表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハム公  作者: おかざ
第一部 忘れられた旅
1/24

第一話 ハム公

ハム公に昨日の記憶はない。

ハム公に友人の記憶はない。

ハム公の記憶は1日で消えてしまう。

ハム公に分かるのは右手の爪と左手のひまわりの種の使い方だけ。


白と茶色の毛並み。

ピクリとする耳。

パンパンの頬袋。

ひまわりの種をハムハムする姿。

ハム公はどう見ても少し大きなハムスターのように見える。


「ひっ、ち、近づかないで!」

近くの村の少女が怯えながら、叫んでいる。

正面には狼のような魔物。

牙を剥き出しにしながら、今にも少女に食らいつこうとしている。

とっとことっとこ。

そこに1匹のハム公。

少女の目の前で止まった次の瞬間、

弾丸のような速さで魔物を頭突く。

そのまま狼の魔物は動かなくなった。

「あ、、、」

ハム公は何事もなかったかのようにその場を去ろうとする。

「ありがとうーっ!ハム公様ーっ!!」

少女がハム公に飛びつく。

ハム公はするりと少女の腕を抜けると、首を傾げた。

「急げっ!あそこだっ!」

血相を抱えた大の男たちが何人も村から飛び出してくる。

「魔物は、、、どこだ?」

息を切らしながら、周囲を見渡す男たち。

そこには笑顔の少女とひまわりの種を齧るハム公の姿があるだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ