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11/104

2-3

名前 リゼリア  名前  フユハ

職業 白魔道士  職業 白魔道士

Lv.  5   Lv.  4

STR  5   STR  3

INT  8   INT 14

VIT  5   VIT  4

AGI  7   AGI  7

LUC  8   LUC  7

スキル 無し   スキル 無し

容姿  長身   容姿  華奢

性格  強気   性格  控えめ

装備  樫の杖  装備  木の杖

    布の服      布の服

          

名前 フランシス 名前 マニエル

職業 白魔道士  職業 白魔道士

Lv.  4   Lv.  5

STR  2   STR  3

INT 11   INT 10

VIT  2   VIT  7

AGI 10   AGI  6

LUC 12   LUC  8

スキル 無し   スキル 無し

容姿  小柄   容姿 ぽっちゃり

性格 負けん気  性格  苦労人

装備  木の杖  装備  木の杖

    布の服      布の服

             布の帽子




「あれぇ!? マニエルそれどうしたの!?」


 待ち合わせのダンジョン前、集合した四人はマニエルの左手に小さな盾が着いていた事にいち早く気が付いた。



「そ、その……買っちゃいました♪」



 皮製の盾は軽量で白魔道士が持つにも申し分無い造りであり、今まで赤貧で買えず仕舞いの日々であったが、普段から倹約思考のマニエルは少しずつ貯金を繰り返し、ついに盾を買うまでにこぎ着けたのだった。


「幾ら!? 幾らなの!!」


 グイグイと食いつくフランシスに、マニエルは少し怯え気味で値段を口にした。


「ご、50G……」


「「「ヒューッ!!」」」


 三人は口々にマニエルの勇敢なる行動を賞賛した!



 そしてその皮の盾で戦闘は劇的に変化を遂げる事となる―――



  ──ガシッ!


「今です!!」


「オッケィ!!」


  ──ボゴンッ!!



 コボルトの攻撃をマニエルが盾で受け、リゼリアがウィークポイントを杖で打ち付ける。それまではコボルトの攻撃を受ける度にヒールが必須であったが、盾の登場により戦闘面に置いてマニエルは壁役として急成長を遂げたのだった!


 倒れたコボルトを袋叩きにし、気が付けば軽症で戦闘を終えた四人。その身体は確実に強くなっていると、自らの成長を確信する喜びに満ち溢れていた。



「これなら地下二階もすぐ行けそうね!」とフランシスが声を上げると、三人は顔を見合わせ頷いたが現実はそれほど彼女達に優しく出来てはいなかった。




「グルルル……!」

「グルォォ……!!」


 対コボルト二匹である!


 先程の勝利に余韻冷めやらぬ四人は、意気揚々と標的へ殴打の応酬!


 一匹はマニエルが相手をし、もう一匹はリゼリアが捨て身の攻撃で速攻を掛ける!


「くっ……!!」


「危ないわ! ヒール!!」


 コボルトの爪を腹部に受けるも、直ぐさまフユハのヒールがそれを癒やす。フランシスは万が一に備えどちらにも目を光らせながら状況を観察している。


 しかし実質矢面に立っているのは二人だけであり、フユハとフランシスは岩陰に隠れる様に姿を眩ましている。


(本当に私って役に立ってないわね……)


 回復魔法(ヒール)も使えず白魔道士としては問題外の彼女にとって、爪弾きの彼女等の中ですら己の存在価値を見いだせない事に一頻りの絶望感が滲み寄っていた……。



「このぉ!!」


  ──ボゴンッ!!


 己の服を朱に染めながらも何とかコボルトを倒したリゼリア。そして防戦一方のマニエルの方へ目をやると、急いで加勢に入る。フラフラと足下が覚束無いが、自分がやらねば他にやる人が居らず敗北は目に見えている。


 次は無い。死ねばそれまで、勝たねば終わる。リゼリアは単純明快な自然の理に立ち向かい、杖を振り上げた―――






 ―――ダンジョンを抜ける頃には血は黒く固まり、洗っても落ちる気配は無さそうな程にベッタリと服を染めきっている。


 武具屋で今日の収穫を売り払い、均等に配分する。四人でやると決めた以上キチンと四等分。割り切れない小銭は次回に持ち越しだ。


「じゃ、また明日ね」


「おつかれさまでした」


「おつかれさまでした……」


「おつかれ…………」



 四人はそれぞれの家へと向かい、リゼリアも自宅のドアを開き今日も生き延びた安堵感でドアにもたれ掛かったまま肺の奥底から大きなため息をつく。


 今日の稼ぎを貯金箱へと入れ、少しは貯まったかと貯金箱を軽く小突く。しかし貯金箱は軽くカラカラと傾き虚しさだけが募った。



 服を脱ぐと腹に傷痕が一つ。恐らくは今日のだろう。


 腕には昨日の傷。脚には一昨日の傷。ヒールで癒やしても完全に元通りと言う訳にはいかない。なんせ駆け出しの白魔道士が使う呪文だ。血が止まり動けるだけで御の字、無かった事に出来るほどレベルも高くない。



「代償が大きすぎる…………」



 リゼリアは熱いシャワーに打たれながら、湯気に曇る鏡を指でなぞり自らの未来を憂いた…………。

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― 新着の感想 ―
[一言] 盾キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! てか、盾も籠手もないとふつう血まみれになりますよね (;'∀')ww
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