コネ……
「そう言えばコレカランドの方には自分の職業の事、ちゃんと言ったの?」
「うん。言ったよ」
「ぐっ……可愛い……お前いつもならそこで『おう!言ったぜよ』ぐらい言うキャラだろ……」
俺は千葉になんと思われているのか。
「しかしコレカランドの方は、あんまり小説とかの宣言はして欲しくないらしいな」
「まーコレカランドに収益が行かないからでしょうね」
「ブイチューバーで成功して……小説家として成功する……ぐふふ!私の未来は安心だな!!」
「まだ連載決まったわけじゃないぞー」
今俺らは何をしているのかと言われると……
「さぁはいれ。1階の応接室に九絵さんが待ってる」
出版社にて九絵さんとの顔合わせだ。
「と、いうか……」
俺が建物に入ろうとしたその時、千葉は俺を見るなり言ってきた。
「本当にそんな格好で会うのか?」
俺の格好……それは全面的にボーイッシュな感じとなっている。しかし完全に男物なので、お腹が出てるように見えちゃうなぁ……
「まぁね。私にも考えがあるのだよ!」
そして応接室に入る2人。
「あっ、早乙女先生!この度はお世話になります、9つの絵で九絵です!!今後ともよ…ろ…しく……」
九絵さんは俺を見るなりその顔を震わせていった。
「どうも。初めまして!私は早乙女、早乙女ぺーと申します!」
俺が完全に女の声を出すと、隣に立っていた千葉はうわぁと顔が歪み、目の前に立つ青年は頬を赤くしていった。
「えぇ!?俺の案件の早乙女このはのモデリングの中の人!?」
話し合いの中でその流れに行った時、九絵という青年は顔にテープでもはったかのように驚いた。
「じゃあ……さっきいってた……」
「そう。元は男って設定ね、あれ、ほんと♡」
「クソっ!がわいい!!」
千葉は俺が可愛いことに許せないらしい。
「そんな……信じらんない……早乙女先生は超がつくほどド変態って聞いてたのに……」
「ちょっとまて。それ誰から聞いた」
「ぴーぴぴぴー」
「おまえかこのひげぇぇぇえええ!!!」
千葉め!俺のいない所でそんな口からでまかせを吹聴していたのか!!クソ、どこまで拡がってんだそれ!
「うわーまじか、人生で1番トクンと来たのに……元男なんて……」
「なんかそれだとおかまみたいになるな。違うからね?転生だからね?」
しかしトクンと来たか。よし、順調だな。
「実は頼みたいことがあるんですが……」
「はい!小説の事ですね!社長はロリキャラで、佐々木は中年にしようと思っているんすけど!」
「いやまぁ小説のキャラは1人を除いて適当でいいんですけど……そっちじゃなく、このはのほうです」
「このは……このは……そんなキャラ……あっ、ブイチューバーのほうですね」
こいつ大丈夫かな……いや、それほどいのパニに熱心なんだろう。
「実はね。俺を元にキャラを書いて欲しいのよ」
「……というと?」
「や、まぁー服装だけでいいんだけど。なんか雰囲気?みたいなのあるじゃん。女なのに男感があるって感じ。千葉にも言われたし」
言われたような気がする。
「なるほど……でも、あくまで参考にする程度ですからね。完全にあなたの見た目になる訳では無いです」
「それはまぁね。逆にこの見た目な感じだったら身バレしちゃうでしょ」
なっはっは、と笑う2人。千葉はヒヤヒヤとその会話を聞いていた。
「どうした、千葉」
「いや……なんつーか……」
ココ最近は直ぐに顔色が悪くなるな、千葉。悩みなんてないだろう。なんでも言ってみろ。
「こうやってVの中身とその親が小説でつながってるの見ると……コネの力じゃないみたいなーーー」
それ以上は俺も九絵さんも全力でとめた。
ここのえさん。
21歳。男。大学生。結構人気絵師。Twitterで活動中!




