体感テレビ
20XX年 Y社から革命的な新商品、体感テレビが発売された。
体感テレビはテレビ業界の衰退を解決するべく開発され、テレビに流されている映像をAIが認識し分析することで、映像に合わせて場の雰囲気を視聴者が体感出来る機能が備え付けられている。
体感テレビはその画期的な機能から大ヒット商品となった。
体感テレビの大ヒットにより、テレビ番組も体感テレビを活かした番組が多数生み出された、現地にいるような臨場感のある音楽番組やスポーツ番組、現実の出来事ようなドラマやホラー番組などが人気を博した。
中でも一番人気なのはグルメ番組であった、実際に食べる事は出来ないが、匂いと味を成分から再現し、まるで本物を食べたような感覚を味わうことが出来た。
普段は味わうことの出来ない高級食材や香りを重視した食材を料理することで、視聴者はお金や時間を消費する事なく特別な体験が自宅で出来るようになった。
今日は人気番組である、無人島で限られた物資を使い、現地調達した食べ物を調理する番組が放送された、作る料理は魚とキノコのホイル焼きだった、出演者は海で魚を釣り、山でキノコを収穫した。
支給品のアルミホイルに魚の切り身とほぐしたキノコを入れて包み、バター醤油をかけて焼いた、十分に焼いた後にアルミホイルを開けるとバター醤油の香ばしい香りが部屋いっぱいに広がった。
番組が終わった後、全国各地で体調不良を訴える人が続出した、原因を調べると体調不良を訴えた人の多くは、キノコや魚の毒が原因と診断された。




