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先に口を開いたのは蛍だった。


「あの…ロリコンとか思ってごめんね?」


自分の非を素直に認め、おずおずと司郎を見上げて謝る。司郎はその言葉に眉をひそめて、不機嫌そうな表情になる。


やっぱり怒らせてしまった…。誰だって自分がアブノーマルだという濡れ衣をきせられたら怒るだろう。

どうやったら機嫌が治るだろうと必死で考える。


一方、司郎は怒っていた訳ではなかった。


勘違いとはいえ、ロリコンと思われたという事実にショックを受けて落ち込んでいただけであった。そんな風に見えるのかと自分の容姿を思い返していたのだ。

眉を潜めたのは、単なる癖といってもよい。


ふと蛍見ると、どうにか司郎の怒りを治めようと挙動不審であわあわしている。こころなしか目のあたりが潤んでいるように見えるのは気のせいか…。

そもそも、怒っているというのも勘違いなのだが。


司郎は女や子どもに泣かれるのには慣れていた。別段、司郎が何かする訳ではないのだが姿を見ただけで怯えられる。司郎に対して普通に接することができるのは、妹と幼馴染ぐらいだ。


だが、泣かれるのは慣れていても慰め方などは知らない。蛍が泣き出したらどうしようかと、こちらも必死で考える。


「さっきの件については怒ってないから。それで? 結局、引き受けてくれるの? 無理なの?」


司郎が考えに考えた挙句に吐いた言葉がこれだ。だがそれも仕方が無いといえよう。女性と関わることが昔から少なかった為、司郎の恋愛偏差値はかなり低めなのだ。


「あ、大丈夫だよー。どんな感じのものにしたいか言ってくれたら候補を考えてみる」


だが、結果としてそれは蛍の緊張を解くことに繋がった。怒らせていなかったのだと一安心である。




まだ推敲中なので、1〜6までの話もちょくちょく弄ってます。すいません。

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