8-1
名前 シヴァイ 名前 コーメィ
職業 戦士 職業 侍
Lv. 32 Lv. 27
STR 18 STR 15
INT 15 INT 16
VIT 16 VIT 17
AGI 13 AGI 14
LUC 12 LUC 15
スキル 無し スキル 一刀両断
容姿 中肉中背 容姿 細身
性格 豪快 性格 慎重
装備 巨人の斧 装備 虎徹
巨人の鎧 鎧
巨人の兜 侍の籠手
巨人の籠手
名前 シーユ 名前 デンフォー
職業 盗賊 職業 魔導師
Lv. 35 Lv. 27
STR 11 STR 9
INT 16 INT 19
VIT 12 VIT 11
AGI 20 AGI 11
LUC 18 LUC 12
スキル 強運 スキル 魔道障壁
容姿 小柄 容姿 細身
性格 姑息 性格 寡黙
装備 闇の短剣 装備 魔導師の杖
闇のローブ 魔導師のローブ
盗賊の籠手
盗賊の腕輪
人間の限界値は各ステータス辺り17~18であり、STRに限って言えば人間よりも勝るドワーフは20~21、逆に劣るエルフやホビットは15~16が限界である。しかし、体格の差異等により多少限界値が変わる時もある。
街の探索者の中には、目立たぬながら、実力を兼ね備えた者も居る。彼等も其れ等に当たり、地味な探索ながら実力は群を抜いていた。
ドワーフ族においては一際体躯の見事な戦士、シヴァイが前衛を務め、異国の人間侍コーメィ、解錠百発百中ホビットのシーユ、そして黒魔道と白魔道と幅広い呪文を唱えるエルフのデンフォー。
四人は控えめな活動において他者から注目を浴びること無く、驕ることも無く、石橋を渡るように慎重な探索がモットーであった。
しかし、四人はその日、街で一番乗りの不幸者として名乗りを挙げた。
「……おい」
「ん、なぁに ウエスキン?」
「ココなら見付からないんじゃなかったのか?」
四人はダンジョンのメイン通路から外れた片隅で、コソコソと企み事を働くリーゼットとウエスキンに遭遇した。
「あらやだ。飴あげるから見なかった事に出来ないかな? ね?」
リーゼットがチャイナドレスのスリットから飴玉をコロコロと取り出したが、四人は見向きもせずに、リーゼットがその手に持つ魔鉱石を見つめていた。
「あ、コレ? ハハ……やだ。あげないわよ?」
リーゼットはニコニコと笑顔で首を振った。
二メートル弱の身長を誇るドワーフ族の戦士シヴァイが斧を構え仲間に声を掛ける。
「……逃げるぞ」
長年の感が告げる。関わってはいけない、と。
それを聞いたリーゼットは、笑顔はそのままに詠唱は酷く攻撃的な物を示した。
「防壁」
四人の後方に岩壁が現れた! 四人の退路は断たれ、目の前には不気味な笑顔のチャイナドレスと、剛腕の大男が首を鳴らし戦闘の態勢を見せている。
「何処かに行かれちゃ困るんだよねぇ」
「どうするんだ、リーゼット」
「誰かにチクられたら困るからね……かと言ってココで死なれても困るし……」
「とりあえず気絶させるぞ……」
ウエスキンが丸太のように太い腕に力を込める。
シヴァイも覚悟を決め、構えていた斧に力を込める。
「幻惑!」
「幻想!」
二人の術士の掛け声が戦闘開始の合図となった。
リーゼットの目の前に蜃気楼が発生し、距離感を失わせる。
鋭い刀を持つ侍コーメィが、術士デンフォーの呪文で分身し、四方からウエスキンを取り囲んだ。
「フン……!」
それを見て、ウエスキンは鼻で笑った。
「何処を見ている!?」
シヴァイがけたたましく空気を震わせながら、その手に持つ斧を振り下ろした。
──ガシィィン!
「──!?」
しかし斧の刃の真正面を、ウエスキンは右手で掴み止めてしまった。
「バ、バカなっ!!」
「フンッ!!」
──バキィッ!!
ウエスキンが右手に力を込めると、斧は脆くも割れて砕けた。
「成敗……」
分身したコーメィが四方から一斉に斬り掛かる!
「…………」
ウエスキンはその中の一人に狙いをつけ、裏拳を放った。しかしそれは分身であり、本体では無かった。
──パキッ……
斬り付けた刀から、奇怪な音がした。
首、腰、足、その全てを狙った分身が解け、腕を狙った本体だけが残された。刀はウエスキンの肘関節を少しだけ斬った所で折れてしまった。
「なんと、鉄をも斬る虎徹が……」
「フン、鉄より固いだけのことさ──!!」
ウエスキンがそのまま右腕を薙ぐ。刀ごとコーメィの体にめり込んだラリアット。コーメィはぐうの音も出ないまま、地面へと拭き飛ばされ意識を失った。
「おのれっ!!」
斧を投げ捨てたシヴァイが素手での勝負に出る。殴りかかるシヴァイに対し、ウエスキンは一度拳を引き、はち切れんばかりの筋力で拳を突き出した!
「ウグッ!」
単純な力比べ、その軍配はウエスキンに上がった。
シヴァイの拳は砕け、腕はへし折れ、肉から折れた骨が突き出てしまった。
「どうだ、まだやるか?」
膝を落としたシヴァイ。既に勝敗は決しており、これ以上の争いを望まぬ彼等は、武器を捨てて投降した。
「どーれ、それじゃ……更に地下へと飛んで貰うよ? 運が良ければ死んで帰れるさ」
リーゼットが呪文を唱えると、四人は光の帯となり、何処かへと消えてしまった。




