#2話 ~ ざーこ(笑) ~
野を往く『メスガキちゃん』
たった一人の自称・美少女
ここは異世界、何も起きないはずもなく・・・
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「ちょっと!アンタたち誰よ!?誰の許可取ってアタシを襲おうっての!?パパに言うからね!ケーサツ呼ぶよ!!」
いきなりの修羅場
「なんだこのガキは?俺たち賊のテリトリーに勝手に入ってきて意味のわからんことをペラペラと」
「ケーサツってなんだ?」
「さぁ?動物の名前じゃねぇか?」
「ドン、どうします?とっ捕まえますか?」
「やめてー!触らないでー!!ヘンタイ!ロリコン!サイテイ!ブザー鳴らしてやる!あっ、ランドセル無かった」
この娘は一体何をしているのだ・・・
「これ以上騒がれても迷惑だ、捕まえて鍋の具にしちまおう」
「おっ、いいですね。こんな若い肉は久しぶりじゃないですか?」
「火ぃ起こしてきますわ」
「今なんて言ったの!?鍋の具!?嘘でしょ!!アタシ人間よ!!??」
鍋の具宣言された『メスガキちゃん』
さて、どう切り抜ける?
「さーて、大人しくしてろよー。あんま手荒な真似はしたくねぇからな」
「来ないでって言ってるでしょ!どうせ乱暴する気でしょう!?マンガみたいに!マンガみたいに!!」
普段どんなマンガを読んでいるのだ・・・
「うし、捕獲ーっと」
「やーめーてーー!!」
『メスガキちゃん』恐怖を感じ腕を振り上げる
せめてもの抵抗だ
だが相手は大の大人、敵うわけはない・・・
「ぐほあ!!!」
「えっ?」
『メスガキちゃん』が振り上げた腕は男の腕を払いのけるどころか
男の身体をぶっ飛ばしてしまった!!!
目にも止まらぬ速さでとんで行き・・・
男は星になった
「コイツ!何しやがった!!」
「いつの間にアタシにこんな力が・・・?」
まさかの展開に賊の長も目を見開き驚きの顔
それもそうだ、年端もない少女に仲間が一人星にされたのだから
「お前!!よくも兄貴を!!」
「えいっ!」
「ぐあああ!!」
「またやられたぞ!なんだコイツ!」
「単独で行くな!挟みこめ!!」
「ふふん♪」
「ぐはっ!」
「メキョッ!!」
「今度は星にならないように角度を調整しつつ飛ばした同胞を弾にして周りの敵を減らしてる!?なんて力だ!!」
「なに解説してんだバカ!俺たちも行くぞ!!」
「えっ俺ら戦闘員じゃなくね?」
「それもそうだったな、どうするか」
「まぁいい!とりあえずとつげき・・・」
「ほいっと♪」
「まぁ!」
「わかってたけどもー!!」
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「本当になんなんだよお前は・・・」
「もう終わり?アナタたち弱いのね、相手にならないわ。ふんっ!
あー!言ってみたかったのよねー!これ!」
まさに無双
『メスガキちゃん』無双
ゲームにありそう
「さて、アナタはどうするの?」
賊の全てを吹き飛ばし残るは長ただ一人
「はっ!俺をそこらでノビてる雑魚共と一緒にするんじゃねぇぞ?なんせ俺はこの地位を腕っぷしで勝ち取ったんだからな!」
「やってみなさい!アタシと勝負よ!
あーこれもカッコいいー!!」
長の覚悟とは裏腹にこの状況を楽しむ『メスガキちゃん』
たくましいなぁ・・・
「いくぞーーー!!!」
「・・・?ちょっと待ってね」
「は?」
「さっきは遠くてよく見えなかったんだけど、アナタの上に文字が浮いて見えるのよねー。気になるから読んでいい?」
「えっあっはい、どうぞ」
「ありがと♪」
長の突撃を言葉一つで止める
すごいの一言だ
「んーーー???漢字が難しいのよー・・・。なんて読むの?ちょっと!漢字が読めないんだけど!ひらがなにできないの!?」
「カンジ?ヒラガナ?なんのことだかさっぱり」
「はぁ~!そんなこともわかんないの!?ざーこ!」
「雑魚って、ヒドイ・・・」
賊の長を言葉一つで負かす
最強なんじゃないのか?この娘
「あっ!読めた!なになに?」
【つまにまたおこられた、へやのそうじをしなかったからだ
むすこをさいきんはんこうきなのかくちをきいてくれない
きょうはでかいえものをとってかえってちちとしてのいげんをみせよう】
「えっ(笑)その歳でママに怒られたの(笑)?」
「!!!!なぜそれを!?」
【へんながきにどうほうをみんなやられた
なべのぐにするとじょうだんをいったらおこったらしい
なんかざこっていわれたし
めっちゃへこむ
あっ、せんたくものとりこんでないや
またつまにおこられる・・・
かえりたい】
「あっ、鍋の具ってジョークだったの!?ごめんなさい!みんな殴っちゃて!それよりお洗濯取り込みに家へ帰ったら?怒られちゃうんでしょ?」
「お前、心でも読めるのか・・・?こんな小さい娘に諭されるなんて、俺も弱くなったな。お嬢さんありがとよ、俺は帰る。悪いが仲間たちが起きるまで見ててくれないか?起きたら帰って来いって伝えてくれ・・・」
「うん、わかったー。じゃあねー」
『メスガキちゃん』完全勝利
無血戦争ここに終戦
てか本当にこの娘は何者なんだ?
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「あーらごめんなさいねーウチのバカ親父がー!!!あははは!まっさかこんなお嬢ちゃんにやられるなんてアンタも弱くなったねー!」
「う、うるさい。俺は手を出してないぞ!弱い者イジめはしないんだ」
「えっ、俺たち戦ったのにドン戦ってないの・・・?」
「うーわ、最低じゃん」
「今陰口叩いたやつ大人しく手を挙げろ、順番にぶん殴ってやる」
「弱い者イジめはしなんじゃないんですかー!!」
「うるせぇ!お前らは別だー!」
「ははは、ニギヤカデスネ・・・」
小生意気な『メスガキちゃん』も思わず苦笑
それほどに活気溢れる人たちなのだ
「しっかしこんな小さい娘一人でなんでこんなとこにいるんだい?親はどうした」
「それは俺も気になってたんだ母ちゃん」
「親?あっ・・・」
両親を思い出しすこし寂しくなる『メスガキちゃん』
彼女は10歳、親から離れるには少し早い
「ん、なんかわりいこと聞いちまったかい?」
「ん、ううん。大丈夫。ちょっと電話してくるね」
「あ、あぁ」
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「あっ、ママ?ごめんね、帰るの遅くなって。うん、うん。そう、迷子になっちゃった。住所?それがわかんなくて。電波も通じないしで全然ダメ。うん、ご飯食べられない。ケガ?ないよ。ランドセルも無いけど・・・。ケーサツ?うん、お願い。私も頑張って帰れるようにするね。うん、大丈夫。聞いて?アタシ強くなったんだ、大人の人をパンチ一発で吹き飛ばしちゃったんだ。うん、そうする。うん。アタシも会いたいよママ。うん、おやすみなさい。愛してる・・・」
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「なぁ、お嬢さん。ウチのせがれ、いらねぇか?将来はこの俺のように強い男になるハズだ」
「・・・。お前が父ちゃんをやっつけたってのかよ。信じらんねぇ」
「アナタが最近ハンコウキって子?だめよ?パパとママは大切にしないと」
「・・・!うるっせえな!お前には関係ないだろ!」
「しかも小さい、顔は悪くないけどね。アタシは年上好きなの。もっと大きくなってからいらっしゃい」
「こんの!生意気だぞ!俺と大して違わないくせに!!」
「ふふん、まだまだオコサマね」
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なぜか賊と仲良くなった『メスガキちゃん』
彼女の不思議な魅力と超能力がなせる業だろう
往け、『メスガキちゃん』
元の世界に帰るために
大好きなママとパパに会うために!
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1日目 たぶん終了
ケータイのバッテリー残り89%
ママと電話できた
なぜか電話だけはできるらしい




