43・村人との邂逅
村へと着いたマイン。果たしてどうなる事やら…。
本当はもう少し長く書く予定でしたが、個人的な事情により、此処で投稿させてもらいました。
「……」
村の入り口辺りに置かれている樽のかげに隠れながら、マインは村の様子を伺う。
『マスター。それでは不審者もとい、不審竜です』
アヤメがそう告げる。
「いやだってさ…どうやって接触すれば良いかと考えてさ…」
『普通に挨拶すれば良いかと…それ以前に私が居るので、尋ねれば良いかと?』
「あっ、そうだった…」
『……』
「…もしかしてアヤメ、呆れ」
『気のせいです!』
何故か強制的にシャットアウトされた様になった。すると…
「何かご用ですか?」
「!?!?!?」
背後から声をかけられ、マインは飛び上がりそうになりながらも、何とか抑えて振り向いた。すると其処には、農作業から戻ったと思われし、二十代くらいの人間の男性が立っていた。
「あえっと…僕はその…」
突然の事に取り乱してしまうマイン。
『マスター落ち着いて下さい。冷静に普通に接すれば大丈夫です。そもそもマスターの考えでは、村人の方がマスターを恐れ警戒するのでは?』
「『そ…そういえばそうだった…』すいません。急に声をかけられてビックリしてしまいまして」
マインは立ち上がって、村人らしき男性に話した。
「…見かけない竜族さんだけど…旅の方ですか?」
男性が尋ねる。見た事が無い服装に腰に見慣れない剣を帯びている事から、旅の剣士だと推測出来た。
「『竜族…ドラゴンである僕は、そういう名前の種族なのか?』ええそうです。あの森に住んでいて、此処に来ました」
マインが来た森を示しながらそう答えると、男性は驚いた表情を見せた。
「えっ!? あの森に住んでいるのかい!? あの森は魔物が多くて危険なのに…」
どうやらマインが転生した森は、付近の村では危険地帯認定されている様だ。
「『どんな所に転生したんだ僕は…』えっとまあ…漂流して辿り着いたって所ですね…」
何処のタイムスリップした自衛官だ…説明した後、そう思うマインだった。
「漂流者か…そういえば、あの森を抜けた先は海だったな…」
マインの言葉を、男性は何の疑いもなく信じた様だ。
『まあ海からじゃなくて、異世界からなんだけどね…』
内心そう苦笑しながら思うマイン。するとある事を思い出して、男性に尋ねた。
「あの…少し前に森で、ギガント・ホーン・インセクトに襲われていた子供を助けたんですが、この村の子供ですか?」
「…! そうか君が助けてくれたのか!」
マインの言葉に、男性は心当たりがあるらしく、感謝の言葉を述べた。
「ありがとう。あの子達は無事だ!」
「! そうですか…良かった…」
マインは内心、あの怪獣からは逃げられたが、別の魔物に襲われたのではないかと心配していた。
「そういえばあの子達の話では、君は負傷した様な声を上げていた様だが…?」
「ああ、それは大丈夫です。僕には傷を治せる…」
そう説明しようとした時、村の奥から騒ぎ声の様な物が聞こえてきた。
「何だ…? すまないが、此処で待っていてくれ!」
そうマインに告げると男性は、村へと入っていった。
「……モンスターか?」
マインは村にモンスターが入って来たのではないかと思い、男性が走って行った方へと、向かってみる事にした。
村に何が起こったんやろ…。
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