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桜の若葉  作者: aco
Trial&Error Forever
8/23

Trial & error ∞

インフィニティの綴り忘れました。

今、変換で出てきてましたけど、面倒なのでそのままgo!


 エイプリルフール、四月一日。

 ブルーの水玉模様のカーテンを開け、窓から外を覗くと、空には厚い雲がかかり薄暗いけれど、ネットの天気予報によると雨の降る気配はない。

「おはよう」

 返事がないのは分かっていたけど、百の部屋に一応声を掛け、寝ぼけて滑り台しないように慎重に階段を降りた。


「おはよう」

「おはよう」

「おはよう」

 父も母もいつもよりも緊張しているのが分かる。二人の表情を見て、私の緊張が少し和らいだ。

 テーブルには、まだ湯気の立っている白米と、お豆腐とワカメのお味噌汁、筒状の容器に入った味付け海苔が並んでいた。

「いただきます」

 3人揃って合掌して、揃ってご飯に箸をつけた。

「でだ」

 父が戦闘の端緒を開く。間違えた。会話のきっかけを作ってくれた。

「今日からは白も社会人だ。車壊人として大切な事は研修で教えてくれるだろうが、一つだけ言っておきたい」

(あれ?今、誤字ってなかった?)

「白は今日から責任を背負わなければならない。アルバイトが責任を背負ってないとは言わないが、今日からは千倍になると思いなさい」

(メンドクサソウなの来た。)

「お父さん?社会人初日から鬱病発症しそうな発言やめていただけませんか?」

「白、今日からセキニンっていうの白のところでしか買えなくなるの?」

 ?

 ……?


 !

「お母さん!専売じゃなくて千倍!十の三乗。十倍百倍千倍」

「あぁ。千倍。分かった。セキニンって責任ね。社会人ってすごいのねぇ」


 vsお父さん、母の仲裁により引き分け。


「行ってきまーす」

 入社式は公共交通機関で来るように指示があったので、近くのバス停までのんびり歩く。公園の桜は満開の花を咲き誇らせている。

 バス停に着くと、発車時間までは7分程の時間があった。

 スマホを取り出し、雄輝くんにラインを送る。

「入社式に出発します。ちょっと緊張するけど頑張るね」

 雄輝くんの就職した会社は小さな個人経営の電器屋さんなので、入社式は特に無いらしい。

(まだ寝てるな。)

 今までの経験から考えると、絶対マナーモード要請くるな。

 賢い私はスマホの右脇のボタンを長押しし、電源を切るをタップした。


 入社式会場の駐車場にはスーツを着せられた高校生が沢山集まっていた。私も周りから見ると背伸びした高校生なんだろうな。なんて思いながら、スマホと仲良くしてる人達の間を抜け、チラチラと辺りの様子を伺っている女の子に声を掛ける。

「おはようございます。オバトラの入社式ですか?」

「はい。あ、おはようございます。知らない人ばっかりで緊張してて……。声かけてくれて、ありがとうございます」

「私もです。あ、私は村越白(むらこしつぐみ)です。親しい人たちからは『ぐみ』って呼ばれてます。よろしくおねがいします」

「ぐみさんですね。美味しそう。私、倉敷葉月(くらしきはづき)です。よろしくおねがいします」

くらしきはづき……くらしきはづき……。

(テツの人たち誘惑するチャンス?)

「"キハちゃん"とお呼びしてもいいですか?」

「きは……?初めて呼ばれました。はい。分かれば大丈夫です。私もぐみちゃんて呼びますね」

「キハちゃんも高卒就職組ですか?」

「いえ、大学目指して浪人してたんですけど、ちょっと難しくて就職した口です。ぐみちゃんは高卒就職組なんですね」

「えーー!年上の方だったんですね。お気軽に"ちゃん"付けしてすみません」

「大丈夫です。むしろタメでお願いします。おばさん扱いされるのヤダ」

「了解です。同期全員タメ口計画執行しましょう」

 二人で小さく頷き合ったところで、入り口から出てきた何か偉そうなオッサンが叫び始めた。

「オーバーラップトライアングル入社式に集まったヤツ!もう受付始まってるぞ!さっさと中、入れ!」


 入り口の一番近くに陣取っていた男の子が、

「ほーい」

 と気だるそうに返事をしながら建物に入っていったのを皮切りに、周辺に屯っていた人たちが続く。

「なんか偉そうなオッサンだね」

「そうだね」

 私達が最後に中に入っていった。


 受付には、十二、三人の列が出来ていた。微笑みを崩さない受付のお姉さんがテキパキとさばいていく。私の順番が回ってくるまで5分とかからなかった。

「お名前と事前にお知らせした受付番号をお願いします」

 2,3秒目が合い、

「村越白です。受付番号は13番です」

 答えると、右上に"13mt"と書かれたA4サイズの封筒が渡された。

「どうぞ。入社式、及びオリエンテーションで使う"はじめましてセット"です。中に入って、お好きな席でお待ち下さい」

 とびきりの笑顔のあと、軽い会釈で見送ってくれた。


 小会議室に入ると、席は5つ空いている。後方の並んで空いていた席に座り、封筒の中を覗き込むと、十枚ほどのA4サイズの紙とボールペン、そして薄いプラスチックケースに入った名刺が入っていた。


 隣の席にキハちゃんが座る。

「いよいよだね」

「うん」

 演台に30代くらいの女の人が立ち、ゆっくりと話し始めた。


「予定の時刻はまだ来ていませんが、全員揃ったようなのでオーバーラップトライアングル社入社式を始めさせていただきます」

【次回予告】


次々と登壇するおっさんとおばさん達!

果たして奴らはモブなのか?

そして明らかになる真実"次回予告は嘘っぱち"

また次回も見てくださいね♪ジャンケン……サービスサービスぅ。


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