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要件人間

「反響が凄すぎます」

電話をとったらそんなことを言われた。

「えーっと……やりすぎってこと?」

「いえ、私どもがそのようにして欲しかったのですが、まさかここまでとは思いませんでした」

「なんかすいません」

「いえ、謝って欲しい訳ではなく……」

じゃあ一体俺に何をして欲しいのだろうか。

「そういえば男鹿さん、ほか2人の配信はどうだったんですか?」

「そちらの方は予想通りでした。何も問題はありません」

まるで俺の配信が問題大だったような言い方……


しかしあれで予想通りか。

ヤン・チェンリーの配信では顔が見えないことによりそのことを多数聞かれていたが、当の本人はそれにあまり触れなかった。

強いて言うならあの説明だろう。

『この札が剥がれることは無い』

湊化皮ミミコ……柳瀬マリのほうはかなり荒れていた。だが最初からそういう態度だったからだろうか。それともそれを求めて来ているからだろうか。荒れたのは最初の5分くらいで、あとはあんまりだった。

受け入れたのだろう。


あれが予想通りだと?荒れることが?

「早乙女さん?」

「あっはい!なんでしょうか!」

「聞いてませんでしたね」

うぐぐ……図星だ。

「とにかく、反響が凄すぎたんですよ。こうなってしまいますと、早乙女さんへの誹謗中傷が多くなってしまうと思います」

「あーそういう話でしたか」

考えればすぐわかる。そんな配信するなアホとかお前の考え気持ち悪いバカみたいなことを言い出すやつは一定数以上いる。

「ま、俺は全然気にしませんけどね」

「……心が強いんですね」

「いやー?弱いよー俺は。母いわく器が小さいらしいからね。ただ俺はそいつの意見をよく聞いて尚且つどれの意見を出したいだけよ。討論したいだけ」

「それを心が強いと言うんですよ。じゃあ誹謗中傷もドンと来いと言うことでよろしいですね。では」

「いや待て待てではじゃないだ……切れやがった」

電話はそこで終わった。なんだアイツ。要件人間か?

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