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ヴァンプロード領の賑やかな日


精霊の森の森からヴァンプロード領に帰ってきた私達は、しばらくの間屋敷でのんびりと過ごすことにしました。姫様も病み上がりで、まだ体調も万全ではありませんのでしばらくは静養すべきと判断いたしました。


また、精霊の森へ入る直前で襲ってきた人間達。彼らについても調べなければいけません。


「レイラ?私ならもう大丈夫よ?」


「倒れるまで何も言わなかったのは姫様でしょう?大丈夫なんて言葉、私は信じませんよ?」


ここ最近、私は姫様との触れ合いが少なかったので、恥ずかしがって大丈夫と言う姫様の言葉を否定しながら、精霊の森で頂いた野菜のサラダを姫様に食べさせています。


「はい。あーん」


「うぅ…わかったわよ。あーん」


精霊の森で取れる野菜や果物は、精霊達が宿っているせいか他の地域の同じ種類の野菜や果物と比べても美味しいものが多いです。


「では次はこちらのスープを…」


「待って!流石にスープは自分で飲むわ。火傷しそうだし」


サラダを姫様が飲み込んだのを確認したあと、同じく精霊の森の豆を使ったスープを飲んでいただこうとしたのですが、それは自分で飲むと拒否されてしまいました。確かにスープは火傷の危険もありますので大人しく姫様に器を渡します。


「うん。美味しいわ。それにしてもここに居ると暇なんだけど…もう少し本を持ってきちゃダメ…?」


「なりません。姫様に本を渡すとまた寝ずに勉強を始めてしまいますから」


「だって知識が必要なんだもの…」


今現在姫様が居るこの部屋は、療養中に使う部屋で基本的にはベッドしか置いていません。一応姫様の為に3冊程お持ちしたのですが姫様はもう読んでしまわれたようです。


「残るは悪魔侯爵だけですし、そこまで急ぐ必要はないのでは?」


龍帝ラスト様、獣王ライネン様、古代精霊リーン様。この短い期間に五大家長の内3人に会いました。五大家長の1つは我がヴァンプロード家ですから、残るは悪魔侯爵ただ一人です。


当主会議までまだ3ヶ月はありますし、そこまで急ぐ理由がわかりません。


「悪魔侯爵様ってあまり知られていないのよ。調べても名前すら出てこないし」


あぁ、そういうことでしたか。確かに彼は表舞台に出ることを嫌いますからね。代表戦争だけは渋々出てきますが毎回家長辞めたいと言っているらしいですし。

姫様が何を知りたいかがわかったので、悪魔侯爵の事なら本をお持ちする必要は無さそうです。



「なるほど…では私が彼について知っていることをお話しましょうか?」


「え?レイラ知ってるの?いくら調べても代表戦争で戦っている事以外書かれてなくて困ってたのに」


「悪魔侯爵…イスター様とは面識がありますからね。そこまで詳しいことはわかりませんが、多少は知っていますよ」


「ねぇレイラ…他の五大家長全員と知り合いってどういう事なの…」


姫様の私を見る目が遠い目になっています。怒られたり泣かれたりは良いのですが、引かれるのは少し辛いですね…まぁそんな顔も可愛いんですけど!


「私の話は機会があればお話致します。今はイスター様の事ですよね?」


そう言って私ほ悪魔侯爵イスターについて知っていることを姫様に話始めました。




悪魔侯爵イスター。趣味に重きを置いている悪魔侯爵家の中でも、食べ歩きを趣味としている悪魔です。

趣味以外の事には基本無関心で、代表戦争の際は帰って来ますがそれ以外の時期はいろんな地域を渡り歩いているようです。


特段強いわけでもなく、何故彼が五大家長に居るのかはわかりませんが、誰からも文句を言われることもなく家長の座に居続けているようです。


姫様にイスター様について私が知っていることを話していると侍従の一人がやってきました。


「失礼します。悪魔侯爵イスター様が来訪されました」


噂をすれば、と言う事でしょうか。それにしても彼がわざわざ来るような食べ物などはなかったと思いますが…別の用事でしょうか?

次回更新は水曜日予定です。

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