10-3 TS美少女とお泊まり会
まずは和也に先にお風呂に入ってもらって。
生理中の私と桜ちゃんは、それから一緒にゆりゆりで血まみれな入浴タイムだ。
トイレに行った桜ちゃんをおいて先に浴室に向かったのだが、脱衣場でちらりと見えた和也の下着に、ちょっとドキドキして目をそらしてしまった。
いや、嘘です。
ちょっと嗅ぎましたごめんなさい。
あいつの匂いは、どうにも私をおかしくしてしまう。自分でもちょっと変態っぽい自覚はあるが、どうしてもやめられない。
男だったころの精神の名残が変にこじれて、私をこういう変態行為に走らせているのかも。
生理中だというのに下腹のあたりがむずむずしてきてしまうけど、今日はさすがに自分で触るわけにもいかないし。
浴室でも、やはり何かムラムラしてしまう。
だってこのお湯、さっきまで和也が入ってたわけだよね。
体を洗う和也の裸を一瞬想像して、頭がふわっとしてしまった。
シャワーで股関の生理の血を流すと、やっぱりかなりまだ量があるのがわかる。
私はさすがにもう慣れてきたけれど、たぶんこれは、童貞くんにはちょっと衝撃的すぎるだろう。
ごめん和也、やっぱり今日は本番はさすがに無理だ。
見た目的にも、衛生的にも。
でも私の場合体調とかはあんまり問題ないし、ちゃんと、私のできる限りは頑張るつもりだからな。
「お待たせ紬ちゃん……って、何やってんの?」
桜ちゃんがその幼さも残るきれいな裸で浴室に入ってきたとき、私はお尻丸出しの姿で顔面だけをバスタブのお湯につけ、息を止めていた。
だって、和也が入ってたお湯だし。なんか、お肌にいい気がしたから……。
「ていうかやばっ! ツルツルじゃん! 紬ちゃんって、まさかそれ下の毛は生えてないの?」
私の丸出しの下半身に対して、桜ちゃんが驚いたように言ってくる。
そういう桜ちゃんは、まあまあフサフサなようだ。
桜ちゃんがシャワーで股関を流すと、浴室の床に薄く血の色が広がって微妙な気分になる。
自分の体で慣れはしたけど、人のこういうのはちょっと何とも言い難い感じだ。
あと、私はさすがにこういう女の子同士でお風呂なんてはじめてだから、性的に意識はしていないとはいえ、あんまり桜ちゃんの裸を凝視できないのだが。
逆にけっこう桜ちゃんは私をガン見してくるから、ちょっと気恥ずかしい。
「いや、さすがに生えてるよ。ネットで評判良かった脱毛器買ってさあ、脇とか下の毛なんかは、全部処理してるんだよね。……ほら、そのほうが喜ぶ人も、多いって聞くし?」
少なくとも童貞はツルツルの方が喜ぶ。かつての私なら喜んだはずだ。
もじゃもじゃすぎるよりはいくらか。
でも逆に、遊んでる軽い女みたいに思われないか、ちょっと心配でもある。
整えるくらいにしておくべきだったか?
いや、今さら考えてももう遅い。ツルツルの魅力を信じよう。
「えー、わたしもやってみたいな。でも痛いんでしょ脱毛って。ちょっと怖いかも……」
うむ、痛かった。
でも和也のために、と思いながらパチパチ脱毛していると、ちょっと気持ちいいまであったのは内緒だ。
生々しい脱毛トークをしながら、私は自分の体を洗っていく。丁寧めに。
今日はかなり丁寧に、すみからすみまでピカピカに。
ちなみに脱毛器具は、今度桜ちゃんにも貸してあげることになった。
痛いけど頑張れ桜ちゃん。いつかできる彼ぴっぴのために。
「はー……紬ちゃんって、体までそんな綺麗なんだね。胸とか腰とか、ほんと綺麗すぎてリアリティー無いレベルだよ」
浴槽から顔を出して、桜ちゃんがじろじろと私の体を見てくる。
確かに私の美少女ボディーはなかなかのものだけど、実際好みにもよるだろう。
胸ももっと大きい人はいくらでもいるし、お尻のサイズ感なんかは、私より桜ちゃんのほうがエッチな感じで少しうらやましいくらいだ。
「桜ちゃんも、その、すごく綺麗だよ?」
言いながら、ちょっと私は自信を失っていく。
自分的にはこの体、充分に魅力的だと思ってはいるのだが。
このあと、今日のところは和也の前で全裸にまではならないだろうけど。
私の体が和也の好みに合うのかどうかは、結局あいつの性癖次第でしかない。
腕とか足とか、もしかしたらちょっと細すぎるかも知れない。もっとムチムチのほうが良かったかも。
ああ、今思うと、一人のときはろくにご飯も食べていないのは間違いだったんだ。
和也が横にいないと、あんまり食欲も出ないからなあ。
そうだよこの体、もうちょっと肉付きがあったほうがもっと良かったにちがいない。
「あは、ありがとうね紬ちゃん。……あのさ、一応言っとくけどさ」
急に不安になってきた私の心配をよそに、桜ちゃんは浴槽から腕だけこちらに伸ばして、私の鼻に濡れた指をちょこんと当ててくる。
「今日の夜、お休みって言った後はわたし、すぐ寝るからね。絶対お兄ちゃんの部屋には遊びにいかないし、なるべく音とかも聞かないように頑張るし」
桜ちゃんの、優しく柔らかい表情。
こういうところはすっぴんだと、なかなか和也によく似ている。
「いやいや、生理中だからさすがに無理だってば。和也もちゃんと頑張って我慢してくれるよ、たぶん」
言いながらも、やっぱりそれは成り行きにもよるし、少々心配だ。
あいつちゃんと本番なしでも耐えてくれるよな?
こっちは本気で求められたら拒否なんて無理なんだから。
いやそれより、ちゃんとやれるのか私。本番抜きでも、あいつをしっかり喜ばせてあげられるのか。
ていうか私の方こそ、自分から本番をせがむのを我慢できるのか。
「いやあ……わたし、やっぱり紬ちゃんのほうが我慢できるとは思えなくてさ……」
桜ちゃんに見透かされたみたいで、私は裸を見られていることよりも、よっぽど気恥ずかしくなってしまう。
私は自分の泡だらけの体を流しながら、一度ぎゅっと目をつむった。
よし、今はもう弱気なことは考えるな。
和也はきっと喜んでくれる。絶対大丈夫だ。
頑張れ私、きっとできる、私ならできる!




