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1-4

名前 リゼリア  名前  フユハ

職業 白魔道士(ファイター)  職業 白魔道士(しろまどうし)

Lv.  3   Lv.  2

STR  3   STR  2

INT  9   INT 12

VIT  4   VIT  3

AGI  5   AGI  6

LUC  9   LUC  5

スキル 無し   スキル 無し

性格  強気   性格  控えめ

装備  樫の杖  装備  木の杖

    布の服      布の服

 

名前 フランシス 名前 マニエル

職業 白魔道士(シーフ)  職業 白魔道士(肉壁)

Lv.  2   Lv.  2

STR  1   STR  2

INT 10   INT  9

VIT  2   VIT  5

AGI  9   AGI  7

LUC 11   LUC  8

スキル 無し   スキル 無し

性格 負けん気  性格  苦労人

装備  木の杖  装備  木の杖

    布の服      布の服


「ついにこのゴリラはゴブリンを撲殺するまで成長した! 何と野蛮な事か―――!!」


「ちょっと勝手なことばかり言わないでよ!!」


 ゴブリンを気絶させた樫の杖をブンブンと振り回し、リゼリアがフランシスへと迫った!


「ヒエーッ! 殺されるわー!!」


 フランシスがワザと大袈裟にヨロヨロと地面にへたり込み、フユハの後ろへと隠れた。


「まあまあ、落ち着いて……」

「これでゴブリン狩りが捗るのは間違いないんだから……」


 威嚇し合うリゼリアとフランシスを宥めるフユハとマニエル。とりあえず二人が落ち着きを取り戻した辺りで今後の作戦を練ることにした。



「ゴブリン二匹同時にやれないかしら?」


 挙手をし、フランシスが一つ提案をした。


「まずゴリラが一匹()るでしょ? もう一匹は残り三人で相手して隙あらばゴリラが仕留める。どう?」


「そんな簡単にいくわけ?」

「大丈夫かしら?」

「う~ん……」


 やはり気乗りしない三人。元々慎重派が多数だった為、やはりいきなり二匹同時は心配であった。


「大丈夫よ! きっと大丈夫!」


 行動派のフランシスは先程の戦闘で勢いに乗っており(手を挟まれた事は既に忘れている)一匹ずつ狩る事に丁度飽き飽きとしていた事もありすっかり乗り気である。


「まぁ、やるとしても念の為入口付近でね?」

「……まぁそれなら」

「う~ん……」


 マニエルが最後まで納得していない様子だったが、フランシスがもう一声押すと最後には渋々と納得した。


 そしてついに四人は禁断の【ゴブリン同時狩り】に手を出してしまった―――!!




「……見っけ」


 入口付近に居た素手のゴブリン二匹。おあつらえ向きに後ろを向いている。四人は顔を見合わせ、打ち合わせ通りに散った。


 そしてこっそりと近付きリゼリアが後ろからゴブリンの後頭部を目掛けて樫の杖を振り下ろした!!



 ──ボコッ!


「ゴブゥゥ!?」


「しまった! 仕留め損なったわ!!」


「何やってるのよ!!」


 瞬く間にゴブリン二匹に挟まれ、頭を摩るゴブリンとリゼリア。そして残りの一匹と三人が対峙し、リゼリアとフランシスは背中を合わせ、フランシスの前にフユハとマニエルが布陣した。


「ゴフゴブコブ! お前らが最近同胞を襲っている【白い悪魔】だなゴブ!?」


「はあ?」


「襲ってるのは実質コイツ(リゼリア)だけ! 我々は無関係なの!!」


「なっ! 私を売る気!?」


「【いのちだいじに】オペレーションよ! 文句有るわけ!?」



 どうやらゴブリン狩りの噂はゴブリン達の間でも噂になっており、尾ヒレが着いて残虐非道な【白い悪魔】として広まっているらしい……。


「見つけたからには百年目ゴブ! 吾輩の必殺技である御陀仏御臨終拳を喰らうゴブ!!」


 ゴブリンは軽快な動きでシャドーボクシングを始めた。傍から見たらノロノロとかなり遅い動きであったが、低レベルのヘナチョコ白魔道士達からしたら殺人級の恐ろしさである。


「あわわわわ……!」


 慌てて懐から遺書(最新バージョン)を探し始めるマニエル。フユハは冷静に杖を構え反撃の体勢を取っている。


「洒落臭いわね!」


 ──スカッ!


「チッ!」


「ゴブゴブゴブ! 何処を狙っているゴブかぁ?」


 リゼリアの杖は空を切り、ゴブリンの嘲笑が憎たらしく響く。


「ゴブッ!」


 ──ボスッ!


「痛っっ!」



「ブゴッ!」


 ──ボスッ!


「クッ……!!」


 マニエルとリゼリアがゴブリン達から(本人達には)大ダメージの右ストレートを頂戴した。急いでフユハが回復魔法(ヒール)をかけ事無きを得る。


「やはり噂通り白い悪魔ゴブね……相棒! 一気に仕留めるゴブよ!」


「分かったゴブ!」


 ──ポコッ!


 リゼリアの脇をすり抜けマニエルの後ろから腰へと叩き込まれるフックに、マニエルは三途の川が見えかけた。


「ゴブッ!」

「ブゴッ!」


 ──ポコポコ!


「ゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

「ブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」


 ──ポコポコポコポコポコポコ!!


「キャァァァァーー!!!!」


「マニエル!!!!」

「マニエルさん!!」

「マ、マニエル!?」


 ──ガクッ……


 ゴブリン二匹によるポコポコリンチで白魔道士パーティの肉壁的存在(ぽっちゃり系)は、無残にも地へ倒れた……。



 ──ボゴンッ!!


「ブゴッフォォ……!!」


 ──バタッ!


「……よくもマニエルをやったわね?」


 手負いのゴブリンを後ろから殴打し、気絶させたリゼリア。その顔は気迫に迫りとても白魔道士には見えなかった。


「ああっ! 偉大なる白魔道士(デストロイヤー)リゼリア様っ! 我々をお助けできるのは貴女様だけです!!」


 ゴブリンが一匹やられるや否や素早く掌を返すフランシス。とてもしたたかだ……。


「ゴ、ゴブ…………ゴブゥゥゥゥ!!!!」


 ──タタタタタ!


 ゴブリンは逃げ出した!


「あ、逃げた……」


「まあいいわ! 今のうちにマニエルを連れて退散よ!」


「…………誰がこのぽっちゃりを引きずるの?」


「…………」

「…………」

「…………」


 三人は入口までの短い距離が途方も無く遠い回廊に見えたと言う…………。

テイルズオブファンタジアでミント一人旅をしたことがありますが、やはりダメでした(笑)

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[良い点] >【いのちだいじに】オペレーションよ! す……凄すぎるゴブ (;'∀')ww [一言] 流石INTが高いだけありますね (*´▽`*)b ☆彡
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