表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/4

壱日目 ①

注意※友人宅で集まって行ったクトゥルフ神話TRPGリプレイです。


オリジナルシナリオのため、おかしな展開、誤字脱字があるかも知れません


ご了承下さい。

 私「えー、それでは、オリジナルシナリオ、『何も知らない私達は、あの日【誰か】を【ああしてしまった】』、セッションを始めようと思います。ほんとにふざけんなよ……初心者にKPやらせやがって……! しかも作らせやがって……」


 PL3「おもろ」


 PL2「存ぜぬ所でめちゃくちゃおもしろいことがあったなこれ」


 PL1「俺が無茶振りしたらちゃんと作ってくれた。こいつすっご」


 私「ぶん殴るぞお前。本当に大変だったんだからな。いくら興味があったとはいえ、いきなり一作作って。しかも程度が分からないからめちゃくちゃボリューミーなシナリオになったし」


 PL2「そのほうがもっとおもろい。気付いたら白い部屋にいた定番のやつでも逆におもろい」


 各人の簡単な紹介。


 私、以下KP。

 本シナリオの作者でありKPであるウラエヴスト=ナルギウ。

 PL1。

 無茶振りをして来たヤバい友人。クトゥルフ神話TRPGのヘビープレイヤー。

 PL2。

 友人。ヤバい寄りだが他二人ほどヤバくはない。相対的に常識人になっているだけの人。TRPGの経験者。一番ちゃんとしたロールプレイをしてくれる。

 PL3。

 ヤバい友人Part3。TRPGはほどほどに。今作では一番警戒すべき人物。PL1の証言では、昔おにぎりに石を詰めて蛇人間に投げ、倒した実績持ち。


 KP「このシナリオ、各々に公開と非公開のHOがあるんだけど、どうする? あみだくじで決める?」


 PL1「初めてのシナリオで秘匿HO作ってんのか。何だかんだ楽しんでんなこいつ……」


 KP「無茶振りしてきたやつがいうことか……!! ああもういい。KP権限でテキトーに配ろ。あ、それと、各々HOに沿ったキャラにして下さい。年齢も出来れば近くで、相談もありだけど非公開を教えるのはナシで。推奨技能は三大技能やら〈オカルト〉〈心理学〉、場合によっては〈隠す〉〈隠れる〉〈忍び足〉のどれかを持つのも良いかもしれない、です。キャラロストの可能性が高いので、そのつもりで。あ、それと所持金も決めてくれると助かる。旅行に来たときに一般的な金額で」


 PL達「「「りょ」」」


 一時間後――。


 KP「……時間かかりすぎじゃね? こんなもんなのキャラシート作成って。初心者だからワカンネ」


 PL3「いや、ステやら技能やらは作り終わってる」


 KP「じゃあ何やってんの今」


 PL3「ちょっと秘匿HOヤバいわ。一応聞くが、これは出来たらやっても良いって扱い?」


 KP「出来ればやって欲しい、やって良いことが起こるか、悪いことが起こるかはあえて言わないでおく」


 PL3「オーケー、ぜってぇ言いなりになってやらねぇ」


 KP「こいつっ……! 私に気持ちよくKPをやらせようって優しさはねぇのか……!!」


 PL1「KP、これ秘匿のやつは公開しても?」


 KP「それが必要だと思ったならご自由に。まあ、それぞれのHOには一応公開しないほうが良い理由も書いてるつもりだけど」


 PL2「KP、これ俺重要?」


 KP「……そろそろ始めたいんだけど……」


 ――――――


 共通HO


 貴方達は故郷を同じくする幼馴染だ。今日は三人の予定が丁度合う日で、HO2の家に旅行気分で一週間泊まりに来ている。


 学生時代の思い出を振り返り、故郷を探索するのも良し。目を逸らして来た故郷の秘密を探索するのも良し。三人で良く話し合って、その日の行き先を、その日の予定を決めましょう。


 KP「……全員作り終わったな。はいじゃあ紹介。HO1から順に」


 HO1(PL1)

 永畑崇 (ながはた たかし)性別 男性 年齢 25歳 所持金¥100000

 STR 12 CON 12 POW 14 DEX 12 APP 10 SIZ 17 INT 8 EDU 16

 HP 15 MP 14 SAN 70(+10) アイデア 40 幸運 70 知識 80 DB +1d4

 〈回避〉60 〈キック〉60 〈こぶし〉60 〈マーシャルアーツ〉70 〈隠れる〉60 〈聞き耳〉60 〈図書館〉60 〈目星〉60 〈跳躍〉70 〈心理学〉55


 公開HO1

 貴方は故郷にやって来た。両親は既に他界し、里帰りも禄にしていなかった為か、懐かしさが目に沁みる。

 今日はHO2の誘いで、家に泊まりに来ている。一週間、貴方は懐かしの故郷の景色を巡りたいだろう。両親の墓参りをするのもいいだろう。

 HO3とは同棲している。

 HO1の探索者は、このシナリオ中、SAN値に+1d10追加することが出来ます。


 キャラクター説明

 会社員。都会の喧騒に疲れ、故郷に癒やしを求めてやって来た。

 しかしその正体は、自衛隊特殊秘密部隊別班の一隊員。優れた体格と体術で対人戦ならほぼ無敵。


 KP「こいつ戦闘ばっかする気だな!?」


 永畑崇「ちゃんと推奨技能は取ってるだろ」


 KP「そこがまたムカつく! 無駄にEDUが高いせいで技能高いし、ちゃっかり追加SAN値で最大値出してるし! ホラーシナリオだって言ってんだろ!? 軍人出すなよ!?」


 永畑崇「はぁー!? 自衛隊は軍隊じゃありませんけどォ!?」


 KP「ああもう良い良い。許可許可」


 HO2(PL2)

 金光栄かねみつ さかえ性別 男性 年齢 25歳 所持金¥300000

 STR 9 CON 11 POW 11 DEX 11 APP 9 SIZ 15 INT 14 EDU 14

 HP 13 MP 11(+2) SAN 55 アイデア 70 幸運 55 知識 70

 〈回避〉50〈こぶし〉60〈隠す〉80〈隠れる〉70〈聞き耳〉50〈忍び歩き〉80〈図書館〉50〈目星〉50〈オカルト〉70〈歴史〉65


 公開HO2

 貴方は他の二人を歓迎した。しかし、改めて見ると、随分と何も無い所だと思うが、それでもここには掛け替えの無い思い出が満ち溢れている。

 貴方の家系はこの辺りの地主だ。その家はこんな山に囲まれた田舎にしてはやけに広い。

 今日は自分の家に泊まりに来ているHO1、HO3を歓迎するだろう。一週間、貴方は二人が行きたい場所を案内することになるだろう。

 HO2の探索者は、このシナリオ中、MPに+1d6追加することが出来ます。


 キャラクター説明

 地元やその周辺地域を調べる歴史学者。今回は友人である二人を里帰りに誘った。

 周りを気遣う真面目な性格だが、友人達の前だと少々性格が悪ガキに変わる。


 KP「ああ、マトモだ。すっごい金持ちっぽい名前だけど」


 金光栄「メタ読みの所持技能だけど」


 KP「あぁー……言われてみれば、確かに。……これ反応難しいな。反応しすぎると非公開がバレるし」


 金光栄「あの技能が少し少ないよな」


 KP「そうそう、少ない。何故か必要ないのに持ってるやついるけど」


 金光栄「あぁー、確かに。誰とは言わんが」


 KP「さて、次問題児」


 HO3(PL3)

 大神大凶おおが だいきょう性別 男性 年齢 25歳 所持金 −¥100000

 STR 13 CON 9 POW 8 DEX 10 APP 13 SIZ 16 INT 15 EDU 15

 HP 13(+6) MP 8 SAN 40 db +1d4 アイデア 75 幸運 40 知識 75

 〈回避〉99〈こぶし〉99〈頭突き〉90〈聞き耳〉99〈目星〉99〈芸術 : 大凶〉99


 公開HO3

 貴方は故郷にやって来た。苦い思い出も多かったが、それ以上に輝かしい思い出の故郷に貴方は感動を覚えるだろう。

 今日はHO2の誘いで、家に泊まりに来ている。一週間、貴方は愛する故郷のことをもっと知りたいと思い、歴史や民間信仰、見向きもしなかったことに興味を持ち、それを知りたいと思うだろう。

 HO1とは同棲している。何せ一人が怖いのだ。一人を極端に恐れている。

 HO3の探索者は、このシナリオ中、HPに+1d6追加することが出来ます。


 キャラクター説明

 大凶男。運が悪くて基本的にキズを負っている。


 KP「ふざけてんのか」


 大神大凶「真面目にふざけた」


 KP「……一応聞いておくけど、何、〈芸術 : 大凶〉って」


 大神大凶「技能を振った後にこれ振って、成功すれば前に成功した技能がファンブルになる」


 KP「よし分かった。作り直せ。初心者KPが制御できるキャラじゃなさすぎる」


 大神大凶「また一時間かかるぞ?」


 KP「もうそれで良いから……どうせ今日中に終わるかも怪しいシナリオだし」


 大神大凶「許可しないとTwitterでおまえの本名を晒す」


 KP「脅迫してきやがった……うーん、うーーん、うー……ん……。な、ら、ま、あー……せめて〈芸術〉の技能値を50……いや、30くらいで、頼む。ほんとに、マジで。それ以外は全部許可するから」


 大神大凶「しゃぁーねぇなあー。良いよそれで」


 KP「もう誰か替わってくれKP」


 永畑崇「こうなってくると逆にやりたくなってきたな」


 KP「替わって」


 永畑崇「ヤダ」


 KP「……それじゃあ、クトゥルフ神話TRPGオリジナルシナリオ、何も知らない私達は、あの日【誰か】を【ああしてしまった】を始めようと思います。お願いします」


 PL「「「お願いします」」」


 ――――――


 KP「貴方達は、故郷を同じくする幼馴染です。成人式の時に一度だけ会っていましたが、それ以来連絡も無し。しかし、前の高校の同窓会で久し振りに再開し、その時から度々連絡を重ねることとなりました。丁度三人の予定が合う日があり、HO2からの誘いもあり、貴方達は故郷に訪れるでしょう。HO1と3は来るまでのロールプレイをどうぞ」


 永畑崇「テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ」


 大神大凶「KP、〈こぶし〉を永畑崇に向けて使いたいです」


 KP「いきなりっすね」


 永畑崇「俺の戦闘技能を見ての発言か」


 大神大凶「うるせぇ! 殺るぞ!」


 KP「ま、いっか。許可」


 大神大凶「しゃおらぁ死ねェ!」


 PL3 〈こぶし〉1d100<=99 → 62 成功

 〈芸術 : 大凶〉1d100<=30 → 48 失敗


 ダメージ1d3+1d4 → 1、3


 永畑崇「〈回避〉使います」


 PL1 〈回避〉1d100<=60 → 51 成功


 KP「突然せまり来る大凶のこぶしを、崇はなんなく避けた」


 大神大凶「避けんな」


 永畑崇「避けるだろ普通」


 大神大凶「どうせ4ダメージだろ。避けんな」


 永畑崇「KPこいつどうにかしてくれ」


 KP「おもろいから放置したいんだけど……まあ良いか。PL3、ちょっと個別チャット開いて」


 このセッションはPL1の家に集まってやっていますが、非公開HOがあるためオンラインセッションツールで個別の非公開チャットグループが一人ずつ作っています。

 ダイスも便利なので、ツールで行っています。


 ――――――

 PL3 非公開チャット


 PL3「どした」


 KP「多分お前非公開HOの目的達成しようとしてるんだろうけどさ」


 PL3「そうそう」


 KP「せめて導入終わってからして欲しいし、言おうと思ってたんだけど、やるときここで言ってくれない?」


 PL3「あ、攻撃は止めないんだ」


 KP「やりたければやって良いけど、HO1の非公開HOの内容も考えてやって」


 PL3「あー……なるほど? これ俺だけじゃないのか。ひょっとして全員?」


 KP「それは言えないけど。まあ後でいくらでも機会はあるし、ちょっと処理があって事前に知っておきたい」


 PL3「処理?」


 KP「つーわけで、1d3振って」


 PL3 1d3 → 1


 KP「おけ、戻るか」


 PL3「え、なに、説明もなしに1d3振らされたんだけど。コワッ」


 KP「戻ろっか」


 PL3「もうホラーが始まっている……だと……!?」


 ――――――


 金光栄「長いな。多分これ秘匿HO絡みだな」


 永畑崇「あぁ、なるほど? 導入では辞めろって言ってるのか」


 大神大凶「……こわ。理由もなく1d3振らされたんだけど」


 金光栄「それ言って良いやつなのKP」


 KP「まー大丈夫。どうせどっちかも振ることになるし。こういう雰囲気もこみでホラーシナリオだから」


 永畑崇「人を殴ろうとしたら謎のダイスを振ることになる……多分今後の展開に関係あるとは思うんだが……」


 金光栄「早く導入進めてくれ。こっちは暇なんだ」


 KP「えー、と。何だっけ。そうだ、PL1とPL3のロールプレイだ。どうやって来たとか、そんな感じの」


 永畑崇「じゃあ新幹線、電車と乗り継いで来たってことで」


 KP「了解。都会の喧騒から離れ、新幹線から、電車、そしてバス、山道を歩いて、ようやくたどり着いた愛しの故郷。山に囲われた田畑、都会と比べてこの寂しさこそ、貴方達の故郷、笥間(けま)村である」


 大神大凶「帰って来たぜ、愛しのふるさと!!」


 永畑崇「すっごい今更だが、こいつと一緒にいてよく無事についたな。名前大凶だぞ」


 KP「じゃあ何か起こすけど」


 永畑崇「……やめよう」


 大神大凶「KP! 〈芸術 : 大凶〉に成功すれば悪いイベント起こそう!」


 KP「そろそろ真面目に進んでくれ」


 PL3 〈芸術 : 大凶〉 1d100<=30 → 44 失敗


 KP「なに勝手に振っとるんじゃ」


 大神大凶「失敗したからセーフッ!」


 KP「今後こういうことがあれば、運が悪すぎて空から隕石落ちてロストにするぞ」


 金光栄「お前KP向いてるよ」


 KP「じゃ替わって。もうイヤ」


 金光栄「ヤダ。ほら、進めろ。暇」


 KP「……えー、この村は山に囲われた典型的な田舎で、ここから貴方達が通っていた学校に行くには、自転車を一時間以上漕がなければいけない。何しろ、電車もバスも来ないのだ。山から湧き出る水は透き通っており、その綺麗な水を使って作る豆腐が、この村唯一の名物だ」


 永畑崇「じゃあ電車やらバスで来れないじゃん」


 KP「その直前のバス停で来たってことで」


 永畑崇「先に言ってくれ」


 KP「しゃーねーだろーがよぉーKPどころかTRPGだって初めて何だからよぉー」


 KP「貴方達が記憶を頼りに金光栄の家に赴くと、この村の規模には似合わない程の広い日本屋敷が見えた。深い軒、広い縁側、雅で大きな門。この広さは子供ながらに憧れており、誰かの家に遊びに行くとなったなら、まず金光栄の家に赴くことを思い出すだろう。貴方達が門を叩くよりも先に、金光栄は顔を出し、永畑崇、大神大凶を歓迎するでしょう。それじゃあロールプレイどうぞ」


 金光栄「遅かったなお前ら。ま、上がれよ」


 大神大凶「いやー疲れた」


 永畑崇「俺殴ろうとしてたからな」


 大神大凶「もう良いだろ過去のことは。水に流そうぜ」


 永畑崇「それは俺が言って初めて価値ある言葉だろ」


 金光栄「相変わらずバカやってんのな。楽しそうで何より」


 KP「ありがとう……真面目にやってくれて……」


 金光栄「進行してくれKP」


 KP「はい……。貴方達はこれから一週間、自由に過ごすのが良いでしょう。旅行気分で村や近くの町を巡ったり、懐かしい記憶を辿るように歩いたり、もしくは調べることもしなかった地元の秘密を探るのも良いでしょう。その日の行き先、一日の予定は、三人でじっくり話し合って決めましょう」


 大神大凶「山行こうぜ山! ぜってぇヤバい神様いるぜ!」


 永畑崇「因習村だろ因習村! 俺達は生贄なんだろ!!」


 金光栄「知ったからにはお前ら二人とも生かして帰さん……俺は地主の息子だし」


 永畑崇「じゃあこいつラスボスじゃん」


 大神大凶「今の内にやろうぜ。お前なら出来るだろ」


 永畑崇「まあ確かに。やるか」


 金光栄「……なーんて、冗談だよっ! 俺達仲良し、なっ!」


 KP「このシナリオには、三つのフェーズがあります。1つ目『その日の予定を決める』フェーズ。行先を三人で決めるフェーズ。2つ目『その予定を進める』フェーズ。前に決めた行先に向かい、そこで探索とかが出来るフェーズ。3つ目『帰宅』フェーズ。予定を熟した後のフェーズ。まあ、簡単に言えば朝、昼、夜のフェーズだと思ってくれれば。それぞれのフェーズで隠れてしたいことがあるなら個別チャットに前もって伝えて下さい」


 金光栄「行先っていうのは」


 KP「ちょっと待って……えー、これが行先一覧」


 行先一覧。

 笥間村。

 ・林豆腐屋はやしどうふや

 ・駄菓子屋

 ・墓場

 ・思い出の川

 ・裏山

 ・交番

 ・村長宅

 ・金光家の屋敷

 ・神社

 ・永畑崇の実家

 ・商店

 ・西の山


 近くの町。

 ・映画館

 ・歴史資料館

 ・家具店

 ・出身校(小学校、中学校、高校、そのどれか)

 ・美術館


 KP「この中から一日二箇所まで、村から選んだらもう一つも村から。同じく町から選んだら町からもう一つ選んで下さい」


 永畑崇「同じ場所は?」


 KP「違う日なら何度でも行って大丈夫」


 大神大凶「一週間だろ? 七日だろ? 足りなくね?」


 金光栄「多分真面目に全部行かせるつもりはないってことだろ。それにこいつのことだ。選択間違えたらBAD END行くぞ」


 大神大凶「うっわ、確かに。だとしたら怪しい神社とか山とか、逆に何もない可能性あるだろ」


 永畑崇「いや、そういうところ外さないやつだぞこいつ。邪道を歩むが王道は外したくないって面倒くさいやつだぞ」


 KP「はーい私のメタ読みはそこまででーす。1つ目のフェーズ『行先を決める』に入りまーす。PL会議してくださーい。もし隠れてコソコソ悪巧みしたいなら個別チャットにお願いしまーす」


 永畑崇「あ、じゃあKP。個別チャットお願い」


 KP「はーい。いきなりだな」


 ――――――


 PL1 非公開チャット


 PL1「KP、KP」


 KP「はいなんでしょう」


 PL1「夜にも行動出来る?」


 KP「出来ますよ」


 PL1「説明しなかったってことは、何かあるな。全員に説明出来ない理由。秘匿HO絡みだと思うんだけど」


 KP「まさかこれだけのために個別チャットに書き込んだの?」


 PL1「んで、多分、説明出来ない理由は俺だと思うんだけど。俺の秘匿HO、夜に何かするような物じゃないんだよ。他の二人、物騒な秘匿HOあるな? これ?」


 KP(こいつ……やけに勘が鋭い)


 秘匿HO1

 貴方は訳の分からない違和感と、意味の分からない罪悪感を感じていた。ここに来た時から、ずっと。

 思い返すのは、三人で遊んだ日々。それすら違和感、そして罪悪感を感じる。だから貴方は思い出の場所を巡りたい。そこにきっと答えがあると信じて。


 貴方は【誰か】を【何処か】に【あんなことをしてしまったこと】を思い出せない。それを思い出したい。

 より良い旅行の為に、より良い関係の為に、このことは他の人達に出来る限り秘密にしておこう。特に、同棲しているHO3との関係は崩したくない


 KP「そういう質問なら私は答えられないです。非公開HO絡みは流石に……」


 PL1「じゃあ金光栄と大神大凶の二人に〈心理学〉」


 KP「どういうふうに?」


 PL1「そーだなー、隠し事をしてるかどうか……だと少しあれか。敵意があるかどうか、とか」


 KP「敵意があるというのは? 自分に対して?」


 PL1「それ以外が出来るならやりたい」


 KP「そうですね、自分に対して敵意があるかどうか、なら〈心理学〉で分かると思います」


 PL1「KP、自分に向けて敵意を持っているかどうかを二人に使いたいです」


 KP「分かりました。私が非公開で振ります」


 PL1 PL2に〈心理学〉 1d100<=55 → (非公開)

 PL3に〈心理学〉 1d100<=55 → (非公開)


 KP「貴方は、どちらも自分に敵意を持っていないとように見える」


 PL1「55だからどっちか失敗してると考えて、どっちだ?」


 KP「独り言ですけど、導入読み返したら分かるかもしれませんよ」


 PL1、長考中――。


 PL1「……この旅行は、金光栄の誘いだったんだよな?」


 KP「はい」


 PL1「大神大凶は俺と同棲してたよな?」


 KP「はい」


 PL1「じゃあ金光栄か……本当にラスボス説あるかこれ……?」


 KP「これ以上は大丈夫ですか?」


 PL1「あ、そうだな」


 KP「じゃあさっさと戻れ」


 PL1「……あ、1d3振らないの」


 KP「必要ありません」


 PL1「じゃあ振るのは金光栄と大神大凶だけか」


 KP「条件さえ揃えば貴方も振る機会があるかもしれませんが、まあ無いと思いたいですよ」


 ――――――


 永畑崇「……おい、戻りましたよと」


 金光栄「どうだった? 1d3振った?」


 永畑崇「……振った振った。最後に。いきなり振れって言われた」


 金光栄「個別チャットをすれば1d3を振る……? いや、何でだ?」


 大神大凶「今だと分からない要素だろ。早く行先決めよーぜ」


 KP(大ホラ吹きだけど……まあ、黙っとくか。オモロそうだし)


 金光栄「KP、俺の屋敷が行先の一つになってるけど、これは?」


 KP「屋敷が広すぎて、全部見て回るのに時間がかかりすぎるので。金光栄は両親と一緒に暮らしていますが、特に嫌な顔もせずに快く屋敷内の探索を許可してくれます。何なら今は金光栄が家督継いでるので」


 大神大凶「じゃあ最初はここで良いんじゃね?」


 永畑崇「KP、おすすめは?」


 KP「林豆腐屋がおすすめ」


 永畑崇「豆腐屋ぁ……?」


 KP「めっちゃうまい豆腐が売ってる」


 大神大凶「俺豆腐あんまりなんだけど。味が素朴すぎる」


 KP「なら更におすすめします」


 金光栄「行ってみるか、豆腐屋」


 永畑崇「KPが言うなら多分、序盤に来て嬉しい場所ってことだろ、きっと」


 大神大凶「じゃあもう一つは屋敷? 俺永畑崇の実家とか墓場気になるんだけど。あ、それと村長の家」


 永畑崇「村長はもう少し後じゃないか? 個人的に裏山気になってんだけど。KP、これどっから見て裏の山なの?」


 KP「さあ?」


 永畑崇「さあって……この屋敷の裏とか?」


 KP「いえ、何故か笥間村では裏山と呼ばれている山があります。探索者達も記憶にあり、禁域とまではいきませんが、一人で入ると山に慣れた人でも周りから心配される程度には避けられている山です」


 金光栄「あやしっ……。けど序盤ではないだろこれ」


 永畑崇「多分俺ってさ、両親の墓参りとかしたいと思うんだよ。行って良い? 初日だしさ」


 金光栄「行っても全然良い。むしろロールプレイに味が出る」


 大神大凶「じゃあ墓場と、豆腐屋?」


 永畑崇「意義なし」


 金光栄「意義なーし」


 KP「はい、分かりました。最初に墓場?」


 永畑崇「それで良いだろ」


 KP「じゃあ墓場、豆腐屋の順に進みます。2つ目のフェーズ『予定を進める』に入ります」


 KP「貴方達が屋敷から出ると、金光栄の使用人が微笑みながら小さく手を振って貴方達を見送る。昔からそこで働いており、貴方達も見覚えがある。その手を懐かしく、振り返すだろう」


 大神大凶「いってきまーす」


 KP「永畑崇と共に、貴方達は墓参りに来た。村の南西の端にあり、その隣には寺がある。希望があれば寺も探索出来ます」


 永畑崇「まずは墓参りだろ」


 KP「はい分かりました。その墓場には、恐ろしさ、不気味さ、と言うよりは、冷たい空気が流れていた。無機質な石が並んでいると言う景色が非日常を感じさせるからなのか、理由は分からない。ただ、ぼんやりと、背筋を撫でられる感覚を覚えるだろう」


 永畑崇「……遅くなっちまったな、親父、おふくろ……。墓の前で手を合わせます」


 KP「何を思ってます?」


 永畑崇「そりゃ勿論、立派な人間になったことを両親に報告してます」


 金光栄「特殊部隊はほんとに立派すぎるな」


 大神大凶「特殊部隊の癖に銃使えないけどな」


 KP「確かにそうじゃん」


 永畑崇「日常生活で銃持つわけないだろ。アメリカじゃないんだから」


 KP「それでは、〈聞き耳〉をどうぞ」


 PL1 〈聞き耳〉 1d100<=60 → 30 成功

 PL2 〈聞き耳〉 1d100<=50 → 86 失敗

 PL3 〈聞き耳〉 1d100<=99 → 25 成功

 〈芸術 : 大凶〉 1d100<=30 → 29 成功


 大神大凶「あ」


 KP「成功時ファンブルだっけ?」


 大神大凶「そうそう。〈聞き耳〉ファンブル」


 KP「はい分かりました。成功した貴方は、背後から何かが這いずる音が聞こえた。蛇でもいるのかとすぐ後ろを振り向いたが、それらしき影は見えない。それに、蛇だとすれば、あまりにも大きな這いずる音だった。だが、そこに何かがいたと、貴方は不思議と確信していた。〈正気度〉ロール0/1」


 PL1 〈正気度〉 1d100<=80 → 93 失敗 SAN値80 → 79


 KP「さて、金光栄と、問題児大神大凶」


 大神大凶「はい」


 KP「金光栄と大神大凶、貴方達は特に何も聞こえなかった。大神大凶は、墓の後ろに隠れていたのかアオダイショウが頭を出して貴方を睨んで来ました。貴方はいきなり出て来たヘビに腰を抜かし、その場で転んでしまうだろう。1ダメージ受けて下さい」


 PL3 HP19 → 18


 大神大凶「これで終わって良かった……」


 KP「墓場の描写はこれで終わりですが、どうします? お寺行きます?」


 金光栄「ターンの消費は?」


 KP「ありません」


 大神大凶「んじゃ行っても良いんじゃね。ただでさえ全部の場所は行けないんだし、見れる場所は全部見ておきたい」


 永畑崇「そんじゃ行くかぁ」


 金光栄「行っておくかぁ」


 KP「はい、分かりました。えー、寺はまあ普通の寺です。ただ、特異な点として、寺の境内の右と左の端には、明治時代後期にいたこの寺の住職によって作られたと言われる木彫りの仁王像がある。大きさは貴方達と大差は無いでしょう。口が開いているのが阿形、口を閉じているのが吽形であり、その一対の像はこの寺では狛犬の役目を果たし、そこから村の全貌に目を凝らしているように見えた。それじゃ、この仁王像に〈目星〉か〈知識〉が使えます。どっち使っても良いですし、どっちも使って良いですよ」


 PL1 〈目星〉 1d100<=60 → 6 成功

 〈知識〉 1d100<=80 → 17 成功

 PL2 〈目星〉 1d100<=50 → 85 失敗

 〈知識〉 1d100<=70 → 72 失敗

 PL3 〈目星〉 1d100<=99 → 70 成功

 〈芸術 : 大凶〉 1d100<=30 → 24 成功

 〈知識〉 1d100<=75 → 93 失敗

 〈芸術 : 大凶〉 1d100<=30 → 失敗


 金光栄「俺失敗しすぎじゃね?」


 KP「勝手に自分で縛って自分からファンブルにしたバカ野郎もいるんだぞ」


 金光栄「KP、〈知識〉を〈歴史〉で代用出来ません? 村の歴史学者なんで、多分知ってると思うんですよ」


 KP「あー、なるほどね。便利だなその設定。許可します」


 PL2 〈歴史〉 1d100<=65 → 4 クリティカル


 金光栄「お、クリ」


 KP(極端だなぁ……)


 KP「〈目星〉に成功した永畑崇は、仁王像の阿形の目が、じろりとこちらを睨んだように見えました。錯覚かと思い目を擦り、そしてまた見てみると、やはり錯覚だったらしく、それ以降目が動いているようには見えませんでした」


 永畑崇「今これ動かなかったか?」


 金光栄「そうか?」


 永畑崇「いや……気の所為か」


 KP「〈知識〉、〈歴史〉に成功した永畑崇、金光栄は、仁王像の配置が通常とは左右逆のことに気付くでしょう。寺の門に向かって右側が阿形、左が吽形であるはずだが、ここはそれと逆だ。時代や寺によって例外はあるが、明治以降に作られたのなら、神社仏閣の再建などで基本の配置になるはずだ。つまり、これは意図的に基本の配置とは逆に置かれたのだと分かる」


 金光栄「これ、やっぱり逆だよな。何度も見てきたが。……何度も見たことあるよな、KP?」


 KP「ありますよ」


 永畑崇「東大寺は……どっちだっけ」


 KP「じゃあこれも〈知識〉で」


 PL1 〈知識〉 1d100<=80 → 62 成功


 KP「東大寺南門の仁王像も、左右逆です。あれは西暦1200年とかの時代に作られたので、明治時代の神社仏閣の再建よりずっと前の時代です」


 金光栄「それお前のリアル知識?」


 KP「私のリアル知識です」


 永畑崇「だけどこれは、明治後期に作られたんだろ? じゃあやっぱりおかしいよな」


 金光栄「少し知的好奇心を唆られるな。わざとこうした理由」


 永畑崇「お、さすが歴史学者」


 KP「さて、自分からファンブルになった大バカ野郎」


 大神大凶「はい!」


 KP「元気な挨拶大変よろしい。じゃあ貴方は仁王像に怯えて〈正気度〉ロール0/1」


 大神大凶「ギャァァァコワァァ!!」


 PL3 〈正気度〉 1d100<=40 → 93 失敗 SAN値40 → 39


 KP「出目が荒ぶってんなぁ。〈芸術〉とか関係なしにファンブル出そうだなぁ。……その場合〈芸術〉で成功するとどうなるんですか」


 大神大凶「そりゃもちろん、ペナルティ二倍よ」


 KP「お前それワンチャン死ぬぞ」


 大神大凶「え、ファンブルで死ぬ可能性あるの」


 KP「当たり前だろホラーシナリオだぞ。ロスト率高めだぞ。理不尽展開マシマシだぞ。シナリオ作成初心者の、私の処女作だぞ。そんなに優しいと思う?」


 大神大凶「おっほぉ、ヒリヒリしてきたねぇ」


 KP「お前が勝手にヒリついてるだけなんだよ。ギャンブルとかやるなよ」


 大神大凶「もう遅い。今月2万負け」


 KP「2万負けがどんだけ運が酷いのかは分からんが、まあ2万は結構な……」


 金光栄「……そろそろ進めてくれないかな」


 KP「あ、はい、すんません。えーと、〈目星〉と〈知識〉どっちも成功した人いるっけ?」


 永畑崇「あ、俺俺」


 KP「じゃあ1d3振って」


 大神大凶「来た謎ロール」


 PL1 1d3 → 3


 KP「お、良いですね。あ、そうだ金光栄のクリティカル処理忘れてた。そうだなぁ……金光栄は1d6振って」


 PL2 1d6 → 6


 KP「良いじゃん」


 永畑崇「こぇってこれ」


 金光栄「更に条件が分からなくなったぞ……?」


 永畑崇「非公開なのに俺達に振らせてるのが不気味だよな。そう言えば、大凶も自分が振ったんだよな?」


 大神大凶「そうそう。自分で振らされた」


 永畑崇「じゃあ多分……あれじゃね? 何か増えてるか、減ってるか」


 金光栄「どっちでも怖いな。増えたら駄目なタイプか、減ったら駄目なタイプか。けどあれだな、0か100で即ENDになるかもしれない」


 大神大凶「分からんものは分からんで流すしかないだろ。あと、6日もあるんだから。多分ヒントくらい出るだろ。こいつが伏線とかはしっかりするタイプかは知らんが。どうなん崇」


 永畑崇「何かなぁ……こいつの小説基本的に分からないというか……こいつの解説聞く限りは伏線もあるっぽいんだけど」


 大神大凶「ずっと謎のまま終わる可能性もあるか……」


 KP「……そろそろ進めましょうか」


 永畑崇「あ、お願いします」


 KP「えー、次は、林豆腐屋ですね」


 永畑崇「豆腐食おうぜ豆腐!」


 KP「林豆腐屋、村の中で比較的賑やかな西側にある豆腐屋。豆腐の販売所となっており、希望があれば豆腐作りの体験や見学も出来るだろう。貴方達が店に入ると、店主の男性が貴方達に少し驚き、しかしすぐに親しく挨拶をしてくれるでしょう」


 店主「よぉ! 久しぶり! 覚えてるか!」


 大神大凶「うんうん覚えてる覚えてる。たかしだよな!」


 KP「もうたかしはいるだろ」


 大神大凶「じゃあたけし」


 店主「拓磨(たくま)だよ! 林拓磨(はやし たくま)! 高校の同級生!」


 大神大凶「地味に惜しかったな」


 林拓磨「いやー、ほんとに久しぶりだな。永畑と大神は里帰りか?」


 永畑崇「そうそう。同窓会のころから栄と連絡取って、久しぶりの愛しの故郷に。そっちは最近どうだ?」


 林拓磨「見ての通り、親父の豆腐屋継いでるよ。あ、そうだ。食べてってくれよ、うちの高級絹ごし豆腐。めちゃくちゃ美味いぞ」


 KP「林拓磨は店の奥に行くと、豆腐を三丁持ってきて、醤油とかつお節をかけ、貴方達に豆腐を盛り付けた皿と箸を渡すでしょう」


 林拓磨「ほら、食ってみろ。あ、大神は豆腐苦手なんだったか?」


 大神大凶「苦手というか好きじゃない」


 林拓磨「じゃあ食ってみろ」


 大神大凶「何だこの豆腐狂信者。俺の〈芸術〉でこの店を大凶にしてやろうか」


 金光栄「それで大凶になるのお前だろ」


 KP「貴方達は豆腐を一口、口へ運びました。すると――」


 大神大凶「名状し難き豆腐との戦闘に――」


 KP「その豆腐はまさに、豆腐の中の豆腐。蛋白で素朴な味である豆腐だが、その奥に確かな技術と拘り、そして繊細さを感じることが出来る。これこそがLEGEND豆腐。KING豆腐。これに比べれば他の豆腐なんてカス、なんて思える程の絶品の味に、SAN値が1d3回復するだろう」


 永畑崇「これに比べれば山岡はんの鮎はカスやってことか」


 金光栄「強いなこの豆腐……これ上限突破する?」


 KP「する、で良いんじゃね?」


 PL1 1d3 → 1 SAN値79 → 80

 PL2 1d3 → 2 SAN値55 → 57

 PL3 1d3 → 2 SAN値39 → 41


 林拓磨「どうだ、美味いだろ」


 大神大凶「美味い……美味すぎる……! これに比べれば市販の100円以下の豆腐なんてカスッ……! ゴミッ……!」


 林拓磨「それは言いすぎだろ……。ただ、ちょっとお高くてな……一丁¥12000。この店で一番良い豆腐だからな」


 永畑崇「たっか」


 KP「一人一つまで買えます」


 金光栄「けどこれ、SAN値回復するぞ。強くね?」


 永畑崇「強いが……所持金を決めたってことは、ちょっと温存したいんだよな」


 金光栄「だけど所持金の上限も下限も決まってないぞ。あったら良いが、無くても進行に問題ないってことじゃ?」


 永畑崇「ああ……確かにそうか」


 KP「基本的に考察はこの二人ばっかだな。大神大凶はやらんの」


 大神大凶「俺リアルINTが低いから。こういうのは二人に任せる。俺は場を引っかき回してめちゃくちゃにするくらいしかやることがない」


 林拓磨「通信販売もやってるし、お前ら多分金光の家にいるんだろ? 注文が入れば届けるぞ? 金光のお母さんはお得意様だしな」


 永畑崇「じゃあSAN値が減ったら頼むか。今はまだ金を温存しときたいし」


 林拓磨「いやー、それにしても、懐かしいな。覚えてるか? よくこの店の前を待ち合わせ場所にされててよ。けど俺は毎回店番を任されていたせいで、その輪に入れなくてなぁ。あ、そう言えば大神」


 大神大凶「何だよ」


 林拓磨「1回、大神だけうちの前に来て、助けを呼んだことがあったよな。西の山でイノシシに出会い金光が突進されたんだっけ? 大神が泣きじゃくって助けを呼んでてさ」


 大神大凶「なにそれはっず」


 林拓磨「特に金光に大した怪我も無く、何事も無く騒動は終わったけどよ。それからしばらくの間、お前の号泣が村中に広がって……! お前恥ずかしいからって外に出るのも嫌になってたよな!」


 金光栄「あーあったなそんなこと」


 永畑崇「多分、俺達バカにしてからかってたよな」


 大神大凶「友人を助けるために奔走した俺に……! 薄情者!」


 KP「大神大凶は、バカにしてきた永畑崇と金光栄を村中追い掛け回し、しかしそれが三人ともとても楽しかった記憶を思い出した」


 大神大凶「いやー今となっては良い思い出だぜ」


 KP「それじゃあ全員、1d3振って」


 永畑崇「これ探索の終わりに振る説があるな」


 PL1 1d3 → 3

 PL2 1d3 → 1

 PL3 1d3 → 3


 金光栄「俺さっきから出目が酷いな。今日多分ダメだ、俺」


 永畑崇「結局これ何なんだ……」


 金光栄「……あ、そうだ。KP、個別チャット良い?」


 KP「りょ」


 ――――――


 PL2 非公開チャット


 PL2「秘匿HOの件なんだけどさ」


 KP「はいはい」


 PL2「これさ、食事に毒ってあり?」


 秘匿HO2

 貴方はあの日のことを思い出していた。

 貴方はHO3を【何処か】に置いていったことを覚えている。そしてHO3は死んだはずだ。しかし葬式を行った記憶や、それらしい記憶も無い。このことを思い出したのも、HO3と再開した時だ。しかし何故そんなことをしたのか、しかし何時そんなことをしたのか、貴方は思い出せない。


 貴方が覚えているのは、【何か】がHO3を殺したことを知っているが、それが何かまでは分からない。ただその光景だけは鮮烈に覚えている。


 貴方の目的は、親友であるHO1を守り切ることだ。時と場所が整えば、HO3を殺すことも良いだろう。しかし用心するべきだ。魔の者は闇夜でこそ目が冴えるのだから。

 このことは他の人達に出来る限り秘密にしておこう。HO3が何処で聞いているか、見ているか分からない。何をして来るかも分からないのだから。


 KP「必要だと思うなら」


 PL2「最終手段ってことか……」


 KP「あくまでHO2の目的はHO1を守ることです。手段は何でも良いですよ」


 PL2「というかあれか。まだPL3は何もやってないのか」


 KP「導入のときに〈こぶし〉使ったけどな」


 PL2「そうじゃん。ああもうじゃあ無理だ。殺すしかない」


 KP「まあ冗談はさておき。KPからは何も言えないですね。もう1回色々読み返してみるのも良いかも」


 PL2長考中――。


 PL2「そう言えば、あの二人って同棲設定か。俺と同じ時期に記憶が戻ったなら……確か同窓会からしばらく経ってるんだよな?」


 KP「はい。数ヶ月くらい」


 PL2「じゃあおかしいか……いくらでも殺せる機会はありそうだしな。じゃあ最初のアレは、ただの暴走か」


 KP「まあ、私は驚いたとは言っておきましょう」


 PL2「これはアレか。互いに不信感を募らせるためのHOか。ならPL1とPL3も同じような感じか?」


 KP「今ほどKPやって良かったと思うことはないな、多分。最高に楽しい。目論見通り疑心暗鬼になってきてる」


 PL2「あの謎のダイスも怖いんだよな。クリティカルで振るってことは悪い物じゃ無さそうだが」


 KP「いやー、言えないなぁ……。楽しいなぁ……」


 PL2「いや、もうこれ以上の考察は無理だな多分。戻るか」


 KP「はい、了解しました」


 ――――――


 KP「いやー楽しかった」


 永畑崇「あっちは疲れてる様子だが」


 金光栄「いや……うん、疲れた」


 大神大凶「何で。エッチなことでもしたんか」


 金光栄「知恵熱で疲れた」


 KP「まあ、こういうのが好きな人が作ってるシナリオなんで。多分PL1とPL2は好きなシナリオ」


 大神大凶「え、俺は?」


 KP「お前は多分どのシナリオでも暴れて楽しむだろ」


 大神大凶「せいかーい」


 KP「それじゃ、林豆腐屋はもう良い?」


 金光栄「良いんじゃね? もう無いだろ情報」


 KP「ありません、が、まあ林拓磨との雑談くらいな別に」


 大神大凶「じゃあ林、最近変わったことない?」


 林拓磨「変わったことぉ? あぁー……変わったことと言えば、村長いるだろ? あの人。最近寝たきりになって息子の庸一(よういち)のおっちゃんが介護してるらしいぞ」


 永畑崇「これ暗に村長家に行けって言ってるだろ」


 KP「いえ、この人が知ってそうな情報ってこれくらいなので」


 大神大凶「じゃああれか。特に怪事件が起こってるとかではないのか」


 KP「それなら金光栄が知っているはずです」


 金光栄「言ってみりゃそうか。俺は村に残ってるんだもんな」


 KP「はい。まあ、それでも知らないことはあるでしょうね」


 永畑崇「じゃないと成立しないもんな、このシナリオ」


 KP「そういう色々知っているのが、村長です」


 永畑崇「あー、じゃあ結局アレだ。どっかしらで話を聞きに行かないとダメな人か」


 KP「話せる状態かは知りませんがね」


 永畑崇「……殺されてるやん」


 金光栄「明日行くか?」


 永畑崇「アリ。何聞きに行くんだって話ではあるが」


 大神大凶「俺はちょっとあるかな」


 永畑崇「1日目だぞ? 何かあったか?」


 大神大凶「秘匿絡み」


 永畑崇「ああ、ね」


 KP「それじゃあ、進めましょうか。3つ目のフェーズ『帰宅』に入ります」


 永畑崇「墓参りに付き合ってくれてありがとうな」


 大神大凶「お陰で転んだけどな」


 永畑崇「お前いっつも怪我してるな」


 KP「夕暮れ、カラスが鳴いている」


 大神大凶「ひぐらしにしようぜ」


 金光栄「ひぐらしがないていると言うことは?」


 大神大凶「連続怪死事件……!」


 永畑崇「何の話だこれ」


 金光栄「ひぐらしのなく頃に見ろ」


 永畑崇「あれ怖いじゃん。顔ガンギマってるナタ持った女の子だけは知ってる」


 大神大凶「一応これもホラーのはずだろ」


 永畑崇「これはぺちゃくちゃ喋るだけだし」


 KP「そろそろ進めますよ。……カラスの鳴き声は貴方達に帰宅を促す。これから先は逢魔が時を過ぎ、夜を好む者の時間。貴方達は帰路を三人一緒に歩むでしょう」


 永畑崇「KP、これ夜に外でたらどうなんの」


 KP「出れば分かります」


 金光栄「絶対何かあるじゃん……」


 KP「何かありますよ。まあ一旦帰るのをおすすめします。金光の親やら使用人やらが食事を作っているころでしょうから」


 大神大凶「早く帰ろうぜ! 腹減った!」


 永畑崇「こいつはずっと元気だな」


 金光栄「もう始まって二時間近く経ってるし、ちょっとペース上げないとな」


 永畑崇「キャラ作成時間かけすぎたか」


 KP「金光栄の屋敷に戻ると、彼の母親が笑顔で『おかえり』と言ってくれるだろう」


 永畑崇「美人?」


 KP「3d6で決めましょうか」


 金光栄の母親のAPP 3d6 → 12


 KP「APP12ですね」


 永畑崇「普通くらいか。口説くのは辞めるか」


 金光栄「人の母親を口説くな」


 KP「というか父親金光栄の父親は普通に存命です。手を出そう物ならもうそれはそれは……」


 金光栄「俺の父親ってどんな人?」


 KP「典型的な優しい父親像をイメージしてくれたら。地元の村長を除き、一番地元の事情に詳しく、死んでしまった永畑崇の両親と親しかったため、永畑崇とは特に親しく接してくれます」


 大神大凶「きな臭くね?」


 金光栄「俺が言うのも何だが、すっげぇ怪しい」


 KP「家に帰り、少し休めば、金光栄の父親が貴方達を呼び、夕食の時間になります。夕食はこの辺りの山菜の和え物や、焼き魚などの和食が並べられています。食事の前に、同じ机を囲った金光栄の父親が少しうれしそうに声を弾ませながら語り始めます」


 金光栄の父親「いやー、今日は賑やかで本当に楽しい夕食になりそうだ。どうだ、崇君に大凶君。久々の笥間村は」


 大神大凶「いやー、やっぱ懐かしいっすねぇ。こう、思い出が蘇ると言うか、憎たらしいこともふつふつと思い出すと言うか」


 永畑崇「こいつ恥ずかしい過去増えただけだもんな」


 金光栄の父親「そういう思い出も青春さ。……ああ、そうだ。少し話は変わるんだけど……」


 KP「突然、彼の声色が変わった」


 金光栄の父親「何かこう……村の中でおかしなことは無かったか?」


 永畑崇「なー……かったっけ?」


 大神大凶「墓場で蛇がいた」


 永畑崇「ああ、そう言えば何かいたな。ヘビじゃないやつも」


 金光栄「あれは? 寺での仁王像」


 永畑崇「ああ、聞いてくださいよおじさん。寺あるじゃないすか、あの墓場の隣の。あそこの木の像の目が、動いたんですよ」


 金光栄の父親「へぇ、それはまた怖い。……そうか、他には、ないんだね」


 永畑崇「強いていうなら、墓場になんか……こう、何かデッカイのが這いずる音が聞こえたっつーか、なんつーか」


 金光栄の父親「……そう、なのかい。そりゃ怖いね。さ、料理が冷めないうちに食べよう。折角作ってくれたんだから」


 KP「彼はそう言って手を合わせ、『いただきます』と言った。貴方達もそれにつられ、『いただきます』と言い、夕食が始まるだろう」


 大神大凶「いただきます」


 永畑崇「……本気で怪しくね? お前の親父さん」


 金光栄「KP、親父の経歴は?」


 KP「何の仕事をしているのかは分かりませんが、稼ぎは相当良いです。この屋敷の固定資産税を余裕で払ってもまだ羽振りが良いので」


 永畑崇「マジで怪しいじゃん。人を殺して臓器売ってるじゃん」


 KP「発想が飛躍しすぎてる」


 KP「あ、そうだ。説明忘れてた。夕食の中には豆腐があり、それを食べるとあまりの美味しさにSAN値が1回復します」


 大神大凶「豆腐うめぇ~!!」


 金光栄「何なんだこのシナリオの豆腐押しは」


 KP「私が豆腐は過小評価されてると考えてるからです」


 金光栄「そういやこいつベジタリアンだった」


 大神大凶「サラダにドレッシングもかけないしな」


 KP「はいはい、進めて下さーい」


 永畑崇「けどもう上限突破してんだよな。ぶっちゃけこれ以上必要か?」


 金光栄「KP、豆腐だけ残して保管でも大丈夫? 好きな時に食えるみたいな感じで」


 KP「良いですね、許可します」


 大神大凶「やけにSAN値回復効果が多いんだよな……これ一発発狂あるんじゃね」


 永畑崇「不定ワンチャンか」


 大神大凶「不定ってSAN値戻ったら回復するっけ」


 永畑崇「いや、狂気はそれだけじゃ回復しない。不定なら……自宅療養が一番だよな?」


 金光栄「ダイス1d100ファンブル以外で成功で、そこから更に〈正気度〉ロール成功で回復。どっちでも失敗すれば1ヶ月後にもう1回判定」


 大神大凶「そんな厳しいのか。おれいっつも殴って回復させてたのに」


 永畑崇「そこら辺はKP次第じゃね。ぶっちゃけこのルール俺忘れてたし」


 KP「じゃあルールに則りましょうか」


 大神大凶「クソ、俺のこぶし療養が……!」


 KP「他にやりたいことがないなら、このまま就寝時間にしますが」


 永畑崇「寝ても良いんじゃね。夜はちょっと出歩きたくない」


 大神大凶「一緒に寝ようぜぇ崇ぃ」


 永畑崇「何だお前気持ち悪いな」


 大神大凶「一人は怖いんだよぉ。HOにも書いてあるじゃん」


 永畑崇「ホントじゃん。え、同棲してるときどうしてんだ」


 KP「そこは二人で決めて下さい」


 永畑崇「じゃあ別々で」


 大神大凶「ひでぇ!」


 金光栄「……じゃあ俺と一緒に寝るか」


 大神大凶「何だお前気持ち悪っ」


 金光栄「こいつっ……! 人が親切で言ってやったってのに……!!」


 大神大凶「しゃぁーねー、別々か」


 永畑崇「当たり前だ」


 KP「えー、それでは貴方達は、疲れもあり、すぐに床につきたいでしょう。何かしたいなら個別チャットにお願いします。それでは、おやすみなさい」


 PL「「「おやすみなさい」」」


 ――――――


 PL3 非公開チャット


 PL3「どうも」


 KP「はい、何でしょう」


 PL3「そろそろ、ちゃんと進めようかなと。描写見る限り、食事の前に若干時間空いてる感じだよな?」


 KP「そうですね、三十分くらい。探索者が帰るのがギリギリ夕食の準備が終わっていないときなので」


 PL3「じゃあさ、毒、入れられんじゃね」


 秘匿HO3


 貴方は【どうかしている】。


 理由は分からないが、貴方はHO1、HO2に殺意を抱いている。漠然とした怒り、しかし決して払拭出来ない憎悪。それが貴方を駆り立てる。だが、HO1との同棲生活で、貴方はHO1を殺せなかった。理由は【誰か】に【何かされている】からだ。


 しかし、この状況は好都合だ。

 貴方の目的は、HO1、HO2を殺害することだ。どんな手段を使っても良いだろう。しかし、出来る限り静かに。短い時間で完全犯罪が望ましい。


 そうで無ければ、血の匂いと死者の呻きに誘われ、貴方を【こうした】【何か】が来るからだ。充分用心するように。

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


TRPGって楽しいですね。


ホラーシナリオで重い展開のはずなんですが、まあ読者の皆さんは気を抜いてご覧下さい。この三人なら楽しく見れますよ、きっと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ