Pre un last memories
いつものコソコソ。これでストック終わりです。
書道部
「おはようございます、康樹元部長。一日部長の件、大丈夫ですか?」
「おはよ。ホントにやるんだぐみぐみ部員(仮)。おっけー。寛治新部長と顧問の許可は貰ってるよ。頑張ってね」
康樹さんに入部届を手渡すと、渾身の苦笑いが帰ってきた。
”不会放棄”と書道部(仮)中に書いた唯一の作品が壁の隅に飾られているのを確認し、
「では、いつか何処かで、康樹さんの名前をお見かけする日を楽しみにしています」
吹奏楽部
「おはよー。新部長連絡網、完成してるよ。ラインのオプチャってこうやって使うんだね」
「おはようございます。(仮)外しに来ました。先生、説得できました?」
「できなかったけど、校長が許可してくれた。うち、何番目?」
入部届を手渡しながら、
「二番目だよ」
と返答する。
「んじゃまだ忙しいね。話し足りないけど、またの機会に」
「ありがとう。一日部長、頑張るね」
譜面台にこっそりパプリカをセットして、部室を後にした。
軽音楽部
「来たな。出すもん出して、さっさと次行きな」
「おはようございます。では、こちら、お納め下さい」
「いつか、F、弾けるようになりなよ」
文芸部
「おはよ」
「おはよ」
新聞部
「おは。聞いてるよ。百ちゃん大変だろうけど大丈夫?」
「私の妹ですよ。大丈夫でしょう」
「了解。入学式で配るね」
「ありがとうございます」
部室を出ようとして、新部長に呼び止められた。
「白!入部届!」
忘れるところだった。
写真部
誰もいない。
絶対暗室に隠れてる。
入部届を置いて、こっそり部室を出た。
演劇部
「おはようございます」
「おはよう。日付のところは鉛筆で書いてね。後で、ごにょごにょするから」
「はい。前にずらすのは構いませんが後にはずらさないで下さいね」
「おっけー。じゃあこれ、入部届。妹ちゃんも(仮)やるの?」
「本人はやる気満々です。では、あとちょっとですが、よろしくお願いします」
美術部
パンの焼ける良い匂いがする。
「おはようございます」
「おはよう。ちょうど焼き上がるとこだよ。一枚食べていく?」
「ちょっと急いでるので、またの機会にします。多分ありませんけど」
「はーい。じゃあこれ、入部届」
美術部員のほとんどがデジタルなので、ここはもはや作品を講評しながら食パンを食べよう同好会になっている。全ての元凶は、パン焼き機を置いていった、顔も名前も知らない元部長。
茶道部
「おはよー。袱紗忘れてるよー」
「おはありがとうございます」
ポッケにいそいそとしまい込む。
「じゃあこれ。もうダミー提出してるから、昨日の日付にしといてね」
「はい。よろしくお願いします」
合唱部
「いらっしゃい。一曲歌わないと、入部届は渡しません」
「はいはい。曲は何ですか?卒業に因んだ曲ですよね?」
「カナデ。ある意味、卒業に因んでるでしょ」
「あーあー。分かりました」
前部長、すでにちょっと涙ぐんでる。もう指揮権は新部長に渡したから泣いててもいいけど。
〜♪〜つながっていける♪
「はい。入部届」
歌ってる間に感傷のピークは越えたみたい。
「では、よろしくお願いします」
生徒会
「おはようございます。放送部以外の一日部長、貰ってきました」
「おはよう。本当にやるんだ。一日生徒会長は渡せないけど、はいこれ、放送設備使用許可証」
「ありがとうございます。ちょっと早いけど、一年間お疲れさまでした」
「ありがとう。いい思い出は残せた?」
「はい。最高の思い出を、今から作ってきます」
放送部
「たのもー」
中では、前部長がおにぎりを頬張っていた。
「ふぁいふぁい。準備できてるよ」
もう一度各種つまみを目視でざっと確認し、マイクの前に座る。
放送先が放送部室内に設定されているのを確認し、赤いO/Aのボタンを押した。
「緊張しますね」
エコーが掛かった声が室内に響く。
「ぐみでも緊張とかするんだ。三年前、初めてマイクの前に座った時でも、緊張なんてしてないように見えたのに」
ヘッドホンを接続して、ポケットからICレコーダーを取り出し、そのへんに転がっていた端子に繋いだ。
「じゃあ、始めますね」
前部長は、軽く頷いた。放送先をallに切り替え、再び赤いボタンを押した。
「三年C組、西本雄輝さん。三年C組、西本雄輝さん、村越白より、お伝えしたい事があります。至急、放送部までお越し下さい」
一旦赤いボタンの下にあるoffのボタンを押す。
「来てくれるかなぁ?」
おにぎりを食べ終えて、お茶を流し込んでいる前部長を振り返った。
「来るでしょ?全力疾走で」
二人で笑い合う。
……。
「三年間でぐみに頼ったのって、何回くらいだったっけ?両手行く?」
指を折って数えながら尋ねてくる。
「忘れましたよ。体育祭と文化祭は毎回駆り出されましたけどね?すでに両手は行ってませんか?」
「ありがとうございます。本っ当に感謝してます」
合掌して、頭を下げられた。脇侍が欲しくなってきた。
……。
「来ないね」
「来ないね」
……。
「第二弾、行ってみます」
「はいよ」
エコーのツマミを少し回し、赤いボタンを押す。
「こちらは、文化部系全部活動の一日部長を拝命しました、三年B組、村越白と申します。 三年C組、西本雄輝さん、過日の告白の返事をお伝えしたいので、至急放送部室までお越し下さい」
……。
「今から五分以内にお越し頂けない場合は、ICレコーダーに記録された告白の一部始終を放送させて頂きます」
offのボタンを押すと同時に、悲鳴とも雄叫びともつかない声が近づいてきた。
雄輝くん、一応忠告しとくけど、この部屋、録音機材の宝庫だよ♪
続き書こうか迷い中。
需要あるみたいなので、続き考えます。(今から考えるので、時間かかります。)




