第20話 おかしな咲夜
お待たせしました!
予定日を1日過ぎてしまって申し訳ありません!
では、本編をどうぞ!
「パチュリーさん、用ってどうしたんですか?」
「あのね、魔理沙が盗んでいった魔導書を、取り返してきてほしいの」
魔理沙さんが盗んだ?盗みを働くような人には見えないんだが……
「あれはね、いつも死ぬまで借りてくぜ!と言って魔導書を盗んでいくのよ……」
「そうだったんですか……」
「魔法の勉強の為なんでしょうけど、ちょっと数が多くなってきたから、1度全部取り返したいのよ。あなた魔理沙と仲が良かったでしょ?なんとか説得してきてくれない?」
パチュリーさんがもうお前しか頼れないと言うような顔で俺を見つめてきた。
そう言われても…… 仕事はどうしよう……
「レミィには言ってあるから安心して行けるわよ」
あ、もう話してあるのか。さすが仲が良いと言ったところか。
「そういうことなら行ってきます。魔法の森ですよね」
俺はアリスさん人形を取り出し、館の中に居たが魔法の森までの案内を頼んだ。
「あら、それアリスの?」
「えぇ、この前アリスさんが案内用にくれたんです」
「珍しいわね、アリスが人に人形を作るなんて」
パチュリーさんはそんな事を呟き、また本を読み始めた。
「では、行ってきます」
魔理沙さんの家に向かっている途中、アリスさんの家の前を通ったのだがそこに魔理沙さんの箒が立て掛けてあった。
「あれ?もしかして、アリスさんの家に居るのかな?」
アリスさんの家の扉を軽くノックし、返事を待っていると。
「ハイハーイ、どちら様?って義人じゃない。どうしたの?」
「もしかして魔理沙さん居ます?」
「もしかしなくてもいるわよ?呼ぶ?」
「お願いします」
すると、アリスさんはちょっと待ってねと言い、魔理沙さんを呼びに行った。
「魔理沙〜?義人があなたの事を呼んでるわよ?」
「えっ!?ちょっと待ってくれ!今髪がボサボサなんだ!すぐ直すから!!」
随分とドタバタしてるなぁ…… 大丈夫かな?
「お、お待たせ…… 何の用だ?」
「パチュリーさんから盗んだ本を回収に来たんです」
すると、魔理沙がビクッと肩を震わせた。
「え……?なんで義人がその事を知ってるんだ……?」
「今、諸事情で紅魔館で住み込みで働いてるんですよ。それで今日パチュリーさんに頼まれまして」
事情を説明して、魔理沙さんも納得したようだ。
「お前が回収に来たんじゃ返さない訳にはいかないだろ。ちょっと待っててくれ、今から持ってくる」
そう言って魔理沙さんは箒に乗って、自分の家に本を取りに行った。
「私があれ程返しなって言っても聞かなかったのに、義人が言った途端すぐに取りに行くなんて……」
現金なヤツねとアリスさんが呆れた声を出した。
「今お茶を入れるわ、少し待っててね」
「ありがとうございます」
今回はアリスさん自らがお茶を入れてくれた。
「どうぞ、魔理沙の事だから本を探すのに時間が掛かると思うから、気長に待ちましょう?それと、なんで今紅魔館に?」
「ちょっと里でやらかして……」
俺はアリスさんに事の経緯を軽く話した。
「そう、災難だったわね」
「……はい」
すると、アリスさんが俺の頭を優しく撫で始めた。
「あの……アリスさん?」
「よく頑張ったわね〜」
うわぁ……恥ずかしい……
その後、10分程頭を撫でられた。
「義人の頭、触り心地が良くてついやりすぎちゃった」
「こっちはすごく恥ずかしかったです……」
「二人っきりの時くらい積極的にならないとね……」
「ん?何か言いました?」
「何も?」
アリスさんは笑顔で空になったコップを片付けた。
「待たせたな!」
息を切らして魔理沙さんが部屋に入ってきた。
「義人、これで全部だ……」
「これからは盗みなんてしないでくださいね?」
「うっ……!分かった……」
魔理沙さんから本を受け取り、魔理沙さんに対して注意をした。
「パチュリーさんに頼んで図書館で本を読めるようにしてもらいますから」
「ありがとう義人!それならもう盗まなくても済みそうだ」
アリスさんにお茶のお礼をして紅魔館に帰ることにした。
「パチュリーさん、本を取り返して来ましたよ」
「ありがとう」
「あの、これから魔理沙さんにここで本を読むことを許してあげてくれませんか?」
ここで断られたらどうしよう…… その時は土下座かな……
「別にいいわよ?盗まないならなんでもいいわ」
あ、普通に了承を貰えた。
「ありがとうございます。多分今日のうちに魔理沙さんとアリスさんが来ると思いますよ」
「アリスも?」
「はい、なんか俺に会いに来るみたいです」
じゃあもう自分の仕事に戻るかな。
「義人さん!ちょっといいですか?」
図書館から出ると咲夜さんに呼ばれた。
「どうしました?」
「いや、ちょっと余った時間でクッキーを焼いたので食べてもらおうかなと思って」
そう言って咲夜さんがクッキーを俺に差し出してきた。
「あ、ありがとうございます!さっそくいただきます。ん!おいしい!!」
昔食べた事のあるような懐かしい味だな……ん?
「なんだか……眠く…………」
「睡眠薬が効いてきましたね……」
そのまま俺の意識は落ちてしまった。
「義人さん…… 何回嗅いでもこの匂いは飽きません……」
「ハァ……ハァ……」
「義人さん…… 愛してます……」
ん…… ここ何処だ……?
ていうか動けない…… 両手が縛られてる……
「義人さん……」
咲夜さんの声?てことは俺の上に乗ってるのは咲夜さんか?
あの夜と同じじゃないか!
「咲夜!?何やってるの!離れて!!」
この声はフランさんか?助かった……
「義人、大丈夫?」
「えぇ、なんとか」
フランさんに拘束を解いてもらった。
「咲夜さんは?」
「急いで逃げていったわ」
周りを見ると、咲夜さんがいた痕跡がなくなっていた。
「フランさん、ありがとうございました」
「いや、お姉様に咲夜を探してくるように頼まれたから咲夜の部屋に来たんだけど…… こんな事になってたなんてね」
フランさんは、お姉様に報告してくると言って、部屋から出ていった。
夜、俺と咲夜さんがレミリアさんの部屋に呼ばれた。
「フランから話は聞いたわ、これからあなた達部屋一緒ね」
「えっ!?」
それを聞いて1番驚いたのはフランさんだった。
「お姉様!?なんで?」
「咲夜が欲求不満なら、一緒に過ごさせるのが1番早いわ」
そう言って、レミリアさんは俺達3人を部屋の外に追い出した。
「じゃあ私、部屋の準備をしてきますね」
咲夜さんは颯爽と部屋に向かって行った。
「俺も咲夜さんを追って部屋に帰りますね。おやすみなさい」
「え!?大丈夫?」
「たぶんなんとかなりますよ」
咲夜さんはなんだか恋の形が少し歪んでるように感じるな。
俺は咲夜さんが待ってるであろう自分の部屋に向かった。
「結局本当になんとかなったな……」
覚悟をしてたのに、咲夜さん何もしてこなかった。
フランさんにこの事を話したら、フランさんも驚いていた。
唯一気になるのは咲夜さんが妙に生き生きしていた事かな……
最後まで読んでいただきありがとうございました。
咲夜さんがどんどん変態になっていく……
次回更新予定日は水曜日になります




