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捕らえられた襲撃者と顛末

 

 捕らえた男達は6人、誰も殺さずに捕らえることが出来ました。襲撃者を捕らえた後一度姫様の様子を見に行きましたが、姫様は起きることなく寝ていらっしゃいました。


「それで、なぜ私達を狙ったのですか?」


 影蜘蛛達も戻って来たので襲撃者達への質問を始めました。まぁ相手の態度次第では拷問になるのも致し方無しとは思いますが。


「ふん!言う必要はないな!」


 男の一人が声を荒げて答える気が無いことを告げます。


「貴方達は奇襲を掛けてきた上、負けたことをお忘れなきよう。もしあまりイラつかせると…」


 私は近くの木に近付き手で握りました。メキメキメキっ!握った部分が抉れ木が倒れます。あまりうるさくならないよう倒れた木をおさえてからもう一度襲撃者達に視線を向けました。


「貴方達の頭がこうなるかも知れませんよ…?」


 握った部分の木片は粉々になっておりそれを目の前でパラパラと落とします。男達のこちら見る目が化物に出会った時のような目をしていますが、そもそも魔大陸には化物しか居ませんから(姫様は除く)このまま脅してしまいましょう。


「今素直に話すのあれば命は助けてあげてもよろしいですよ…?」


 そう伝えれば男達は堰を切ったように話始めました。


「俺達はあんた達が何者なのかすら知らねぇ!預言者だって女に頼まれたんだよ!」


「そ、そうだ!その女が秘密の通路ってのを教えてくれてよ!それで森に入ろうとする馬車を襲えって頼まれたんだ!」


「別に予言なんて信じてなかったんだけどよ!本当に魔大陸に繋がる通路はあるし、あんた達を殺せば金貨一千枚だぜ!?6人で分けたってまず食うには困らねぇ!そんなの受けるしか無いじゃねぇか!」


「しかも魔大陸に居るなら魔族だろ?罪に問われるわけでも無いからな…こんな強いなんて聞いて無かったけどよ…」


 口々に弁明を唱える男達…預言者とは一体…それに秘密の通路…?代表戦争以外で通れる所となると…まさかユリウス様が新大陸に行くときに使われているあの通路では!?


「貴方達の言い分はわかりました。その通路の位置を教えていただけますか?」


「この森の最北西付近にある岩山だよ!あそこに人が通れるトンネルがあったんだ!」


 やはりユリウス様が使われている通路…!新大陸の出口には近くに街も無いからまずバレない筈ですのに…これは一度ユリウス様と連絡を取らなければ…


「なるほど…どうやら嘘を言っている訳では無いようですね…それでは最後に…その預言者の特徴を教えて下さい」


「それは…全然わからねぇんだ!本当だ!全身黒のローブ姿だったし!声が高かったから女だろうって事しかわからねぇ!」


 通路の場所が正確だった以上ここで嘘をつく必要はないでしょう。となれば本当にわからないと言う事ですか。


「わかりました。信じましょう。それではこれで貴方達を解放致しますが…貴方達の顔は覚えましたので…次はありませんよ…?」


 姫様に約束は守るものとお教えしている以上、私が約束を違えるわけにはいきません。なので釘だけ刺しておくことにしました。


「わ、わかった!あんたには二度と手を出さねぇ!約束する!」


 言質は取れましたので彼らを解放すると這う這うの体で逃げていきました。彼らが去った後今まで黙っていたジャンが話しかけてきました。


「本当にあいつらを解放して良かったのか?今なら影蜘蛛達で始末することも出来るが…」


「必要無いでしょう。彼らは高額報酬の依頼を失敗したのです。恐らくはその預言者によって口封じをされる可能性が高いでしょう」


 そう伝えると普段は淡々と仕事をこなすジャンにしては珍しく顔を歪ませました。


「そうか…人間は度しがたいな…」


「それが人間なのですよ…さぁ、私達も寝ましょう。無駄な時間を使ってしまいましたし、姫様には早く治って頂かなければなりません」


 こうして新大陸で起きている謎を残しつつも襲撃事件は終わりを告げました。

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