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名前 フェリー
職業 忍者
Lv. 71
STR 12
INT 18
VIT 11
AGI 22
LUC 21
スキル 一撃の刃
容姿 妖精
性格 女好き
装備 妖精の服
妖精の刀
「地形が変わってるな……」
「ああ……空気も様変わりしているね。こりゃ相当なもんだね」
エルとフェリーは変動期真っ只中のダンジョンの地下四階に居た。魔脈の調査とある物の探索を兼ねて、軽く調べを入れていたのだ。
「二人とも大丈夫か? その球から出るなよ? あっと言う間に標的にされるからな」
「はい」
「お母さんお父さんおじいちゃんおばあちゃんにポチにタマ……先立つ不孝を──」
エルとフェリーの後ろには、フユハとマニエルが恐る恐ると言った足取りで、エルの展開する影壁の闇に隠れながら歩いていた。
「な、何で私まで…………」
ギリギリ合格と言われ調査に加わる事となったフユハ。手練れの二人が怪我を負う事は稀ではあるが、回復役不在の探索はハイリスクであるため、最低一人は連れ歩くのが常である。
一方、マニエルは「ぷに子は俺の傍でぷにぷにしてろ」と、エルのワガママである。自分の体型を少しばかり気にしていたマニエルにとって、ぷに子呼ばわりは些かその繊細な心に傷が付いた。
「居るな……」
「あいよ」
エルが岩陰に向かって電撃を放つと、討ち漏らした魔物が岩陰から飛び出した!
それは身の丈の割に細く、長い腕が特徴的なオーガであった。しかし、その目付きはあまりに激しく、まるで地獄より来た使者のようであった。
「おーおー。魔脈の変動で在来種も影響受けまくってんな」
「オイラが行くよ」
フェリーは腰の小刀を引き抜き、左右に揺さぶりを掛けた後に瞬く間にオーガの視界から消えた。フェリーを探すオーガの顔が後ろを向いたとき、その首がクルリと360°回転し、赤い輪が首に出来たかと思うと、ボトッと地面へ落ちた。
「ひぃ……!!」
「おいおい、俺のぷに子ちゃんがビビっちまってるじゃねーか。もうちょい可愛く殺せよな」
「はいはい、すみませんねー」
オーガの落とした銀の装飾が施された宝箱を、コンコンとノックしながら、適当な返事を返すフェリー。
「これは爆弾だね……」
宝箱の裏に隠された着火装置を外し、あっと言う間に解錠すると、中から純白の手袋と、ラピスラズリが施された兜を取り出した。
「す、凄い……あっと言う間に罠を外してしまいました。これが本職の力なんですね」
「へへーん。伊達にこの仕事100年近くやってないからね!」
「──え?」
「見た目はアレだけど、コイツこう見えて×××歳だから」
「♬〒㌍歳!?」
「す、凄いですね……」
フユハがフェリーの頬肉を掴み、プニプニと伸ばす。その肌の質感はどう見積もっても、人間で言うところの二十歳前後の物であった。
「こらこら、何気に君も失礼だな」
「す、すみません……可愛くて……つい」
可愛いと言われ、フェリーの手から純白の手袋が落ちた。
「落ちましたよ?」
フユハがそれを拾い上げると、フェリーは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「あ、あげるよ……!」
「はぁ!?」
エルが「何言ってんだコイツ?」と言わんばかりに眉をひそめた。
「君にあげるよ! 白魔道士によく似合う聖なる手袋だからね!」
「あ、ありがとうございます!」
フユハは嬉しそうに貰った手袋をはめた。柔らかな肌触りの手袋は、決して戦闘向けではない作りであるが、後衛職の集中力向上や、魔力の補助としては最適な役割を果たす効果があった。
「チョロいなーおい」
「君も人のこと言えないでしょ……」
エルはチラリとマニエルの腰周りを見た。そのふくよかな肉付きは、ダンジョンにおいても緊張感より先に、エルには邪な考えをもたらしている。
「まぁ……な」
エルも、マニエルに似合いそうな装備が手に入れば、あげるつもりで居たのだった。
「コイツは後で換金な」
ラピスラズリの兜を袋へとしまい、一行は更にダンジョンの奥へと向かった。




