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最強召喚師の舞い戻り英雄譚  作者: 林 小
第2章:呪縛の姉妹
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第44話:美人姉妹

 ◆◆◆



 ーー翌日の朝。

 場面はバーブルーマンション第七階の七○十二号室の寝室にて。

 太陽が昇り、その日差しがカーテンを閉めなかった窓から注がれる光により、寝室のベッドで眠っている翔真は眩しさに目を覚ました。 翔真は布団をまくり上半身を起き上がらせた後、「ふぁ〜」と両手を伸ばし欠伸をかいた。

 窓を見て、そう言えばカーテン閉めるの忘れてたな、と寝起きのせいもあり意識がボーッとしながらそう思った後、ふらふらとベットから降り立ち上がり、洗面所へと向かう。

 それから歯磨きや顔洗いに寝癖直しなどして10分経過した後、再びへと翔真は部屋に戻る。


「ん?」


 部屋に戻った後、ロッカーから夏服(白と黒のTシャツ、黒のハーフパンツ、靴下)を取り出した直後、部屋の机に置いてあったスマホから通話音が鳴り出した。誰かから翔真に電話してきた。 誰からだ? と思いながらスマホをとり見て見ると優奈からだった。


『もしもし、翔真?』


「ああ。 で、朝から電話してきて何の用?」


『エミリーから第七テーマパーク第七遊園地への無料チケット数枚ゲットしたらしくて、それで今度エミリーから翔真も誘って第七遊園地に行かないか誘ってきてね。 因み私はオッケーって返事したから』


「オッケーしたのか」


『ええ、そうよ。 それで翔真はどうかしら? 私達と一緒に行かない?』


 第七テーマパークはこの人工都市島であるエスパダの第七県にある第一区、そこには遊園地や水族館に博物館などがある観光区である。


「……わかった、行くよ。 でもバイトが空いてる日にしてくれ」


『わかったわ。 ……そう言えば翔真、今日は午前中がバイトなのよね』


「まぁな。 実は今日から新しくバイトとして二人が入ってくるんだよ。 それでその二人とこれから自己紹介して一緒にバイトする事になってる」


『へぇ〜、そうなの。どんな人なのかしらね?』


「さぁな」


 翔真は今バイトとして働いているコンビニは二年前に入り、それから続いている。第三次海域災害から救った『白銀の召喚師』として表舞台から姿を消した以降からそのコンビニで働いているのだ。 というより、今働いているコンビニで働くと当時既に決めていたのだ。 それは、そのコンビニの店長は翔真と唯の仕事関係だけはない深い関係でもある。 まぁそれは後々説明するとしてーー。


「あ!」


『どうしたの?』


「いや、まぁ。 ……家隣なんだし、電話じゃなくて直接誘って来ればいいのにって思ってな」


『確かにそうだけど……電話で伝える方が早いじゃない』


「まぁ、そりゃあそうだけど……その第七遊園地への無料チケットとかもう貰っていたりは?」


『そうはまだよ。 午後になったらエミリーがすむ自宅へ赴いて貰い行く予定よ。 あ! その時は翔真も一緒にどう?』


「ああ、わかった」


『それじゃ、また後でね』


 そこで優奈との電話は終わり、翔真はスマホを机に戻し、取り出した私服に着替える。


(? まてよ? 優奈の誘いに承諾したというとこは、それはつまりーー!)


 ここで翔真は雷が落ちたかの様に、ふと、気付いた。 それは、同じ歳のたった一人の女子の家へ行くという事になる。 ということは、女子の家に上り込むことだ。女子の家に二人の女子と一人の男子の自分だけという想像を浮かべてしまい、翔真の鼓動が少しずつ上がった。

 唯でさえ、今電話中で友達となった褐色美女が隣に住んでいるというだけで何回もドキドキしてしまう時があるというのに、今度は美女の家に上がりに行く事になるという、更にドキドキな緊張感が増す展開が来てしまったのだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 そしてーー時刻は7時30分。 場面は加藤 翔真が働いている第七区のコンビニ(セブンイレブン)の休憩室内へと変わり。


「お、おはようございます! 私、坂本さかもと 璃子りこと言います! 16歳です!それで私の隣にいる人が……」


「あたし、坂本さかもと 恵里奈えりな。 18歳。 璃子の姉、よろしく」


 家から出て45分ぐらい経過する道のりからバイト先のコンビニ内の休憩室へと着いた翔真は、早速室内に待機していたバイトとして新たしく入った二人から、目の前でお辞儀して自己紹介をしてきた。その新人の二人は、なんと美女美少女であった。

 一人は最初に緊張気味に自己紹介をした"坂本さかもと 璃子りこ"。

 16歳の彼女は、ポニーテールに結び束ねた綺麗な水色の髪、宝石のサファイアの様な青瞳、滑らかな美脚でスレンダー体型の美少女だ。

 もう一人は無表情で口数が少なくした自己紹介をした"坂本かさもと 恵里奈えりな"。

 18歳の彼女は、サラサラとした綺麗なロングヘアの赤色の髪、宝石のルビーの様に輝く赤瞳、こちらも同じくら美白肌だが、優奈に匹敵する程の抜群なプロモーションを持つグラマラス体型をした美女だ。

 璃子が妹で、恵里奈が姉である。

そんな姉妹をみた翔真はあまりにも美しい姉妹により感服し、だが同時に別の事にも気付いた。


「二人とも昨日、ファミレスのドリンクバーの所であったよな?」


 そう、この美人姉妹は昨日のファミレスのドリンクバーの所であった姉妹だった。東洋な顔立ちなのに赤髪と水髪をした姉妹なら、はっきりと記憶に残る印象だ。まぁそうではなくても、昨日の事なので忘れなる事もないが。


「あ、はい! そうです。 まさか昨日あった人がバイト先の先輩だったなんて思いませんでした! すごい偶然です! 私もお姉ちゃんも驚きました!」


「璃子。 あたしは驚いてない」


(まぁ確かに昨日あった時も、自己紹介した今も無表情だったしな)


 妹の璃子の言葉から姉も驚いた所を訂正する恵里奈に、璃子はそこはおどろいた事にしてと言わんとし、そこから二人の言葉のぶつかり合いが始まった。 そんな二人に翔真はコホン! と咳払いし、二人の些細な事から始まった言い合いを止める。


「す、すいません! お見苦しい所みせて……!」


「ごめん」


 頭を下げて謝る二人に翔真は頭をあげる様に言い渡した後、自分からの自己紹介をしだす。


「僕は加藤 翔真。 恵里奈さんと同い歳だ。ここで働く者同士これから頑張ろう。 璃子さん、恵里奈さん」


「は、はい! よろしくお願いします!」


「ん。 よろしく」


 と翔真は璃子から恵里奈の順で、二人と握手した。


「あと、私の事はさん付けはしなくていいですよ。 ここで働く後輩ですし」


「璃子の言う通り。それにあたしとは同い歳だからいらない」


「ははは、それもそうか。うん、わかった」


 それから翔真は休憩室の更に奥ある男性更衣室へと向かい、コンビニ店員の制服に着替えた後……恵里奈、璃子と三人でバイト時間がくるまで雑談したのだった。

 そして暫く経つと、休憩室の出入り扉から店長が入ってきた。気付いた三人は立ち上がり、挨拶を交わした後、店長は喋り出した。


「さっきは楽しそうに話してたじゃないか。もう仲良くなったのか?」


「まぁ、仲良くなれる関係にはなりましたね」


 と、返す翔真。すると両隣にした恵里奈と璃子も頷く。それに店長は「それは良かった!」と笑顔で言う。


「今後ともよろしく!恵里奈ちゃん、璃子ちゃん」


「はい! 柿谷店長!」


「はい、柿谷店長」


「ははは! 仕事場では店長とだけ呼びように!」


 遅くなったが、翔真が働くここのコンビニ……セブンイレブンの店長は"柿谷かきたに 源三郎げんざぶろう"という名前だ。黒の短髪と黒眼をした四十代の大柄な身体をした男性である。


 それからバイト時間に入り、三人は休憩室から退室し、持ち場へと行ったのだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 ーー場面変わり、とある一室にて。

 室内にある各窓は太陽の日差しを一切閉ざすように漆黒のカーテンで閉ざされており、室内はまるで暗闇の中であった。 そこには三人の人物が暗いこの室内にいた。


「あの姉妹、まずは『白銀の召喚師』との接触から始めたそうだ」


「あら〜、そうなの〜」


 三人のうち一人の生真面目な男性の言葉に、もう一人の妖艶な女性の声がのほほんとして返す。すると最後の一人である老人の様な声をした男性が言う。


「ヒヒヒヒ! あの成功例である二人・・・・・・・・はどうを連れ攫うのか楽しみだよ、ヒヒヒ!」


「分からないな。 なぜあの姉妹は『白銀の召喚師』と接触する必要があるんのだ?」


「ヒヒヒヒ! まぁそれは深い理由なんてないのじゃよ! と言うより、『白銀の召喚師』への接触は儂が命令したのではなく、あの成功例二人の単独のものじゃな。 ヒヒヒ!」


「なんだと?」


 生真面目な男性は眉を顰める。それはあの姉妹を任務において単独行動をしていることになる。それは逃げられる危険性などもありえるからだ。 そんな生真面目な男性が思っている事を察したのか、老人な男性は言った。


「安心せい。逃げることや任務を放棄したなどの場合、二人に掛けられている首輪型の魔導具が自動的に体内へと激痛を味わせるからのう。同時に強制的に儂の島にある研究所に転送される仕組みじゃ。また、その首輪には現在地を特定する魔術が施されておる。ヒヒヒヒ!」


「なるほど」


「じゃあ一方で〜私らはどうするの〜? 今は大人しく隠れて待機してるけど〜、こっちもそろそろ動きたいわ〜」


「それについては後々に伝える。 今は待機だ」


「はぁ〜、わかったわ〜」


「うむ。それじゃ解散じゃの」


 最後に老人の男性が解散の合図により、その暗闇の室内には既に三人ともいなくなったであった。


お読みくださりありがとうございます!

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