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寂れた坑穴はそれ程広大では無く、二人でもあっという間に最奥へと辿り着けた。
「質の悪い肝試しだわ、まったく……こんな所に来たいだなんてどうしたの?」
リゼリアが十字架に肘をつき、もたれ掛かってため息を漏らした。フランシスが何やら探しているかのように頭を動かし、目を動かしているのが判ると、リゼリアはそっと口を閉じた。
「これじゃない……これでもない……」
墓石は無記名だったり手入れがされていたりと様々であったが、フランシスは一つ飛ばした墓にもう一度目をやった。
「まさか……これなの…………?」
その墓は墓石が半分開いており、持参した懐中電灯で中を照らすと、粉々になった骨達が散乱していた。墓石には何も刻まれてはおらず、中の人物が何者なのかは知る事が出来ない。
「…………」
フランシスが無言で墓穴に手を入れた。
「ちょ、ちょっと、何してるの!?」
そして引いた手には、蜘蛛の巣が酷く張り、何か分からぬ細い棒状の物が握られていた。
「ハハ……コレだ。コレだわ!」
フランシスは確信した。手を開いて見えたグリップの中央には、見覚えのある蒼いトラが描かれていたのであった。
「フランシス…………」
リゼリアはそれが何であるか、また、何故であるのかすら察することは出来なかったが、涙を浮かべたフランシスのその顔が、笑顔であることに満足したのであった。
蜘蛛の巣を払うと、父親と打ち込んだ懐かしいサーブルの剣身が顔を出し、たちどころに幼少期の鋭い感覚が蘇る。
「懐かしい……けれど何か違う気が」
まるで自分の手の上から一つ大きな手が自分ごとサーブルを包み込むような、逞しくも暖かい。そんな感覚であった。
──ズモ……ズモモ……!!
「うわぁ! 何かいっぱい出て来たよ!!」
最奥が無縁墓の宝庫だからだろうか。無念の死を遂げた怨念達が死者へと訴えその身体を操り始めた!
「……お父様、私──変わってみせる!!」
サーブルを握り締め、フランシスは包帯巻きの群れへと立ち向かう。非力で弱気な彼女はもう居ない。サーブルを手に立ち向かうその姿は、既に騎士としての気概が現れており、満ち溢れるエネルギーと、漲る力で、今までに無い逞しさがそこにはあった。
蒼のサーブルはフランシスを騎士へと導いたのだった──!!
名前 リゼリア 名前 フランシス
職業 白魔道士 職業 女騎士
Lv. 7 Lv. 7
STR 7 STR 4
INT 8 INT 12
VIT 7 VIT 3
AGI 9 AGI 13
LAC 8 LAC 13
スキル 無し スキル 無し
容姿 長身 容姿 小柄
性格 強気 性格 不屈
装備 十字架 装備 サーブル
布の服 布の服
呪術師の帽子




