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名前 エル
職業 黒魔道士
Lv. 57
STR 13
INT 21
VIT 13
AGI 16
LUC 17
スキル 二重詠唱
容姿 浮浪者
性格 酒好き 女好き
装備 時代遅れのシャツ
時代遅れのジーンズ
魔道の指輪
古ぼけた写真
フランシスは直ぐさまリゼリアへと駆け寄り、手持ちの回復薬を全て振りかけた。幸い血は止まり、痛みは伴うが辛うじて立つことは出来た。
「直ぐ終わるからそこに居ろ! ウロチョロしたら危ねぇからな!?」
エルフの男──エルは軽快な詠唱でカニへと稲妻を放った!
放電が直撃したカニは、手足が痺れ、鉄の鋏も地面へ落ちた。
「──よっと!」
直ぐ傍に居た妖精族の男が、腰から抜いた爪楊枝程の小さな小刀で、カニの鋏の根元を断ち切り、そして十字を切ってカニを四等分に斬り崩した。
「……ヤバ……」
「何であの二人が?」
「良く分からないけどリゼリアの名前聞いたら来てくれた。多分私の泣き顔が素敵すぎて出た照れ隠しなのかも……」
「な訳あるかボゲェ!」
全てを終えた二人が、フランシスに向かって声を荒げた。
「すみません……助かりました」
フラフラとするリゼリアにそっとエルが肩を貸した。
「回復は?」
「すみません、使い切りました……」
「快癒は?」
「……覚えてません」
「マジかよ……おい、お前は……!?」
「え? わ、私? 当然回復すら覚えてないわよ!!」
「…………」
エルは言葉を失った。
「二人とも大丈夫ですか──!?」
後方でフユハの声がした。二人に駆け寄り、地面の血を見て直ぐさま回復呪文を唱え始める。
「フユハ! 何でココに!?」
「助けを得られなかったので戻ってきました。今、手当を──快癒!!」
フユハの快癒を受け、リゼリアは元通り歩けるようになった。傷口も見当たらず、まるで何事も無かったかのようになっている。
「凄い……いつの間に覚えたの!?」
「この魔道書に……」
フユハがリーゼットから貰い受けた魔道書を取り出すと、エルとフェリーの顔色が少し変わった。
「おい、それ……もしかして…………」
フユハが手にしていた魔道書を借り、ペラペラと捲るエル。そしてそれを覗き見していたフェリーと共に、笑い出した。
「ハッハッハ! まだ有ったのかコレ! しかも俺等の落書きまでしっかり写されてるじゃねーか!」
腹を抱えて笑い合う二人を見て、三人は首を傾げた。
「みなさーん! 無事ですかー!」
「あ、マニエルだ」
「遅い! もう全部終わったわよ!!」
「そ、そんなぁ…………」
フランシスに怒られ、マニエルはその場に座り込んだ。




