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ギャグオチSS集  作者: 仇花七夕
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33/39

#34

隣町への用事があった。距離で言えばさほど遠くはない。


だが男は困っていた。街道などは当然なく、むしろ砂しかない。

つまり、砂漠の道無き道を行かねばならなかった。


やっとの思いで途中のオアシスまで辿りついた。

ちいさな宿場があり、心身ともに疲労した男は泊まらざるを得なかった。


日中は暑い、夜間は寒い。平地の比ではない。


足は取られる。毒を持った生物もいる。


出身が砂漠では無い男にとっては厳しい旅路であった。


宿屋の隣にいた商人らしき人物が声をかけてきた。

「おや、旅のお方。大層お疲れのようですな。当店自慢の品はいかがですかな? 良き旅になること請負ですぞ」


そこまで言うのであればと、男は商人から乗り物を買うと、翌日からまた旅に出た。

あれよあれよという間に進み、オアシス出発からそれほど時を置かずして、目的の街に到着した。


最初から買っておけばよかったと思った男であった。



















――ラクダは楽だ

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