし出され、恐怖に顔が引きつる。

 「【ナール】!!」

 少女の声が響いた直後に勇矢の頭上を火球が通り過ぎ、大カエルを直撃して爆ぜた、苦痛に顔を歪ませ悲鳴のような声を上げる大ガエル。

 「大丈夫か!」

 《ハルバート》を手に駆け寄ってくるユリィ、やや遅れてランタンを持ったサイサリスとルミーアも到着する。 その時には大ガエルの姿は闇の中へと消えていた。

 「勇矢さん」

 ルミーアの差し出した手を掴み立ち上がる勇矢を守るかのようにユリィとサイサリスが前に出る。

 「……フロッガー……四……いえ、五体……」

 ランタンの明かりなど役に立たない、そんな状況下で敵の正体と数を数えてみせるサイササリスに驚く勇矢はフロッガー?と聞き返すのも忘れていた、彼女が適当にあてずっぽうで言っているとは思わない。

 「フロッガーがこんな所に出没か、頼めるか?」

 「……任せてユリィ」

 戦闘力自体は弱いが時に人間も捕食するフロッガーを放置し眠りに戻ろうという気はユリィには無い、しかしこの暗闇では五体のフロッガー相手は少々面倒なので暗闇でも目が見える・・・・・・・・サイサリスに任せる事にした。

 サイサリスは数歩前に進み出ると背中に背負った大鎌の《ラクリモーサ》を構えた。

 「……目標確認……攻撃……開始!」

 勢いよく地を蹴り暗闇の中へと跳びこんで行く、ユリィの視力では戦闘の詳細を窺い知ることは無理だがジュブッと数度聞こえた《ラクリモーサ》の鋭い刃が肉を斬り裂く音が止み、サイサリスの呟き声を聞けば結果は確認するまでもない。

 「……目標の全滅を確認……戦闘終了……」




 フロッガーの襲撃後は何事も無く夜が明け、一行は再び街道を進む。 その間に何度か休憩を取るが勇矢はその合間にも《永遠なる刻の剣エターナル・ソード》で素振りを繰り返していた、それはいくら暗闇で恐怖感が増幅するという人間の心理があったとしても魔獣相手に何も出来ず無様な姿を晒した事への反省である。

 無論ユリィをはじめ誰も勇矢を責めた訳ではない、勇矢が自分自身を許せなかっただけだ。 エターナルから借り受けた《永遠なる刻の剣エターナル・ソード》がいくら強力な武器でも使い手たる勇矢が弱くては何の意味も無いし、アインもそんな男に使われるなど不本意だろう。

 やがて日も暮れようという頃に小さな村に到着すると勇矢達は村に一軒しかない宿屋に向かうが、そこで問題が発生した、その問題とは部屋が二人部屋が二つしか空いてないという事だった。

 「……困ったなぁ」

 野宿時は仕方ないとしても、宿屋の部屋に女の子と泊まるという状況に喜ぶ気などない勇矢は自分は適当な場所で野宿すると提案した。

 「え~~! それじゃあ勇矢さんが気の毒ですよぉ!」

 「そうだなぁ……ただでさえ旅慣れていない勇矢だし、ベッドで休める時には休んでおく方がいいな」

 ルミーアとユリィは勇矢を気遣いって言う、別に二人は彼と相部屋でも気にはしないという様子だが、当然勇矢も彼女らに何かしようなどとは微塵も思わないが、それでもやはり良くない事だと思うのは現代日本に生きる者の論理感だろう。

 「……私が勇矢と相部屋でいい……私なら勇矢に襲われても問題ないから……」

 このままでは埒が明かないと思ったのだろうサイサリスが言った、その彼女の言葉にユリィとルミーアは困惑した表情を浮かべる。

 「……サイサリス……そういう言い方は……」

 「……どうしてルミーア? 本当の事……」

 勇矢はサイサリスの言葉の意味を、例え勇矢に襲われても撃退出来るからだと思ったのは昨夜の戦闘能力を見たからだが、ルミーアの反応からすると他に理由があるのだろうかと首をかしげた。 当然だが、勇矢になら襲われてもいいよとサイサリスが思っている可能性など思うこともしない。

 「……分かったよ、そうさせてもらうよサイサリスさん」

 どうであれこのままでは確かに埒が明かない、ならばすっぱり腹を決めるのがいいだろうと判断した。

 とにかく話もまとまり案内された宿屋の部屋は決して広いとは言えずベッドが二つとテーブルとイスがあるだけの質素な部屋だった、とはいえ野宿を思えば雲泥の差であるから贅沢は言わない、そのベッドの片方に勇矢は倒れこむように仰向けに寝転んだ、部屋に入った途端に一気に疲れが出たのだ。

 「……疲れたの?」

 「まあねぇ……一介の高校生にはやっぱり徒歩での旅はきついよ……」

 『でしょうねぇ……』

 エターナルと共に幾多の〈世界カケラ〉を巡ってきたというアインは、日本の事情にも詳しい。

 「……あなたの世界では、人は旅をしないの?」

 「そんな事はないよ。 ただ、車とか電車とか……え~と、自動で動く乗り物に乗って移動するんだ」

 こんなんじゃ説明にならないなと思う勇矢だが、ガソリンとか電気とかをどう説明したらいいかが分からない。 だからサイサリスはもっと突っ込んで聞いてくるだろうと思った。

 「……そうなのね」

 しかし大して関心も無いことだったのかサイサリスの反応は素っ気ないものだった、そして変わりに少し物騒な質問をしてきた。

 「……あなたの世界では戦争はあるの?」

 「せ、戦争かぁ……ある事はあるが……」

 もちろん勇矢の暮らしていた日本では戦争などない、日本の最後の戦争、太平洋戦争とて経験者の大半は亡くなり教科書の記述で知るのみだ。 だが、テレビのニュースを視ていれば近代兵器を大々的に用いた戦いこそないが、テロや暴動など人間同士が争い殺しあうという血みどろの出来事が耐えることはない。

 そして言ってしまえば日本でも虐待やいじめ、理解不能なくだらない動機での無差別殺人の話をしょっちゅう耳にする。 そういった事に思うところはあっても、結局は他人事と目をそらしすぐに記憶の片隅に追いやろうとする自分が、例え自分の手で抱えきれるものだとたかが知れていると理解は出来てもひどく卑怯な人間にも思う時もある。

 「……そう。 なら、もしすべての戦争がなくなったとしたら、戦いの道具はすべて消し去るべきだと思う?」

 「戦いの道具?……戦車とか戦闘機か……」

 ミリタリー・マニアではない勇矢にそれらは単なる人殺しの道具でしかなく、自衛の為に所持し国民を守るための力と言い張ってみたところで、それは他者を信用できない事への裏返しでしかない。 無論、勇矢にも兵器の根絶は実現不可能な理想でしかなく、人間は所詮はそういう生き物でしかないとは分かる。 

 現実、勇矢とてこの世界で生きる為に剣を手にしているのだから。

 「……そうだね、理想はそうだろうな。 でも現実には無理だよ、人間は臆病で武器がなければ弱い生き物なんだ……」

 そう、例え戦争が根絶できても今度は宇宙からの脅威に備えるとでも言って武器を持つだろうとそこまで考え、こんなの所詮ゲームや戦争アニメの受け売りじゃないかと気がつく。 本当の戦争も、誰かに殺されかけた経験すらない平和ボケした子供が偉そうに言えることではないと自分を笑う。

 「……そう、だから私は残された……?」

 「……え?」

 サイサリスの呟いた言葉の意味が理解できずに聞き返してみたが、彼女はそれ以上何も語ることはなかった。


 

 ユリィとルミーアの部屋では、二人はそれぞれにベッドに腰掛けて身体を休めている。

 「……サイサリスってば、まだあんな事を言う……」

 「それは仕方ないなルーミア、そう簡単に解決出来るような問題でもないのだろう」 

 サイサリスの抱えている問題は知っていても自分には大したことは出来ないという事実は、師匠であるカーマイン・グローランスから彼女を頼まれた身としては不甲斐なく思う、何よりルーミア自身も今は一人の友達としてサイサリスを何とかしてあげたいと真剣に思っている。

 「ねえ、サイサリスの事は勇矢さんには……?」

 「言わないほうがいいだろうな、まだあたしもそこまではあいつの事は信用してはいない」

 厳しい言い方だが、ユリィにとっても彼女は大事な友人の一人なだけに仕方ないかなとルミーアは思う。 ユリィも勇矢の事は気に入ってはいるが、それと友人の秘密を明かすかどうかというのは別の問題だ。

  一方でルミーアは勇矢なら大丈夫だと思っていた、会って間もない異世界の男の子にどうしてそう思えるのかは自分でも分からないが、何故かそう思えるのである。

 「……まあ、いつかは言う時もくるだろうな。 仲間として共に旅をしていればな」

 「そうだよね……」 

 その時には願わくば勇矢がサイサリスの力になってほしいと、友達として真剣にそう思うルミーア・トリーティアだった。


 

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