地獄
「というか先生、ほんとにキャラデザ適当で良かったんですか?あのキャラ以外」
「まぁね。でもそんなガッツリ変な風にはしてないっしょ?あのキャラ以外」
「……まぁ、こうゆう風になるよなぁ、みたいなのはありましたからね。先生は人物説明が上手いんすよ」
今僕達はいのぱにのキャラデザについて話している。九絵さんとだ。
いのぱに。僕が出版することになった小説のタイトルだ。略称でもなんでもない、いのぱにというタイトルだ。
内容はまぁ、この世界に異能力が生まれて、その力で暴れる奴がいるからどうにかしようという内容なのだが……
僕の小説はこれまでと、中身が違う。
「いや、ほんとうに凄いですよ。こんなこと考えられませんもん。あのキャラのデザインだけ口を出したのに、まさかそんな理由があるとは……一体どこまで考えてるんですか?」
「えー??聞いちゃう!?言っちゃおっかなー!言っちゃおっかなー!」
「聞きたいなー!!でもラノベで読んでみたいなぁー!!願わくばアニメで見たいなぁー!!!」
「俺もだよ九絵!!!!」
いのぱにの内容について話してもいいが、まぁここでするはなしでもないだろう。
どうせそのうち配信で言うかもしれないからな。
「ついに明日ですか」
「え?何が?」
まだ24にはなっていない。発表はまだ先じゃないか……?
「あれ?先生話聞いたんじゃないんすか?明日ですよ、Twitter開設」
「……?????そんな話してたか……??」
ん?まてよ?いや、聞いたことがある……どこだ……??
「あっ、顔合わせの時に聞いたわ!!あー全然忘れてたわ」
そうか。そんな話してた。あっ今それで思い出した。
25は初配信に変わったんだ。
「えーと今日が21だから?明日開設で……やなさって!?!?もうすぐそこじゃん!!!」
のんびりしすぎてたわ!!いや、のんびりしてないけど!ちゃんと小説書いてたけど!!
「あー、ちゃんとメモあるわ。Twitterの開き方の流れとか、登録先のメアドとか」
明日しっかりやらないとな……今日じゃ……ダメだもんな。
「うわーありがと!すっかり忘れてたわ」
「っ!い、いえ!お役に立てて嬉しいです!!!」
九絵はそう言うと照れたように椅子に座り直した。
……あいつ、大丈夫かよ……その先は地獄だぞ??




