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百合、微かに揺れて  作者: ぺりぺり
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2/7

どこからが大人なのか

暖かくなってきました。5月だもんね。

昼休み。

いつも通り恵と昼ごはんを食べている。

「子供か大人かの判断ってどこでするんだろ」

「どしたいきなり」

おにぎりの具は鮭だ。

「いやー、パッと浮かんだんだけどね。どこから大人扱いって始まってんのかなーって」

「ふむ」

大人扱いね。

「例えば?」

「例えば、んー、なんか悪ふざけとかしたときにさ、『もう大人なんだから』って言われるじゃん。かなちゃんあれいつぐらいから言われてた?」

「あー……小学校高学年のときには言われてた気がする」

鮭おにぎり旨い。

「やっぱそんなもんかぁ」

ミニトマトが恵の口に吸い込まれた。

「でもさ、『まだ子供なんだから』とも言われるよね」

「まあそうかもね。さすがに今はもう言われないけど」

「大人ってどこから?」

「20歳……いや、そういうのじゃないのかもしれない」

「はてな」

「何歳からが大人ですよ、じゃなくて、こういうことをしたら大人ですよ、なのかも」

「ああー、いいかもそれ。それっぽい。じゃあなにしたら大人?」

「うーん……車の免許取ったら?」

「車…………くるま…………」

「イマイチか」

「イマイチー」

「じゃあ……んー、ん、あたしだけ考えてるじゃないかさっきから」

「えーー……うーー……学生じゃ……なくなったら? かな?」

「ふむ……大学生は?」

「ええーわからん」

恵がお茶をガブガブ。

「ぷっふぃーー」

「くふはっ」

「なにわろてんねーん、ん、ん」

「どした?」

「いやさ」

恵が自分の唐揚げを箸で刺してあたしの口に入れた。

「にゃに?」

「大人になろーがなるまいが、ずっとこんな感じで二人でイチャイチャしていけたらいいなーって」

「そうだにぇえ」

唐揚げおいしい?

おいしいよ。

ずっと一緒だから、このくらいの会話はしゃべらなくても平気。

けれど。

「唐揚げおいしい?」

「おいしいよ」

口に出せば言葉が弾む。ついでに気分も。

口から出た音は空気に浮かび、周りの喧騒に溶け込んでいく。

どれだけ言葉を重ねれば、消えずに残ってくれるだろうか。

まあ、いっか。そう思えるくらいには今が心地いいから、この時間がいつまでも続いてくれればと。

恵といつまでも一緒がいいと、そう、思う。

読めば分かると思うのですが、会話多めです。

シュークリームのクリームと皮の比率ぐらい多めです。ちょっとわからん。

8:2くらいってことですね。9:1かも。

とは言え、読んでいただき感謝です。

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