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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第78話 新武装後編

今回はガジャが大活躍します。

今回俺達が引き受けたのはカタブネブラという硬い甲殻を持つ馬鹿デカイ昆虫の駆除だ。

強さ的には第四等討伐種判定だが、相手が虫ということもあり、多くの冒険者から敬遠されがちな依頼で、報酬額が上げられて初めて引き受けられる事が多いらしい。

・・・まぁ俺達も報酬額が高くて、武器の性能を試せそうだから引き受けたんだけどね。

「さぁ、何処にいるっスかね~」

「分からん。けど、特別惹き付ける手段とか持ってない訳だし、地道に探すしか無いだろ。」

木とかに甘い汁塗りたくったら寄ってきたりすんのかな。試さないけど。

「そら、さっさと探さないと日が暮れるっスよ!」

既にだいぶ先へ進んだガジャがこちらへ手を震っている。

「あいよ~!」

そういや、今外部から魔力(マナ)を供給出来るから、魔力(マナ)消費は余り気にしなくていいのか。

「やっぱそこで少し待ってて!」

「了解っス・・・ってハヤテさん何してるんスか!」

「おぉ。案外いけるな。」

俺はガジャの方へホバー走行を開始した。

改修した時、スラスター増やしといて良かったな。

ホバー走行は案外簡単だった。

腰に付いたスラスターで推進しながら、足裏や、脛辺りに埋め込んだ前後のスラスターで姿勢制御するのを怠らなければコケる事もない。

うん。今度から歩くの辞めてホバー走行で移動しよ。

そして、俺はホバー走行のまま頭部のセンサーを使い、カタブネブラを探した。



探し初めて小一時間たった時、俺達は黄色の大ぶりな実を付けた植物の群生地に辿り付いた。

「良い香りっスね。一つ食べてみるっスか」

「ちょっ!ガジャ、ストップ。上見ろ上。」

「げっ!気持ち悪っ!」

「だよな。俺も正直見たく無かった。」

群生地の真上、竜巻かと見間違えしそうな程のカタブネブラが群がっていた。

「あれ、俺達で対処出来る量じゃ無いよな。」

「ですね。どうします?」

「確かカタブネブラの攻撃って突進オンリーだよな。」

「そうッスね。その威力が原因で討伐種判定受けてるんですけどね。」

「じゃあ、ガジャの新しい剣の出番じゃんか。」

「あぁなるほど。」

ガジャは立ち上がると身の丈を越え、肉厚な大剣を軽々と振り抜き、その機能を起動させた。

ガジャの剣に取り入れたのは、魔力槽からの魔力を動力とした大剣から大盾への高速変形機構だ。

この魔力槽は、ラルグ先生お手製で、魔力を貯蓄しておける優れ物だ。

慎太郎の剣にも使われていて、剣が壊れた時用に持ってきていたものを流用したのだ。

ガジャは、盾を展開すると、石を投げ付け、カタブネブラの群れを刺激した。

すると、カタブネブラ達が目で見える限界に近い速度で突進して来る。

地面や、盾にぶつかったカタブネブラは衝突した時の衝撃で頭がひしゃげ、瀕死状態になってゆく。

「ぐぅぅぅぅ・・・・っ!」

カタブネブラが第四等止まりなのは突進の方向さえ気にしていれば、楽に避けられ、簡単に倒す事が出来るから。

しかし、これは相手が一匹である事が前提で、カタブネブラは特に群れと戦う時の危険度が高い。

いくら、ガジャの体が完璧に盾の裏側に隠れていて、(オーラ)で地力を底上げしているからといって流石にキツいか・・・

帰ったら、ガジャの剣にアンカーを付けた方が良いなこれ。


「はぁ・・・はぁ・・・や、やったっス。」

カタブネブラのガトリングの様な突進が始まって三十分たった頃、辺りの地面はめくり上がり、濃い緑に染まる中、その中央にガジャは立っていた。

「ふぅ~・・・・」

「大丈夫か?こっちで休んでろ死体は俺が回収するから。」

俺はガジャが倒れ込むのを途中で抱き抱え阻止すると、ガジャを岩陰に寄りかからせた。

そして、ギルドから支給された袋を取り出し、カタブネブラのひしゃげた死体を入れられるだけ入る。

「担いで帰ろうと思うんだが、良いか?」

ガジャが頷く。

俺は左手に袋、右手でガジャを担ぎ、副手腕(サブアーム)で剣を回収すると、帰路に着いた。









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