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第38話 ミッドガル攻防戦3


 神の目を使いながら『神の加護を』重ね掛けしていく。

 1回目×3、2回目×2.8、3回目×2.5・・・。

 神専用装備『重複の首飾り」のおけ下でバフが重複されていく。

====================

名前  神崎徹

種族  人族

役割  なし

職種  商人

位階  10

筋力  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1

体力  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1

精神  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1

知力  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1+3000

魔力  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1

器用  100×3×2.8×2.5×2.1×1.6×1×1

幸運  100


特技 剣術2 交渉3 算術5 言語5

特記事項 特になし

====================



 ふむ。つまり、6回目以降の神の加護は、実質意味がないって事ね。

 にしても見づらいな、計算後でもでてくれると……、


====================

名前  神崎徹

種族  人族

役割  なし

職種  商人

位階  10

筋力  7056

体力  7056

精神  7056

知力  10056

魔力  7056

器用  7056

幸運  100


特技 剣術2 交渉3 算術5 言語5

特記事項 特になし

====================



 うむ、さすが神の目さん。

 相変わらずいい仕事してますね~。


 にしてもこれはこれで化け物だよね!

 これなら何とかなるか?

 ステータス的には、エグゼバグより大きく上回ったと思うけど……まあやるしかないんだけれどね。



「アレはダメにゃ……。か、関わっちゃダメな奴にゃ」


「神崎さん、あの空を飛んで居るのは何ですか?」


 さすがに、姿を見る前からその存在に気づいていたネオンは、直感的にエグゼバグのヤバさに気づくか。


 サーシャも、自身の鑑定を弾かれた事に驚き、ネオンの狼狽え方が異常な事から、事の重大さを理解したらしい。


「アレがワイバーンを操っていた奴だよ。サーシャとネオンは、このまま市街地に邪族とかを入れないようにして」


「神崎さんはどうするんですか?!」


「エグゼバグを倒して来るよ」


 なっ?!という声とともに、心配をするような表情のサーシャ。

 そこにネオンが、


「無理にゃ。――アレは人がどうこうする様な物じゃ無い(にゃい)にゃ」


 さすがに、サーシャもそれほどとは思っていなかったのか、ネオンを見ながら、


「神崎さんの神の目では、ステータス見れたんですか?」


「見えたよ。平均ステータス5000ぐらいになるのかな?」


「はいっ?!魔王クラスじゃないですか……直ぐに逃げましょう。ネオン準備して!」


「サーシャ落ち着けー。とりあえず俺を鑑定してみ」


 と、直ぐにでも退避しようとしている、サーシャの頭をポンポンと撫でて落ち着かせる。


 セクハラじゃ無いよね?


 時間がないのにと零しながら、渋々鑑定するサーシャ。


「な?!こ、これは……!」


「さっきネオンが言ってだけど、アレは人やドワーフ、獣人やエルフ等が、どうのこうの言ってどうにかなる相手じゃない。アレは神である俺の仕事だ」


「で、でも!」


 泣きそうな顔で訴えてくるサーシャ。

 不安そうに怯えているネオン。


 ――俺が、この世界で一人寂しく旅をしていたら、この状況から逃げ出していたかもしれない。

 

 でもそうじゃない。

  

 俺には、すでに大切な仲間が居る。

 この先、俺が元居た世界に帰っても、こいつらはここで暮らさなければならない。


 そんな大切な世界を、このまま邪神によって滅ぼされたら何にも意味がない。

 この世界が、このまま何もしないでいると滅ぶというなら、俺が徹底的に抗ってやる!


 だってこの世界の神は俺なんだろ?

 ゲームだろうが現実であろうが、神なめんな!

 邪神如きに、好きにさせる訳ないじゃん!


 勿論死ぬ気もないけど!


 それにかっこつけたけど、ステータス平均の差が2000もあったら余裕な気もする……。

 にしてもサーシャの心配癖は、自分が介入できない事にあるんだろうな。

 何かあった時に、自分が何も出来ないのはキツイもんね。


 だから、そんな心配をさせないぐらい、余裕で勝たないとな!


「任せとけ!この世界の神パワー見してやる!ていうか、こういう時のための神専用武具だし」


 二人の頭を撫でながら、


「じゃあまあちょっくら行って来るから、ここら辺の事は任したよ。ネオン!ちゃんとサーシャの言うこと聞くんだぞ!サーシャは無理しないで、ヤバそうならネオン連れてすぐ逃げるんだよ」


 2人が頷く。


 と同時に、城壁から大砲みたいな物と、でかい弓矢っぽい物から、エグゼバグに向かい弾が発射された。


 ドンドンっガスガスっという音を立てながらエグゼバグに当たる。

 それと同時に周辺に煙が舞い上がり、ここからエグゼバグの姿が見えなくなった。


 エグゼバグの周りから煙が消えた時、神の目は捉えた。

 その右手に火魔法特級が完成したという事を!


 その瞬間に換装を行い神モードの装備に変える。

 そして神聖魔法バリアの魔法を、上級を何個かと中級をそれなりと、初級をいっぱい準備しながら、テレポートを行い城壁の最上部まで上がる。


 先程神の目で捉えた火魔法特級……というより、ボム特級を飛ばしてきた。

 すぐさま、用意していたバリアを張り巡らす!


 最初に当たるバリアは、上級4個を合成した一番固いバリアで、1メート四方ぐらいの大きさにし、当たった瞬間の爆発の威力を一瞬でも耐え、バリアがある面以外に爆発が流れるようにした。

 次にあたるバリアは、中級10個を角度をつけ、ミッドガルに爆風がいかないように、反らす役目で配置した。

 最後のバリア初級は、ボムとミッドガルの間を面で全体的に覆い、それでもやって来た爆風の威力を軽減する役目だ。


 一つの特級魔法ボムに対し、こちらは三重のバリアで、割られながら威力を軽減する形で張り巡らした。

 その瞬間……!


 ズズガガアァァァンンンン!!!!!!


 辺りに、あり得ないほどの爆発音と、衝撃波、爆風が吹き荒れる!!


 何人ものドワーフ達が城壁から吹き飛ばされ、バリスタや魔道大砲などが壊される。

 爆発が近かった地点は、城壁にひびが入り、外側の壁の一部が剥がれ落ちる被害にあっていた。


 しかし、城門のように城壁に穴が開いて、敵が入って来られるような甚大な被害にはならなかった。


「クカ。特級魔法を防ぐことが出来る奴が居るとはね~。君は何者なのかな?」


 さすがに、爆発が近くだったからか、エグゼバグもダメージを負っているぽっい。


「そのまま返そう。お前はなんだ?」


 ゲーム時、邪神の加護なんてモノはなかったし、邪神が役割を与える事もなかった。

 こんな存在はイレギュラー過ぎる。……それに、ワイバーンを神の目で見た時、こいつの情報は名前以外でなかったはず。

 にも関わらず、姿を見たからと言って、簡単にステータスが見れるとは思えないんだが……。


 俺が見ているステータスが偽装されているのかな?


 その結論に辿り着き、集中して神の目を発動する。


 三重のイヤリングの効果である並列思考3人分は、いわゆる主人格の俺、そして魔法ストック係と、神の目を発動し警戒する係、予備という形にいつもはしている。


 それを神の目に集中させる。

 集中度1人から2人へ、そして3人へ……と。

====================

名前  エグゼバグ

種族  邪族

役割  邪神の加護・尖兵

職種  邪導師

位階  97

筋力  1578+3000

体力  1298+3000

精神  2789+3000

知力  1421+3000

魔力  3916+3000

器用  998 +3000

運   67


邪神の尖兵としての役割を与えられた邪族。

基本的には情報収集が主な役目であるが、穢れ地を増やすこともその任務の一つである。

現在は、手下の邪族とドワーフ領すべてを穢す事が目的である。

====================


 今まで見ていたステータスが、ザザッっとテレビの砂嵐みたいになったと思ったら、先程までとは違うステータスに移り変わった。


====================

名前  エグゼバグ

種族  ウイルス

役割  邪神の加護・尖兵

存在  侵すモノ

位階  97

筋力  9000

体力  9000

精神  9000

知力  1000

魔力  0

器用  3000

運   67


もともとは女神に生み出され、この世界の穢れた動物に注入されたウイルス。

現在邪神に女神が取りつき操っている。

女神がその邪神の力を用いて、エグゼバグに力を与えている。

鑑定9以上じゃないと邪族版のステータスを見る事は出来ない。

さらに、偽装している部分は神級でも看破る事は出来ない。

====================



 もう俺は、頭がパンクしそうだよ。

 誰だよ女神って。

 ゲーム時には無かったぞ?そんなシステムも設定も!


 神級でも無理って事は、多分ただの神の目では看破れなかったって事かな?

 

「クカカカカ。君は何者だい?クカ、ステータスオール100……ね。魔法の特技もないのに、魔法を使える時点で、そのステータスは偽装しているって言っているものだけど」


 なんだろう、ヤギの頭だから表情が分からないはずなのに、凄く馬鹿にされた気がする。

 なに、僕みたいに隠したいものを隠して、ある程度は見せることも大事だよってか?

 やかましいわ!お前のステータスはもうバレてるよ!


「さて君は、僕の邪魔をするんだよね?」


 と言うと、息を吸い込み。

 何をするんだ?と身構えると、

 

「ン゛メ゛ェ゛ェェ゛ェェ゛ェェ!!!!」


 と鳴いた。


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