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31/104

4-4

名前  エル

職業 黒魔道士ウィザード

Lv. 57

STR 13

INT 21

VIT 13

AGI 16

LUC 17

スキル 二重詠唱ダブルスペル

容姿  浮浪者

性格 酒好き 女好き

装備 時代遅れのシャツ

   時代遅れのジーンズ

   魔道の指輪

   古ぼけた写真


 フランシスは直ぐさまリゼリアへと駆け寄り、手持ちの回復薬を全て振りかけた。幸い血は止まり、痛みは伴うが辛うじて立つことは出来た。


「直ぐ終わるからそこに居ろ! ウロチョロしたら危ねぇからな!?」


 エルフの男──エルは軽快な詠唱でカニへと稲妻を放った!


 放電が直撃したカニは、手足が痺れ、鉄の鋏も地面へ落ちた。


「──よっと!」


 直ぐ傍に居た妖精族(フェアリー)の男が、腰から抜いた爪楊枝程の小さな小刀で、カニの鋏の根元を断ち切り、そして十字を切ってカニを四等分に斬り崩した。


「……ヤバ……」


「何であの二人が?」


「良く分からないけどリゼリアの名前聞いたら来てくれた。多分私の泣き顔が素敵すぎて出た照れ隠しなのかも……」


「な訳あるかボゲェ!」


 全てを終えた二人が、フランシスに向かって声を荒げた。


「すみません……助かりました」


 フラフラとするリゼリアにそっとエルが肩を貸した。


回復(ヒール)は?」


「すみません、使い切りました……」


快癒(ハイ・ヒール)は?」


「……覚えてません」


「マジかよ……おい、お前は……!?」


「え? わ、私? 当然回復(ヒール)すら覚えてないわよ!!」


「…………」


 エルは言葉を失った。



「二人とも大丈夫ですか──!?」


 後方でフユハの声がした。二人に駆け寄り、地面の血を見て直ぐさま回復呪文を唱え始める。


「フユハ! 何でココに!?」


「助けを得られなかったので戻ってきました。今、手当を──快癒(ハイ・ヒール)!!」


 フユハの快癒(ハイ・ヒール)を受け、リゼリアは元通り歩けるようになった。傷口も見当たらず、まるで何事も無かったかのようになっている。


「凄い……いつの間に覚えたの!?」


「この魔道書に……」


 フユハがリーゼットから貰い受けた魔道書を取り出すと、エルとフェリーの顔色が少し変わった。


「おい、それ……もしかして…………」


 フユハが手にしていた魔道書を借り、ペラペラと捲るエル。そしてそれを覗き見していたフェリーと共に、笑い出した。


「ハッハッハ! まだ有ったのかコレ! しかも俺等の落書きまでしっかり写されてるじゃねーか!」


 腹を抱えて笑い合う二人を見て、三人は首を傾げた。


「みなさーん! 無事ですかー!」


「あ、マニエルだ」


「遅い! もう全部終わったわよ!!」


「そ、そんなぁ…………」


 フランシスに怒られ、マニエルはその場に座り込んだ。

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